マンションのリビングを子供が過ごせるキッズスペースに!おすすめのレイアウトとポイントを解説!

公開日:2022年07月14日   最終編集日:2022年07月14日

マンションのリビングを子供が過ごせるキッズスペースに!おすすめのレイアウトとポイントを解説!
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目次

広々としたマンションに住むことは理想ですが、家賃などの関係でそれを実現させるのはなかなか難しいのが現実です。
従って、理想の住まいに近づけるためには、限られたスペースを上手に使う「工夫」が必要になります。
しかし大人だけではなく小さな子どもを持つ家庭だと、子供部屋や遊ぶためのスペースも必要になり、思うような住まい空間を作ることが難しいと感じている人は多いでしょう。


そこで今回はマンションのリビングに注目し、レイアウトを工夫してそこにキッズスペースを設ける方法について解説します。
リビングに上手にキッズスペースを作ることができれば、子ども専用の部屋を別途確保する必要がなくなるだけでなく、いつでも子どもに目が届きやすく安全に遊ばせられるというメリットもあります。
この記事ではその他のメリットやレイアウトを考える上でのポイントなどもあわせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 子供部屋はいつから必要?

子供部屋はいつから必要?

まずキッズスペースの話の前に、完全な個室である子供部屋はいつから必要なのか、またその役割についてしっかり把握しておきましょう。
子どもの成長に合わせて適切な空間を確保してあげることは親の大切な役目の一つでもあります。
ここでは子供部屋の役割や、その提供タイミングなどについてお伝えします。

1.1 子供部屋の役割

完全な個室となる子供部屋の主な役割は、子どもの成長に伴って芽生えた自立心に応えてあげることと、プライベートな空間を提供することです。
ある程度大きくなった子どもが自分専用の部屋が欲しいと考えるのは自然なことであり、特別な理由なくそれを拒否するのは子どもの健やかな成長の妨げにもなりかねません。
自分だけのプライベートな空間を得ることによって、そうではない非プライベートな空間との適切な過ごし方との違いも自然と学んでいくでしょう。
もちろんその他にも勉強したり私物を置く場所として、また一人で寝る場所としての役割も果たします。

1.2 小学校低学年までは両親と過ごす時間が多い

小学校低学年までの子どもの場合はまだ手がかかることもあり、両親と一緒に過ごす時間は多くなります。
また、まだ自立心も芽生えていないためプライベートな空間である子供部屋が必ずしも必要ということはありません。
この時期の子どもには、子供部屋よりも部屋の中で遊んだりおもちゃなどが置けるキッズスペースを用意してあげる方が成長段階にあっていると言えるでしょう。


3歳~6歳くらいまでは基本的な生活習慣を学んでいる最中ですが、年齢が上がるにつれて物や場所への執着心や独占欲が強くなります。
そんなタイミングで自分専用のキッズスペースがあれば、その感情を満たしてくれる役割を担ってくれると同時に、そこを整理整頓する「お片付け」の大切さなども学びやすくなります。

1.3 小学校高学年から子供部屋で過ごす時間が増える

小学校高学年くらいになると自立心も芽生え始め、一人で過ごせるプライベートな空間を欲しはじめることが多いようです。
個人差はあるものの、年齢的には思春期の初期に該当し「心身共に大人からは遠いものの完全な子どもでもない」という少し難しい成長段階になります。
この時期を目安に子供部屋を与えてあげることは、子どものプライバシーを尊重すると同時に自立心や主体性もはぐくめるため、一般的には良いタイミングと言えるでしょう。


このように「小学校高学年から」は子供部屋、それまでの「幼児から小学校低学年まで」はキッズスペースと区切りをつければ、子どもにとっても良いだけでなく、家の中のスペースを適切に使うことにもつながります。

2. リビングに子供の居場所を作る

リビングに子供の居場所を作る

この項目では冒頭でお伝えした「マンションのリビングにキッズスペースを設けること」について解説します。
主にキッズスペースをリビングに作るメリットや注意点について解説しますので、小学校低学年までの子どもと一緒に暮らしている方はぜひチェックしてみてください。

2.1 リビングに子供用のスペースを作るメリット

リビングに子ども用のキッズスペースを作るメリットは主に三つ挙げられます。


一つめは「子どもに目が届きやすい」ことです。
生活の中心はリビングであり、そこにキッズスペースを設ければ家事の合間などでも子どもが何をしているか視界に入れやすくなります。
もしリビングとは別に子供部屋を作っていたり、キッズスペースがリビングから離れている場合は、子どもの様子を確認するために移動しなければなりません。そうすると家事や子育ての負担がより増してしまいます。キッズスペースをリビングに作ることは家事や子育てを楽にしてくれるという大きなメリットがあります。


