【東京の再開発2022年】再開発で街はどのように変わる?再開発エリアのマンションを購入するメリットと注意点をわかりやすく解説!
公開日:2022年10月13日 最終編集日:2023年01月17日
目次
- 1.再開発は何のために行われる?
- 2.東京では再開発プロジェクトがたくたん行われている
- 3.再開発エリアのマンションの特徴
- 4. 再開発エリアのマンションを購入するメリット
- 5. 再開発エリアのマンションを購入する際の注意点
- 6. 2030年までの注目再開発エリア
- 7. 再開発予定エリアの調べ方
- 8. まとめ
「再開発」という単語を聞いたことがあるけれど、街がどのように変わるのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
何のために行われるのか知らない方もいるかもしれません。「再開発」が行われることによって、住みやすい街になります。
今回は、再開発のメリットや再開発エリアのマンションの特徴を詳しく解説します。再開発エリアのマンションの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.再開発は何のために行われる?
再開発は、都市を再生し、魅力的な街づくりをするために行われます。再開発をすることで、今まで人気がなかったエリアでも注目を集める可能性があるでしょう。
再開発を行ったエリアの居住者や利用者が増えると、街がブランド化し、資産価値が高まります。再開発の特徴やメリットについてご紹介します。
1.1 再開発とは?
「再開発」は、市街地再開発事業のことであり、「都市再開発法」に基づき行われます。長い年月をかけて地方自治体が計画を行い、数多くの企業や団体と協力し合いながら取り組みます。再開発の内容は、エリアが直面している課題によって異なるものです。
商業施設や教育施設などの生活環境、交通機関等のインフラ整備などが主に行われます。再開発することによって、現状よりも住みやすい街になることは確実でしょう。
1.2 再開発のメリット
再開発が行われるメリットは、「資産価値の上昇」や「利便性の向上」、「コミュニティづくりの活性化」です。
再開発のエリアは、「資産価値が上昇」する傾向にあります。住みやすい街は、子育て世代にも人気があり、居住者が増えやすくなります。資産価値が上昇すると不動産物件の価値も上がり、将来、利益に繋がるため、不動産を取得しようとする人もいるかもしれません。再開発エリアが人気になることで、地価の上昇にも期待できるでしょう。
再開発のエリアは「利便性の向上」に期待することができます。交通インフラが整備されると、通勤や通学しやすくなります。スーパーなどの商業施設が増えると、生活しやすい環境が整い、住みやすくなるものです。
再開発エリアの人口増加とインフラ整備などのスピードは必ずしも一致する訳ではありません。後述でも詳しく解説しますが、再開発エリアの人が増えたからと言って必ずしも住みやすくなるとは限らない点には注意してください。
再開発エリアが行われると「コミュニティづくりが活性化」される傾向にあります。既存のコミュニティには入りづらいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?再開発エリアは、他のエリアから転入している人も多いため、コミュニティ形成に困りにくいでしょう。
1.3 再開発で街はどのように変わる?
再開発で街は、人気が上昇し、人口が増加します。先述の通り、ショッピングセンターや商業ビルなどが建設されると、他の街からの人口流入も期待できるでしょう。
例えば、豊洲エリアは、2000年から20年ほどかけて再開発が進められ、人口が5倍に増えています。再開発することで活気にあふれる街になるでしょう。
2.東京では再開発プロジェクトがたくたん行われている
東京では再開発プロジェクトが進んでいます。2020年までに行われた大規模開発にはどのようなものがあるのか、オリンピックで注目された晴海エリアについて見ていきましょう。
2.1 2020年までの行われた大規模再開発
2020年までに行われた大規模再開発をご紹介します。
7年ほどで東京が大きく変化していることがわかります。
2.2 オリンピックで注目された晴海エリアと「晴海フラッグ」
2020年のオリンピックで使用された選手村のエリアである晴海エリアと「晴海フラッグ」が注目されました。オリンピック後は、再開発によって大型商業施設や学校、老人ホームなどが整備され、住みやすい街に変化しました。
2.3 再開発ではタワーマンションの建築予定も見込まれている
再開発ではタワーマンションの建設予定も見込まれています。例えば、「石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業」や「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」など次々とタワーマンションの建築計画が進んでいます。
3.再開発エリアのマンションの特徴
再開発エリアは、居住者が増える傾向にあることからマンションの建設も増加しやすいです。再開発エリアのマンションの特徴にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
3.1 「再開発」は人気キーワード
「再開発」は人気キーワードとなっており、再開発エリアは資産価値が上昇しやすいため、不動産の購入を検討している人は注目しています。
3.2 再開発エリアのマンション価格は上昇傾向
再開発エリアの資産価値上昇に伴い、マンション価格も上昇傾向にあります。事例として、東京の再開発エリアのマンションは過去10年で130%以上値上がりしたことが挙げられます。
再開発エリアのマンションは価値が上がると見込んで購入したとしても、必ずしも利益に繋がる訳ではないことに注意してください。
3.3 中古マンションも人気
再開発エリアのマンションの購入を検討されている方は、中古マンションにも注目してみてください。
中古マンションはこれから建設されるマンションとは異なり、間取りやサイズなどの部屋を確認することが可能です。価格の下落幅も小さく、資産価値が落ちにくいです。
再開発エリアのマンションは、希望する条件の物件が見つかりやすい傾向にあるため人気を集めています。
4. 再開発エリアのマンションを購入するメリット
再開発エリアのマンションを購入することで、どのようなメリットがあるのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?経済面や利便性の高い立地条件などさまざまなメリットがあります。
4.1 補助金などの公的支援が受けられる
