マンションは子供の学区で探す!希望の物件を見つける方法と東京で人気のエリアを紹介
公開日:2023年03月16日 最終編集日:2023年03月16日
目次
学区によって学校の雰囲気や教育方針は異なるため、子供のために物件を学区で探す方は多いのではないでしょうか。
この記事では、物件を学区で探す人に向けて、学区の重要性や学区の探し方、東京都内で人気の学区などを紹介しています。子供の進学に向けて物件探しをしている人はぜひ参考にしてください。
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1 家探しをする時に学区が重要な理由
家探しをする際に学区が重要な理由は、学区によって学校の雰囲気や環境が異なるためです。学校によっては、いじめや学級崩壊など問題を抱えていることもあります。
子どものことを考えると、より良い環境で勉強してほしいと考えるのは一般的なことであり、学区が重要であることも理解できます。
公立学校であっても「公立学校御三家」や「公立ブランド校」と呼ばれる学校がありますが、これらは評判がよく、学習環境もいいとされている学校です。
不動産会社の中には学区を1つの売りとしてマンションなどの販売を行うこともあります。
2 希望の学区の探し方
ここでは、希望する学区を探す具体的な方法を紹介します。学区に関する情報はさまざまな形で収集することができるため、ぜひ参考にしてください。
2.1 ①文教地区から探す
都市計画法では、用途地域の一つに「文教地区」があります。
文教地区とは、教育や研究などを行ううえで、環境悪化の影響となりうる施設(風俗店など)の建設を制限している地域のことです。文教地区は一般的に公立学校の評判が高いケースが多くなっています。
そのため、文教地区であるかどうかを1つの基準として学区を探すことができるでしょう。
実際に、文教地区であることを売りにしている物件もあるため、不動産会社に確認してみてください。
2.2 ②評判の良い学校を調べる
学校の評判を事前に調べ、評判がいいとされる学校の学区に家を購入することも1つの方法です。
特に公立校の場合、住んでいるエリアに応じて自動的に学校が決まるため、事前に評判のいい学校の学区に引っ越しておくことがポイントとなります。
学校の評判を調べる場合、以下のような方法があります。
- 友人・知人から聞いてみる
- 口コミサイトを参考にする
- 学校を実際に見学する
- 上位校の合格実績をチェックする
もし気になる学区に友人や知人がいる場合は、直接話を聞いてみることをおすすめします。実体験に基づいた情報であるため、役に立つでしょう。また、口コミサイトは簡単に情報を収集できるためおすすめです。しかし、中には誤った情報が掲載されている可能性もあるため注意してください。
さらに、気になる学校にお願いして、一度学校見学をするという方法もあります。全ての学校が対応してくれるわけではありませんが、問い合わせてみるといいでしょう。
そのほかにも、小学校であれば中学校、中学校であれば高校と上位校が出身学校を公開しているケースもあるため、そこから勉強に力を入れている学校を推測することもできます。
2.3 ③国家公務員の官舎・大手企業の社宅があるエリアから選ぶ
国家公務員の官舎や大手企業の社宅があるエリアの学区を選ぶという方法もあります。
これは、国家公務員や大手企業の社員などの世帯は、比較的教育に力を入れている家庭が多く、こういった官舎や社宅があることから教育熱心な人が多いと考えられるためです。
実際に東京都目黒区の東山中や板橋区の加賀中は評判がいい学校であり、近くに国家公務員の官舎があります。
社宅や官舎の場所は公開されているわけではありませんが、Webサイトや口コミサイトなどに掲載されていることもあるため、情報を探すことは可能です。
3 どうやって家を学区から探すのか?
ここではどのようにして学区から家を探すのか解説します。気になる学区はあるものの、家をどのように探せばいいのかわからないといった人はぜひ参考にしてください。
3.1 賃貸の場合
賃貸の場合、各自治体が公表している学区の範囲を理解したうえで、通いたい学校のエリア内にある賃貸住宅を探すことをおすすめします。そのエリア内で自分たちが希望する条件の物件を探してください。
また、子どもの学校が始まるよりも前の段階で生活をスタートしておくことで、学校生活をスムーズに始めることができるでしょう。
3.2 購入の場合
物件を購入する場合も、基本的な流れは賃貸と同じです。先に学区の範囲を把握したうえで、希望する学校のエリア内で不動産を購入します。
ただし購入の場合、賃貸とは違って進学のタイミングぴったりで希望物件を購入するのは難しい可能性があります。そのため、早い段階から物件の条件を整理しておき、気になる物件が出てきたときに購入できる状態にしておくことが大切です。
4 希望の学区に物件がない場合どうすればいい?
