日当たりの良さは価格にも影響する!マンション選びにかかせない方角の重要性とは?

公開日:2022年11月21日   最終編集日:2022年11月21日

日当たりの良さは価格にも影響する!マンション選びにかかせない方角の重要性とは?
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目次

マンションの購入を検討している人の中には、部屋の方角を迷っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、マンションと方角の関係について解説します。部屋の方角はどのようなライフスタイルを送るかによっておすすめが異なります。また、一般的に人気の低い北向きの部屋が人気を集めることもあります。
部屋探しをしている最中の人、これからしようとしている人はぜひ参考にしてください。

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1 日当たりの良さはマンション選びにかかせないポイントの一つ!

日当たりの良さはマンション選びにかかせないポイントの一つ!

日当たりの良し悪しはマンションを選ぶときのポイントとなります。日当たりの悪い部屋だと快適さが下がるかもしれません。ここでは、マンションの日当たりについて解説します。

1.1 マンションの方角の見方

日当たりの善し悪しを確かめるためには、マンションの方角の見方を把握しておく必要があります。日当たりは部屋の中でも、主要採光面と呼ばれる一番大きな窓のある方角から確認してください。バルコニーやベランダがある物件であれば、そこに面している窓がどの方角にあるかで判断することとなります。例えば、ベランダが南側にあれば南向きの物件となります。

1.2 日当たりの良さはマンション価格にも影響する

日当たりの良し悪しはマンションの価格にも影響するため、部屋の向きは確認しておきましょう。一般的に日当たりが良いとされる南向きの物件は他の方角の物件よりも価格が高くなる傾向にあります。ただし、マンション周辺の環境によっては他の方角の方が日当たりが良くなることもあり、価格が高くなるケースもあるため注意してください。

1.3 日当たりは「快適さ」に大きく影響する

日当たりの良し悪しは、日常生活の快適さにもつながる重要な部分です。例えば、室内に日の当たりがしっかりと入り込めば室内が明るくなるため、気分も高まりやすいでしょう。
また、日当たりがよくなれば室内が暖かくなりやすいため、冬場の快適性が高まります。そのほかにも、日当たりの良い部屋はカビも発生しにくい点が特徴です。

1.4 ①部屋の明るさ

昨今では、テレワークのため、自宅で過ごす時間が長い人も多いのではないでしょうか。そのような場合、日当たりの良い部屋に住んでいると、日中は日差しが室内に入ってくるため、照明をつける必要がありません。一方で、日当たりが悪いと照明をつける機会が多くなり、光熱費がかさむ可能性があります。

1.5 ②部屋の温度

日当たりの悪い部屋は、部屋の温度も低くなる可能性があります。例えば、日当たりの良い部屋であれば冬場の日中は暖かく、暖房の使用頻度を下げることができるかもしれません。一方で、日当たりの悪い部屋はあまり暖かくならないため、暖房を常に使う状態が続き、結果的に光熱費が高くなる可能性があります。

1.6 ③部屋の湿度

日当たりの良し悪しは、室内の湿度にも影響します。特に、木でできているフローリングは湿気を吸収しやすく、表面の歪みやひび割れが起こる可能性もあるため注意しなければなりません。また、湿度が高いと結露やカビも起こりやすくなります。カビは喘息や肺炎につながるケースもあるため、健康に実害を及ぼす恐れもあるでしょう。

1.7 ④生活面や健康面

日当たりの悪い部屋は、住んでいる人の生活面や健康面に悪影響を及ぼす可能性があります。人の体は、毎朝太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされる仕組みとなっています。そのため、日当たりの悪い部屋に住んでいると、朝十分に光を浴びることができないため、生活リズムを崩してしまう恐れがあるでしょう。


また、太陽の光はセロトニンというホルモンを作り出す効果があります。セロトニンはメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンを生成する際の材料となるため、快適な睡眠をするためにはセロトニンの生成が必要不可欠です。そういった意味でも、日当たりの良い部屋で日の光を毎日浴びることは住んでいる人にとって非常に重要だといえます。

1.8 日当たりは方角以外にもさまざまな要因に左右される

日当たりは、方角はもちろんのこと、マンションの階数や周辺環境、間取りなどさまざまな要因の影響を受けます。例えば、同じ方角の部屋でも二面採光が可能となる角部屋と両側に部屋がある中部屋とでは日当たりに違いがあります。また、高層階や周辺に他の建物がないマンションの方が日当たりがいいことは予想しやすいでしょう。


さらに、部屋の間取りに関しては、センターイン型と呼ばれる間取りの方が日当たりがいいとされています。センターイン型は玄関が中央にあって、左右に部屋やリビングが配置されている間取りです。

2 安定して人気が高いのは「南向き」

安定して人気が高いのは「南向き」

先ほども触れているように、マンションの中でも南向きの部屋は日当たりが良いため人気が高いといえます。ここでは、南向きの部屋が日当たりがいい理由と、人気の方角を紹介します。

2.1 なぜ「南向き」は日当たりがいいのか?