再開発は行政と協力して行われるため、補助金などの公的支援を受けられる可能性があります。再開発エリアのマンションを購入した方が、直接補助金などの公的支援を受けられる訳ではありません。補助金が再開発エリアに割り当てられた結果、マンションが割安で購入できるなどの恩恵を受けることが可能です。
4.2 地域のブランド価値が上がる
再開発エリアのマンションを購入するメリットは、治安の良い地域で居住できる点です。
再開発エリアは地域のブランドの価値が上昇傾向にあります。
再開発は、行政と再開発組合が協力しながら進めていくため、エリアを良くしていこうという意識が高いです。
地域の価値を上げるだけであれば、商業施設や商業ビルなどの建設だけに力を入れれば解決できるかもしれませんが、住環境が整っていないと治安が悪化します。
例えば、騒音問題やゴミなどの散乱など人が増えれば増えるほど、トラブルも増加しがちなので、行政と再開発組合が共同で住環境の充実の実現を目指します。
4.3 交通・生活の利便性が高い
再開発エリアのマンションは、交通・生活の利便性が高いです。
大規模再開発は、駅を中心に行われることが多く、駅や
駅周辺の道路やバス停も整備され、防犯カメラなども設置されるので、歩行者の方も安心です。
4.4 高い防災機能と防犯性
再開発エリアのマンションを購入すると高い防災機能と防犯性に期待することができます。再開発には、自然災害の発生に備え、防犯機能を高める目的も兼ねています。老朽化した木造住宅が立ち並ぶ街では、火災発生時に消火活動や救助活動に困る事例が発生していました。
再開発を行うことで、防災機能や防犯性が向上し、再開発エリアにあるマンションは万が一災害などが発生したとしても避難に困らずに済むでしょう。
5. 再開発エリアのマンションを購入する際の注意点
再開発エリアのマンションを購入するとメリットしかないとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。再開発エリアのマンションを購入するときには、注意すべき点があります。
5.1 不動産価値が必ず上がるわけではない
再開発エリアのマンションを購入する際は、不動産価値が必ず上がる訳ではない点に注意してください。不動産は、「絶対」ということはありません。不動産価値が上昇するかどうかは、自分で見極める必要があります。
5.2 再開発計画の変更もある
再開発エリアのマンションを購入するときは、再開発計画の変更があることも覚えておく必要があります。再開発が予定通りに進まず、予定が変更され、思っていたよりも不動産価値が上昇しないケースもゼロではありません。
5.3 購入のタイミングを見極める
再開発エリアのマンションを購入するときは、タイミングも重要です。既に不動産価値が最高値に達している場合は、それ以上に不動産価値の上昇を見込めません。再開発エリアの数年後を予想しながらマンションの購入を検討しましょう。
6. 2030年までの注目再開発エリア
今後どのエリアが再開発されるか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?2030年までの注目再開発エリアをご紹介します。
6.1 港区
2030年までの注目再開発エリアは、港区です。有名な開発業者である森ビルが手がけるプロジェクト名は、「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」と「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門ヒルズ)」です。
「三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」は住友不動産が手がけています。再開発の総仕上げとなるプロジェクトが進行中であり、竣工は、2023年の予定となっています。
6.2 千代田区
千代田区では、「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」が行われており、高さ390mと日本一高い高層ビルが建設されます。高層階はオフィス中心ですが、カフェテリアやコワーキングスペースなども併設され、2027年竣工予定です。
6.3 中央区
2030年までの注目再開発エリアは、中央区です。「東京駅前八重洲一丁目東A・B地区第一種市街地再開発事業」や「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が2025年に竣工予定となっています。
「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、2022年の竣工予定です。八重洲エリアの再開発が行われることで、交通渋滞が発生するなど乱雑な駅前という印象が払拭されることでしょう。
6.4 新宿区
新宿区では、「歌舞伎町一丁目開発事業(新宿TOKYU MILANO)」が2022年に竣工予定です。劇場やライブホールなどの娯楽施設が建設され、新しい新宿東口の顔となることでしょう。
その他にも、「新宿駅西口再開発事業」が進んでおり、2029年竣工予定です。東西を自由に行き来することが可能な新宿グランドターミナルが再編されます。
6.5 中野区
中野区では、警察大学校跡地が「中野四季の都市」として魅力的な街に再開発されています。「中野二丁目地区市街地再開発事業」が2022年に竣工予定であり、「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業」が2028年竣工予定です。
2026年には、中野駅の北口と南口を結ぶ通路が完成予定で周辺建物と一体感のある開発になることでしょう。
7. 再開発予定エリアの調べ方
再開発予定エリアを知りたいけれど、調べ方がわからないという方もいらっしゃるかもしれません。再開発予定エリアの調べ方をご紹介します。
7.1 各都道府県のホームページ
再開発予定エリアは各都道府県のホームページに記載されています。例えば、東京の場合、東京都都市整備局のホームページを確認してください。
資料には、再開発の規模の大きさや竣工予定が細かく記載されています。再開発に関する情報が決定すると速やかに公表されるため、各都道府県のホームページを見てみましょう。
7.2 ネットで検索
各都道府県のホームページには、事実のみしか記載されていませんが、ネットで検索すると不動産のプロによる解説が加わっていることもあるため、分かりやすいです。公的なホームページと一緒に確認することをおすすめします。
8. まとめ
再開発のメリットや再開発エリアのマンションの特徴を詳しく解説しました。再開発エリアは、住みやすい街になる傾向にあるため、将来的に人気エリアとなる可能性があります。
再開発エリアでマンションの購入を検討されている方は、情報収集を行うなど、しっかりと調べるようにしましょう。