二つめのメリットは、「リビングを整理整頓された状態に保ちやすい」ことです。
リビングにキッズスペースという子ども専用の場所がないと、子どもはさまざまな場所で遊び、至るところを散らかしてしまいかねません。それを都度片付けるのは大変で、それが日常的になると部屋を綺麗に保つには大きな苦労が伴うでしょう。
しかし、遊び場所やおもちゃ置き場としてキッズスペースを設け、そこを使ってくれる習慣を身に付けてくれれば「散らかるのはその場所」だけで済みます。
場所が限られていると片付けやすく、部屋も整理整頓された状態を保ちやすくなるでしょう。


三つ目のメリットは、「子ども用の部屋を設けず、その省スペースされた分だけ全体を広く使える」ことです。
一般的な6畳程度の子供部屋は、小学校低学年までの子どもにとっては広くて活用しきれません。
しかし子どもの遊び場となっている以上、別の用途を兼ねて使うことも難しく、限りあるスペースを無駄にしてしまいます。小学生以下であれば2畳程度の広さをリビングに確保すれば十分なことが多く、小学校低学年でもランドセルやおもちゃを置けて遊べるだけのコンパクトなスペースで足ります。
勉強に関してはリビングやダイニングの机で行うことで勉強机を置く必要はなくなり、その分キッズスペースの省スペース化が可能です。
このように子ども用空間の省スペース化もリビングにキッズスペースを作るメリットになります。

2.2 リビングに子供用のスペースを作る際に気を付ける事

リビングに子ども用のキッズスペースを作ることでさまざまなメリットが得られますが、気を付けなければならない注意点もいくつかあります。
まずは最も重要なのが安全面です。
子どもは大人では予想できないような行動を取ることがありますので、安全を脅かす恐れのあるものがないようにしなければなりません。
立ったときと座ったとき、また寝転がったときなど、子どもの目線で危険がないか確認しましょう。


見落としがちなのがコンセントです。コンセントは低い位置にあり、また穴も空いていることから子どもの興味の対象になります。
万が一、何かを挿し込んで感電したりしないように、コンセントがない場所をキッズスペースとして選ぶようにしましょう。
その他にもキッズスペースで遊んでいる子どもの手の届く範囲には、電化製品などを置かないようにすることも大事です。
遊び道具にしてしまい壊されるリスクがあるだけでなく、それが原因でケガをしてしまうことも考えられます。


あとはキッズスペースの色合いやテイストなどのデザイン面に関することも注意点の一つです。リビング全体との雰囲気とマッチしないようなテイストだと、統一感がなくなり室内全体のデザイン性が低下してしまいます。
キッズスペースを作るときには、特に安全面とデザインに注意するようにしましょう。

2.3 成長に合わせた空間作りが必要

小学校低学年まではキッズスペースがおすすめとお伝えしましたが、キッズスペースも成長に合わせた空間作りを行うことが大切です。
小学校低学年といっても、年齢によって体つきも能力も大きく異なります。
例えば3歳の幼児と小学校3年生の就学児ではキッズスペースで行うことにも違いがあり、前者は遊びメイン、後者は遊びに加えて宿題などをするスペースにもなります。
子どもの成長は早いですので、最低でも1年に1回はキッズスペースの見直しをすると良いでしょう。

3. 狭いと感じないキッズスペースのレイアウト

狭いと感じないキッズスペースのレイアウト

キッズスペースを作るときは、リビングがなるべく狭く感じることがないような場所を選ぶことが大切です。
ただし、マンションによってリビングの広さや形状は異なりますので、どのリビングにも当てはまる「おすすめの場所」はありません。
従ってリビングをよく観察してから自分で最適な場所を選ぶ必要がありますが、以下の三カ所はキッズスペースとしてよく選ばれている場所ですので一度は検討してみると良いでしょう。


1.ソファの前や横
2.部屋のコーナー
3.ソファの後ろ


ではそれぞれについて簡単に解説します。

3.1 ソファの前や横に

最初に検討していただきたいのはソファの前や横のスペースです。
ソファという大きな家具が目印になりますので、小さな子どもでも自然とスペースを意識してくれます。さらにその場所にマットやラグを置くとより明確にキッズスペースの境界線が作れるのでおすすめです。
特に3歳くらいまでの小さな子どもにおすすめの場所で、何かあってもすぐに目について手も届く範囲になりますので安全面という観点からもキッズスペースに適した場所の一つと言えるでしょう。