南向きの部屋が日当たりが良い理由は、南側が太陽の通り道となるためです。太陽は東から上って西へと沈んで行きますが、その際南側を弧を描きながら進んで行きます。そのため、南向きのマンションは太陽の光が入って気やすく、日当たりが良くなります。

2.2 人気の方角ランキング

方角によって人気度にも違いがあります。東西南北の4方角に分けた場合、人気ランキングは以下のようになります。


1位 南向き
2位 東向き
3位 西向き
4位 北向き


南向きは先述の通り日当たりの良さが特徴であり、高い人気を誇ります。東向きは午前中の日当たりが良いため、洗濯物を干しやすい方角だといえるでしょう。西向きの部屋は午後から夕方にかけての日当たりが良いため、夜型の生活をしている人向きの部屋です。北向きは他の方角よりも日当たりが悪いため、4方角の中では人気が低くなっています。

3 8方位の特徴とメリット・デメリット

8方位の特徴とメリット・デメリット

ここでは、東西南北にさらに4つの方角を加えた8方位の特徴やメリット・デメリットを紹介します。方角選びで迷っている人はぜひ参考にしてください。

3.1 南向き

南向きの部屋は日当たりの良さ、日照時間の長さが特徴です。朝・夕は室内に直接日の光が入ってくることはありませんが、午前中から午後にかけて日が当たるため一般的な活動時間で生活している人であれば、快適に過ごすことができるでしょう。また、日中の日当たりの良さから冬は暖かく感じやすい点も特徴です。


一方で、日当たりが良いぶん、夏は暑く感じる可能性があります。また、マンションによっては南側にリビングがあり、その反対側に居室を配置するケースもあるため、南向きの部屋でも北向きの部屋があり、日当たりが悪い可能性があります。

3.2 南東向き

南東向きの部屋は、午前中から午後にかけて日当たりが良く、夕方以降になると日差しが少なくなるという特徴を持ちます。南向きよりも日が差す時間帯がはやいこともあり、夏場でも南向きほど暑くなりにくい点はメリットだといえるでしょう。


一方で、早朝から日差しが入り込んでくるため、朝日で目が覚めてしまう可能性があります。休みの日なのに目が覚めてしまった、日差しが強くて二度寝ができないといった事態になることも考えられるため注意しなければなりません。また、午後になると日差しが弱くなるため、午後に洗濯することが多い人にもあまり向いていません。

3.3 南西向き

南西向きの部屋は、午後から夕方にかけて日当たりが良くなる点が特徴です。こちらの部屋も日当たりがいいので、洗濯物や布団を干してもしっかりと乾きます。特に夏場であれば2時間程度で乾くため、1日に複数回洗濯機を回すことができるでしょう。


日当たりが良くなるのは午後からで、午前中は比較的暗めです。また、午後に日当たりが良くなるため、夏場は暑くなりがちです。冷房を常につけ続けるために光熱費が高くなる可能性もあるでしょう。

3.4 東向き

東向きの部屋は、朝に日の光が入ってくる点が特徴です。日の出とともに日差しが室内に差し込むため、朝方の生活を送る人、早起きの人にとっては快適な部屋となるでしょう。
また、朝日を浴びると体が目覚めるため、気持ちよく1日のスタートを切ることができます。そのほかにも、午後になると日差しが弱くなるため、夏場も暑くなりすぎない点もメリットの1つです。


しかし、暗くなるのが比較的早い点には注意しなければなりません。特に日没が早い冬場は早い段階から室内が暗くなります。また、午後の日差しが少ないため、冬場は寒さを感じる可能性もあるでしょう。午後の洗濯にもあまり向いていません。

3.5 北東向き

北東向きの部屋は、完全な北向きの部屋とは異なり、朝日が差し込むため、朝型生活を送る人に適しています。また、午後は日差しが弱くなるため、夏は比較的過ごしやすいでしょう。さらに、南向きの部屋と比べると賃料や購入価格が比較的低めに設定されているケースが多いため、価格面を気にしている人にもおすすめです。


一方で、午後になると日差しが弱くなるため、テレワークで1日中家にいることが多い人にとっては部屋が暗く感じる機会が多くなります。場合によっては日中から照明をつけることもあるでしょう。

3.6 西向き

西向きの部屋は、南向きの部屋と比べると人気が低いため購入価格を抑えやすいという特徴を持ちます。同じ間取りの部屋でも南向きと西向きで価格に開きがあるというケースは少なくありません。そのほかにも、西向きは午後から日差しが差し込んでくる点が特徴です。夏は夕方まで室内に日差しが入ってくるため、照明をつける時間を減らせるでしょう。同じ理由で、冬場も比較的暖かく過ごせます。


午後が明るくなる点は西向きのメリットですが、その分午後が暑くなりやすい点はデメリットとなります。日差しを遮る道具を用意する、室内に熱がこもらないようにするなどの対策が欠かせません。