希望する学区に自分の条件にあった物件がない可能性は十分に考えられます。ここでは、そのような時にどのように対応すればいいのか解説します。
4.1 物件の希望条件を変更する
どうしてもその学区の学校に子どもを通わせたいという場合、物件の条件を変更することも選択肢となります。
物件価格の許容範囲を広げる、ほかの間取りも検討する、築年数の範囲を広げるなどです。自分が希望する条件の物件があるのかどうか、ない場合はどのくらい条件を変更すれば物件が見つかりそうなのか、不動産会社に一度相談することをおすすめします。
4.2 他の学区も視野に入れる
「この学区のこの学校以外は行きたくない」というようなケースでなければ、他の学区を検討するのも1つの方法です。学校によって教育方針や授業内容など特徴が異なる場合もあるため、もしかしたら他の学区に魅力的な学校が見つかるかもしれません。
また、学校によっては学校選択制が採用されており、学区外からでも通学できるケースがあるほか、学校選択制でなくても隣の学区であれば通学が認められるケースもあります。
そのため他の学区でも探すことで、条件面をクリアし、希望する学校に通えるようになるかもしれません。
4.3 越境通学も検討する
別の学区から越境通学をすることも1つの方法です。小学1年生など、子どもが幼い場合は通学距離が長くなる越境通学は難しいかもしれませんが、ある程度年齢を重ねるとそれも可能となります。また、必要に応じて両親が送迎するなど越境通学は選択肢の1つとなるでしょう。
ただし、越境通学の扱いは行政によって異なるため注意しなければなりません。最終的な判断は学校が下すこととなるため、一度学校に問い合わせてみることをおすすめします。
5 東京で人気の学区
ここでは東京の中でも人気の学区を紹介します。都内にはたくさんの公立学校がありますが、その中でも評判の高い学校があります。
5.1 文京区
文京区は、都内でも屈指の文教地区であり、区内には「3S1K」と呼ばれる公立小学校があります。それぞれの学校は以下の通りです。
- 誠之小学校
- 千駄木小学校
- 昭和小学校
- 窪町小学校
誠之小学校は、3S1Kの中でも特に評判が高いとされている学校です。明治8年に設立された歴史ある小学校で、2021年に新しい校舎が完成しており、区を代表するマンモス校となっています。
千駄木小学校は、明治42年に開校した学校です。運動会や学芸会、水泳、こどもフェスティバルなどさまざまなイベントに力を入れています。オリンピックで金メダルを取った北島康介さんはこちらの千駄木小学校出身です。
5.2 港区
港区は、「東京3大名門公立小学校」と呼ばれる、東京都の中でも屈指の公立小学校のうち、2校が点在しています。それが青南小学校と白金小学校です。
青南小学校は、明治39年に開校した小学校です。青南小学校から港区立青山中学校もしくは高陵中学校へと進学し、その後都立日比谷高校、東京大学へと進学する生徒もいます。また、幼稚園とも連携しているため、一貫した教育方針のもと勉強に取り組むことも可能です。卒業生には岡本太郎氏やオノ・ヨーコさんなど、アーティストも輩出しています。
白金小学校は明治9年に開校しました。こちらも白金小学校から港区立高松中学校へと進学し、都立日比谷高等学校、東京大学へと進学する生徒がいます。そのほかにも、算数の授業でプログラミングソフトを導入するなど、教育方針の先進性も人気を集める理由の1つとなっています。
なお、港区は「学校選択希望制」を採用しているため、子どもが通える範囲であれば学区内に住んでいなくても入学できる可能性があります。
5.3 中央区
中央区は、区内に銀座があるなど、都内でも屈指の商業・ビジネスエリアとなっています。学区内の生徒だけだと定員割れするケースも出てきていることもあり、学校によっては「特認校制度」と呼ばれる学校選択制が導入されています。この特認校制度に認定されている学校の中でも、人気が高いのが久松小学校と泰明小学校です。
久松小学校は、150年以上の歴史を持つ学校であり、過去の周年記念式典には天皇皇后両陛下がご臨席するなど、日本屈指の伝統校だといえます。また、学校の裏には警察署があるため、治安の良さも特徴となっています。
泰明小学校は、銀座の一等地にある小学校です。創立は明治11年で、長い歴史を有しています。入学を希望する人の多さから毎年抽選で入学者が決まるほどの学校で、生徒の多くは学区外から通学しています。
校舎は東京都選定歴史的建造物に選定されるなど、その歴史の長さも学校の特徴の1つです。
5.4 千代田区
千代田区には、公立校だけでなく私立校の名門も多く点在しています。また、官庁の官舎が区内にあるため、教育熱心な両親が比較的多いことが予想されます。そんな千代田区で評判の高い学校が番町小学校と麹町小学校です。
番町小学校は先ほど紹介した、港区の青南小学校、白金小学校と並んで「東京3大名門公立小学校」の1つとなっています。
開校は明治4年で、都内の小学校の中でも特に長い歴史を有している点が特徴です。番町小学校を卒業し、千代田区立麹町中学校、都立日比谷高校、東京大学へと進学するケースは少なくありません。
麹町小学校は、旧麹町小学校と永田町小学校が統合して1993年にできた学校です。
麹町は皇居のあるエリアであり、学校自体も皇居外苑を学区としています。少人数制の授業やパソコン授業にも力を入れるなど、先進的な授業内容は魅力の1つといえるでしょう。
なお、評判が高い麹町中学校にそのまま進学することができます。
5.5 世田谷区
世田谷区は、私立中学を受験する割合が高い小学校が多く点在しています。
そのため、名門校の学区内で文献を探しやすい傾向にあります。また、都内でも比較的緑が多い環境であるため、子育てにも適しています。
そんな世田谷区で人気を集めるのが桜町小学校と八幡小学校です。
桜町小学校は、昭和27年に開校した小学校です。「世田谷の学習院」と呼ばれることもあるほど、品格の高い小学校となっています。用賀や桜新町周辺が学区であり、桜町小学校への入学を目指して転居してくる人もいるほどです。
八幡小学校は、明治12年の開校と世田谷区の中でもかなり長い歴史を有しています。自由が丘と田園調布のちょうど真ん中あたりにある学校です。八幡中学校や九品仏小学校と連携し小中で一貫した教育が受けられる環境となっています。
6 まとめ
今回は、物件を学区で探す人に向けて、学区の重要性や学区で物件を探す際のポイント、東京都の中でも人気の学区などを紹介しました。
学区によって環境は異なるため、事前に学区の評判を調べておくことで、子どもが勉強に取り組みやすい環境を提供することが可能です。
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