3.2 部屋のコーナーに

リビングのコーナーの一角もキッズスペースにおすすめの場所です。
コーナーという特性を活かして空間作りがしやすく、ちょっとした収納小棚を壁代わりに置けば三面で囲まれた半個室のようなキッズスペースも作れます。
子どもの成長に合わせ、コーナーの角を起点にしてスペースを広くしていくなどのアレンジが容易にできる点もおすすめする理由の一つです。
特に縦もしくは横が長い形状になっているリビングの場合は端から端まで有効活用しづらいですので、一つのコーナーにキッズスペースを配置することでデッドスペースなくリビング全体を有効活用できる点も魅力でしょう。

3.3 ソファの後ろに

キッズスペースをソファーの後方にするのもおすすめです。
ソファーは壁に付けて置かれていることも多く、その後方は見落とされがちですが、ソファーを前にずらせば壁とソファーの背面にスペースができます。
ソファーの横幅をそのままキッズスペースの幅と認識しやすく、また隠れたスペースになりますのでリビングの景観を邪魔することもありません。


頻繁に様子を確認しなければならない幼児などにはあまり向いていませんが、小学校低学年の子どもには適したスペースとなるでしょう。
ソファーを前に出す分だけキッズスペースは広くなりますので、広さの調整も手軽です。
リビングの中央にソファーを置いている場合でも、その後方をそのままキッズスペースにできることがありますので一度確認してみましょう。

4. キッズスペースの作り方のポイント

キッズスペースの作り方のポイント

では最後にキッズスペースを作るときのポイントを紹介します。
キッズスペース作りのコツとも言い換えることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

4.1 家具で仕切りを作る

まず一つめのポイントは、家具を配置して仕切りを作ることです。
先ほどのコーナーにキッズスペースを作る項目の中でもお伝えしましたが、家具は工夫して配置することでキッズスペースとリビングとをエリア分けする仕切りの役割も果たせます。
完全な壁ではありませんのでリビングと同じ空間内であることには変わりありませんが、キッズスペースを明確に線引きしたり、少しプライベート感を出すのにも最適です。


カラーボックスや収納小棚などを仕切り代わりにすれば、収納機能も同時に得られて便利でしょう。
リビングの雰囲気に合うようにDIYでカラーリングしたりすれば、どこから見ても違和感のない統一感あるキッズスペースを作ることも可能です。
ただし、あまり背の高い家具を仕切り代わりにすると圧迫感につながりますので、家具の高さはよく検討するように注意しましょう。

4.2 ラグやマットを活用する

二つめのポイントは、キッズスペースにラグやマットを敷くことです。
前述したようにラグやマットを敷くことでキッズスペースの範囲を意識しやすくなるだけでなく、床に直接傷や汚れがつくことも防ぐことができます。
その他にも転倒時に衝撃を和らげてくれたり、その上で寝ころぶことができるなど、ラグやマットを敷くメリットは多く、キッズスペースのマストアイテムと言っても過言ではありません。

4.3 収納棚は子供が大きくなっても使えるものを

キッズスペースに収納棚は欠かせないですが、子どもが大きくなっても使えるものをよく検討して購入するようにしましょう。子どもの成長と共に収納する物は変化します。
小学校に通うようになるとランドセルをはじめ学校関係のものも多くなります。子どもが小さいときに遊ぶおもちゃを収納できるだけでなく、将来のことも考えて学校用品まで対応可能な使いまわしのできる収納を選ぶようにしましょう。
制服や洋服なども収納できるようにすれば、小さな頃から整理整頓を習慣づけることにも役立ちますのでおすすめです。

5. まとめ

今回はマンションのリビングにキッズスペースを設けることについてお伝えしました。
リビングの広さや形状に合わせ工夫してキッズスペースを作ることで、子どもがいても理想の住まい空間を実現させることは可能です。
いつかは子どもも自分専用の子供部屋に移り、進学や就職などで家を出るようになると思いますが、キッズスペースは子どもにとって一番最初の自分用のスペースになります。
そのキッズスペースでの経験が子どもの将来の生活習慣にもつながっていきますので、子どものためにも安全かつ教育上も良い影響を与える空間を提供してあげるようにしましょう。
子どもにとっても大人にとってもメリットのあるキッズスペースを作ることが最大のポイントです。

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