1平米はどのくらいの広さ?「畳」「坪」との違いと簡単にわかる早見表・計算式を紹介

公開日:2023年01月18日   最終編集日:2023年05月15日

1平米はどのくらいの広さ?「畳」「坪」との違いと簡単にわかる早見表・計算式を紹介
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目次

「平米」は、お部屋の広さを表わすときによく用いられます。1平米はどれくらいの広さか知らない方も多いでしょう。平米数の大きさや畳数、坪数について学んでおくと、自分が部屋探しをするときに役立ちます。
今回は、1平米の広さや「畳」、「坪」との違いについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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1. ㎡(平米)・畳(帖)・坪の広さはどのくらい?

㎡(平米)・帖・坪の広さはどのくらい?

賃貸マンションの平面図などお部屋探しをするときに、図面上の表記だけではどれくらいの広さを表わしているか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
広さが理解できず、不動産会社の担当者に質問したことがある方もいるかもしれません。1㎡(平米)や一畳(帖)、一坪の広さについて見ていきましょう。

1.1 ㎡(平米)とは

1㎡(平米)とは、縦が1mで横が1mを掛けたものを表わしています。学校で習ったときは、「㎡」の読み方を「平方メートル」と教わりました。
しかし、不動産や賃貸、住宅の業界では、専門用語として「㎡」を「へいべい」と呼びます。1㎡(平米)の大きさを想像すると、予想以上に広いと感じる方も多いでしょう。建築物や土地などの寸法で用いられます。

1.2 一畳(帖)の広さ

一畳(帖)の広さは、㎡(平米)に換算すると、1.62平米以上です。これは、不動産の公正競争規約の「DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準」にて定められています。

一畳当たりの広さは、1.62平方メートル(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上をい う(表示規約施行規則第9条第16号)。

一畳当たりの広さが、1.62㎡ピッタリではなく、1.62㎡以上という表記が気になった方もいるかもしれません。一畳が1.62㎡以上はあくまでも目安です。後述にて詳しく解説しますが、畳の広さは地域によって異なるからです。


一畳の大きさは、一般的に縦が1820㎜、横が910㎜が採用されています。
建築物のエリアによって、畳の大きさが異なるため、混乱が発生し、トラブルが絶えませんでした。それを回避するために、一畳当たりの広さが決められています。

1.3 一坪の広さ

一坪の広さは、約2畳であり、3.31㎡です。約2畳のため、縦と横が1820㎜ということになります。
「土地の広さが50坪」という表記を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?50坪は、「50坪×3.31㎡」で165.5㎡と理解するとわかりやすいです。

2. 畳の広さは地域によって違う

畳の広さは地域によって違う

先述の通り、畳の広さは地域によって異なります。それぞれの地域ごとの名称や大きさの違いについて表にまとめたので、参考にしてみてください。


2. 畳の広さは地域によって違う




京間、中京間、江戸間、団地間の順番に畳の大きさは小さくなります。畳の広さが地域によって違う理由は、家の建築方法が異なるためです。
関西地方で家を建てるときは、「畳割」が採用されました。「畳割」とは、畳の大きさと配置に合わせて、柱と柱の間隔を決めていくことです。


関東地方では、「畳割」とは逆に、柱と柱の中心の間隔に合わせて畳の大きさを決めていきます。柱の太さによって、差が出てくるため、畳の広さに違いが生じます。

3. 平米・坪・畳の換算表と計算式

平米・坪・畳の換算表と計算式

平米や坪、畳についてそれぞれ解説してきましたが、いざ、物件の平面図などを見た時に計算するのは、慣れるまで時間がかかるでしょう。
そのようなときは、早見表を活用すると便利です。また、平米や坪、畳の変換計算式についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

3.1 平米・坪・畳の早見表

平米・坪・畳の早見表をまとめました。
「平米」を「坪」や「畳」に換算した場合を見ていきましょう。


3.1 平米・坪・畳の早見表(平米」を「坪」や「畳」に換算した場合)




「坪」を「平米」や「畳」に換算したケースをご紹介します。


3.1 平米・坪・畳の早見表(「坪」を「平米」や「畳」に換算した場合)




「畳」を「平米」や「坪」に換算したケースを解説します。


3.1 平米・坪・畳の早見表(「畳」を「平米」や「坪」に換算した場合)




平米・坪・畳の早見表は、あくまで目安のため、お部屋探しのときなど広さを確認したいときは、不動産会社の担当者に確認することをおすすめします。

3.2 平米・坪・畳の変換計算式

平米・坪・畳の変換計算式を見ていきましょう。
まずは、畳数からお部屋全体の平米数を算出する計算方法をご紹介します。


畳数×1.62平米=お部屋全体の平米数


次に、お部屋全体の平米数からお部屋全体の坪数を算出する計算方法を見ていきましょう。


お部屋全体の平米数×0.5坪=お部屋全体の坪数


最後に、畳数からお部屋全体の坪数の計算方法をお伝えします。


畳数×0.5坪=お部屋全体の坪数


自分で平米や坪、畳数の変換をするときは、上記でご紹介した計算方法に当てはめてみてください。

4. 物件資料の平米・坪・畳の広さの表記方法

 物件資料の平米・坪・畳の広さの表記方法

物件の資料によって、平米・坪・畳の広さの表記方法は異なります。どのようなときに、平米・坪・畳とそれぞれ使い分けがされているか気になっている方もいるかもしれません。
平米・坪・畳がどのようなときに使用されるのかを詳しく解説していきます。

4.1 居間の広さは「畳(帖)」

リビングや洋室などの居間の広さは「畳(帖)」で表記されます。玄関やキッチン、トイレ、浴室など以外の居間の大きさを表わすときに使用すると覚えておくと良いでしょう。
現在、日本では多くの家の床がフローリングですが、もともとは畳でした。そのため、今も名残で部屋の大きさを示すときは、「畳(帖)」が使用されます。