3.7 北西向き

北西向きの部屋は、夏場の涼しさが特徴です。北西向きのマンションは、日差しが強くなる正午前後になるとあまり日が差し込まなくなります。そのため、夏場でも比較的快適に過ごすことができるでしょう。
また、日中の日差しが弱いことから、部屋や家具が日焼けしにくい点も特徴です。マンションは一般的に、南向きや東向きが人気を集めるため、北西向きの物件は価格面で安くなりやすく、魅力の1つだといえます。


一方で、日中の日差しが比較的弱いため、洗濯物が乾きにくい点には注意してください。特に室内干しをする場合は、日差しが室内に入ってきにくいためさらに乾きにくくなります。そのほかにも、朝日が差し込んでこないため、朝型生活を送る人にはあまり向いていません。

3.8 北向き

北向きの部屋は日差しが入ってきにくいことから人気が低く、購入価格を抑えやすい点が特徴です。ただし、全く日差しが差し込まないということはなく、柔らかい光が長時間差し込んでくるため、ゆっくりと自宅で過ごしたい人には意外とおすすめです。
一方のデメリットは、繰り返しの説明となりますが日当たりの悪さです。日当たりが悪いと湿気がこもりやすく、結露やカビが発生しやすくなります。風通しの悪い部屋は特に湿気がこもりやすいため注意してください。

4 住みたい方角を選ぶときのポイント!

住みたい方角を選ぶときのポイント!

ここでは、部屋の方角を選ぶときのポイントを紹介します。単純に日当たりの良し悪しだけで方角を選ぶのではなく、さまざまな側面を考慮して選ぶことが大切です。

4.1 ライフスタイルで選ぶ

方角選びのポイントの1つがライフスタイルを踏まえて選ぶことです。例えば、日中家にいる時間が長い人は、日中の日当たりがいい南向きの部屋を、家にあまりいない人は北向きを選ぶといったイメージです。また、ベランダでガーデニングをしている場合も、日当たりのいい南向きを選ぶといいでしょう。そのほかにも、朝型生活を送っている人は、朝日が差し込む東向きの部屋がおすすめです。

4.2 迷ったときには風水も参考にしてみる

部屋の向きによって運気が変わるため、風水を参考にして方角を選ぶこともできます。例えば、邪気が出入りすると言われている鬼門や裏鬼門の概要を理解しておくことで、方角選びに生かすことができるでしょう。

4.3 最後にマンション価格とのバランスで決める

自分自身のライフスタイルや風水などを踏まえたうえで、最終的にはマンション価格とのバランスを考慮して方角を決めましょう。
マンション価格は、方角によって上下する傾向があります。南向きを基準とすると、東向きは-3~-7%程度、西向きは-5~-9%程度、北向きになると10%程度の価格差があると言われています。また、角部屋か中部屋かによっても価格差があります。

5 北向きが人気?タワーマンションで北向きが注目される理由とは!

北向きが人気?タワーマンションで北向きが注目される理由とは!

北向きは日差しが弱いこともあって、あまり人気のない方角ですが、近年ではタワーマンションを購入する人で北向きをあえて選ぶケースも増えています。ここでは、なぜ北向きの部屋が人気を集めるのか解説します。

5.1 タワーマンションで人気の方角ランキング

タワーマンションで人気の方角ランキングは以下の通りです。


1位 南向き
2位 東向き
3位 西向き
4位 北向き


人気の方角ランキング自体は、一般的なマンション・住戸と変わりありません。では、なぜ北向きが人気を集めているのでしょうか。引き続き解説します。

5.2 タワーマンションで北向きが注目される理由

北向きの部屋が注目される理由としては、以下のような点が挙げられます。


・賃料や購入価格が安い傾向にある
・夏場の暑さを抑えられる
・順光となるため眺めがいい


タワーマンションの高層階となると、北向きの部屋であっても周囲には建物がないため比較的日差しが入ってきやすく、室内は明るくなります。また、南向きの部屋だと逆光になりますが、北向きは順光となるため、高層階からの眺望を楽しみやすい点も特徴です。
このような点から、タワーマンションではあえて北向きを選ぶ人が多いと考えられます。

5.3 タワーマンションで方角を選ぶときの注意点

タワーマンションで方角を選ぶときは、一般的なマンションと同じ考え方で方角を捉えないことが大切です。例えば、北向きの部屋でも高層階であれば日差しが差し込みやすく、デメリットにならないこともあるでしょう。
逆に、一般的にいいとされている南向きの部屋は、タワーマンションになると周囲に他の建物がなく日差しを遮らないため強すぎる可能性があります。

6 まとめ

今回は、マンションと方角の関係について解説しました。一般的に人気を集めるのは日当たりのいい南向きですが、必ずしも南向きを全ての人におすすめできるわけではありません。ライフスタイルによっては他の方角の方が適しているケースもあります。また、タワーマンションの場合、南向きは日差しが強すぎる可能性もあるため注意しなければなりません。方角を選ぶ際は、自分のライフスタイルや価格などを総合的に考慮することが大切です。

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