4.2 畳と帖の違い

「畳」と「帖」は、どちらも「じょう」と同じように読みますが、どのような違いがあるのか解説します。
「畳」と「帖」の違いについて決まった定義はありません。「畳」と「帖」は場面によって使い分けされることが多いです。
具体的にどのような使い分けをするのかを見ていきましょう。


「畳」を使うときは、和室の大きさを表わすときに使用されます。和室では、床が畳のところが多く、洋室の部屋と見分けるために使われています。
「帖」は、洋室など床がフローリングのところで表記されることが多いです。
「畳」は和室、「帖」は洋室で使用されると覚えておきましょう。

4.3 部屋全体の広さは「平米」

お部屋全体の広さを表わすときに使用される表記が「平米」です。
物件を探すときに、専有面積の情報が記載されているチラシなどを見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。玄関やトイレ、お風呂、キッチンなどを含むお部屋全体の大きさは、「専有面積〇平米」と示されます。
お部屋の売却や新築の建築などでは不動産公正取引協議会で決められている「平米」を使用します。

4.4 土地や建物の広さは「坪」

土地や物件を購入するときに「坪」の表記を見かけたことがある方もいるでしょう。
土地や建物の広さを示すときの表記が「坪」です。しかし、「坪」は不動産公正取引協議会にて広告での使用が認められていません。
「坪」の表記は、海外では通用せず、日本独自の面積単位のため、使用頻度が下がっている傾向にあります。

5. 【世帯構成別】住まいの広さの目安

【世帯構成別】住まいの広さの目安

お部屋の広さを表わす表記が数多くあることをご紹介してきましたが、実際に住むときに必要なお部屋の大きさはある程度決まっています。
物件を探すときに、どれくらいのお部屋の広さの物件を選択するべきか迷われる方も多いです。世帯人数やライフスタイルに合わせてお部屋の大きさを選ぶと、より快適に過ごすことが可能です。


お部屋に住むときの広さは、国が定めた「住生活基本計画」に目安が記載されています。「住生活基本計画」によると、「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」に分類されます。
「最低居住面積水準」とは、「世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活の基本として必要不可欠な住宅の面積に関する水準」です。
「誘導居住面積水準」は、「世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準」です。


「誘導居住面積水準」は、「都市居住型」と「一般型」の2種類に分類されます。
「都市居住型」とは、都市や周辺の共同住宅居住を想定したものであり、「一般型」は、郊外や都市部以外での戸建住宅居住を想定したものです。
住まいの広さの目安となる計算方法をご紹介します。


5. 【世帯構成別】住まいの広さの目安(住まいの広さの目安となる計算方法)




10歳未満のお子様がいる世帯では、年齢に応じて世帯人数を調整することになります。


5. 【世帯構成別】住まいの広さの目安(10歳未満のお子様がいる世帯)




これらを踏まえた上で、「1人暮らし」や「2人暮らし」、「3人暮らし」、「4人暮らし」の場合の住まいの広さを見ていきましょう。

5.1 1人暮らし

1人暮らしの住まいに必要な広さをご紹介します。先述の通り、「住生活基本計画」によると、1人暮らしをするときに必要最低限の広さは25平米です。
25平米を畳数に換算すると約15畳となり、玄関や浴室、収納などを除くと、居室は約7畳となります。1人暮らしでよく見られる間取りは、ワンルームや1Kの物件が多いでしょう。


より豊かな生活を求める方は、40平米以上がおすすめです。誘導居住面積水準によると、都市居住型では40平米以上、一般型では55㎡以上が基準となります。
40平米以上の物件は、間取りが1LDKや2DKの物件が多いので、生活スペース以外にも趣味の部屋や寝室などを設けることができるでしょう。

5.2 2人暮らし

2人暮らしの住まいに必要な広さは、30平米です。先述の通り、「住生活基本計画」の計算式に当てはめると、最低居住面積水準は「10平米×2人+10平米=30平米」という計算になります。
より豊かな生活を求める場合は、誘導居住面積水準の都市居住型の計算式に当てはめると、「20平米×2人+15平米=55平米」です。間取りは、2DKや2LDKの物件が多いので、自分の部屋を持つことができるでしょう。

5.3 3人家族

4歳の子供が1人いる3人家族の住まいに必要な広さをご紹介します。
3歳以上6歳未満のお子様がいる場合、世帯人数の換算は、0.5人です。そのため、最低居住面積水準は「10平米×2.5人+10平米=35平米」という計算になります。


10歳以上のお子様がいる家庭では、最低居住面積水準は「10平米×3人+10平米=40平米」になります。
より豊かな生活を送る場合は、75平米を目安にしてみてください。3DKや3LDKの間取りの物件だと、それぞれが自分の部屋を確保することができるでしょう。

5.4 4人家族

4人家族の最低居住面積水準は「10平米×4人+10平米=50平米」という計算になります。お子様が成長して成人すると、手狭に感じるかもしれません。
4人家族でより豊かに生活する場合は、「20平米×4人+15平米=95平米」の広さがあると安心でしょう。3LDKや4LDKの間取りがおすすめです。

6. まとめ

1平米の広さや「畳」、「坪」との違いについて詳しく解説しました。
これらの表記の違いを知っておくと、お部屋探しのときに便利です。特に、「畳」は地域によって大きさが異なるので、転勤などで県外でお住まいを探される方は注意してください。
ライフスタイルや世帯人数によって、自分に合ったお部屋の広さは違います。上記でご紹介した世帯人数を参考にして、素敵なお部屋を探してみてください。

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