【2023年版】引っ越し費用が安い時期は?費用を抑えるポイントを解説!
公開日:2023年11月16日 最終編集日:2023年11月16日
目次
引っ越しは非常に大きなイベントです。ある人は転勤で、またある人は進学で遠くの街に家財を持って行くため、必然的に大きな作業となってしまいます。今では海外への転勤も珍しくないので、そのような世帯にとっては、なおさらのことでしょう。
ところで、そのような大仕事を依頼するには相応の費用が必要です。そこで、この記事では引っ越しの費用について取り上げます。毎月の料金相場から安く抑えるポイントまで紹介するので、これから引っ越しを考えている人是非ごは参考にしてください。
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1. 引っ越し時期別の料金相場
まずは時期別の料金相場を紹介しましょう。次の表は引っ越し料金の月別の平均金額です。
ここで紹介した料金はあくまでも引っ越し料金平均値です。実際の料金は家財の量や距離によって決まります。単身者でも家財をあまり持っていない短距離の人と、家財が多くて遠くまで引っ越す人では料金が大きく異なります。
2. 引っ越し費用が安い時期と高い時期
上の表を見ると、安い時期と高い時期では数万円も違うことが分かります。この金額は決して小さいとは言えません。ちょっとした家財であれば新調できそうな金額ですので、注意して引っ越し時期を決めるべきです。
ところで、なぜこのような金額の差が発生するのでしょうか。単身者と家族の引っ越しのケースを比較してみましょう。
2.1 【単身者】6月が安く3月が高い
表を見ると、単身者の場合は6~7万円程度が年間を通しての平均の料金です。3月は突出して高額になり、5月に大きく値下がりして6月が最低値、その後は60,000円程度で推移していることが分かります。
この内、3月は特に進学や就職、そして転勤などが重なる時期なので引っ越しの需要が高まり、それと共に価格も上がります。料金を見ると110,000円にも上るので、2倍近い値上げと言えるでしょう。
また、引越し料金が落ち着くのが5月頃からです。引越し業界ではこの時期を「通常期」と呼びます。一般の引っ越し料金が通常期の料金と捉えてよいでしょう。
尚、3月の引っ越しに関しては、国土交通省が分散引越しを呼び掛けているレベルです。国土交通省の出している資料によると、3月の引っ越し件数が350,000件に迫る勢いです。それに対して少ない季節では150,000件を下回ります。
2.2 【家族】10月が安く3月が高い
家族の引っ越しの場合はトータル的に見ると9万円程度が相場と言えるでしょう。ただし、3月は単身者の場合と同様に突出して高価になります。表を見るならば17万円を超えますので、2倍近くの金額です。
これも進学や就職、そして人事異動の時期になるからです。今では単身赴任が確かに多くなっては来ていますが、それでも家族で引っ越すケースが多いです。
また、引っ越し料金は5月くらいに落ち着いて、10月くらいに最安値になります。やはり、通常期になると料金が落ち着くのでしょう。尚、家族の場合の引越しは家族の人数によっても違います。例えば、夫婦2人の世帯もありますし、世帯に子供がいる場合には子供の荷物が増えるので、それだけ料金は上がります。
3. 引っ越し費用が安くなる日・曜日・時間帯とは?
ここまで引っ越し料金の高い月と安い月を取り上げました。ところで、安い料金のタイミングを考える場合、月のなかでももっとも引っ越し料金が安くなるタイミングがあるでしょう。そこで、ここでは引っ越し費用が安くなる日・曜日・時間帯について紹介します。
3.1 引越し料金が安い日
引っ越し費用は平日に限定するのであれば、月の中での変動はあまりありません。ただし、あくまでも傾向としてですが、月の中旬が安くなるようです。
順番を言うならば、中旬、上旬、下旬の順で料金が高くなる傾向です。引っ越し費用を節約したいのであれば、月の中旬を狙うと良いでしょう。
ところで、なぜ月末の料金が上がっているのでしょうか。これは、月の初日が区切りとなっているからと考えられます。例えば、年度初めは4月1日です。そのため、3月に引っ越しが集中し、その中でも下旬に集まります。
企業にもよりますが、人事発令が2月下旬から3月上旬に出るとすると、3月の下旬に引っ越しが集中することになります。
3.2 引越し料金が安い曜日
次に、引っ越しの料金の安い曜日について取り上げます。引っ越しが集中するのは、やはり土曜日と日曜日です。そのため、土曜日と日曜日は料金が跳ね上がります。その一方で週の半ばの頃は値段が落ちきます。
引っ越し費用を安く抑えたいならば、土日は避けて週の半ばに計画すると良いでしょう。引っ越し費用の安い日と高い日のランキングを挙げると、次の通りになります。
料金が安い
火曜日・水曜日・木曜日
月曜日・金曜日
日曜日
土曜日
料金が高い
尚、引っ越しは1日で終わる訳ではありません。遠隔地の場合には2日以上必要な場合があるからです。例えば、東京から九州や北海道に行く場合があります。この程度の距離であれば、3日程度見ておいた方が良いと思われます。距離と日数についてもケースバイケースです。打ち合わせの際にはしっかりと確認することが重要です。
3.3 引っ越し料金が安い時間帯
引っ越しは午前と午後に便が分かれている会社があります。朝から作業に掛かる便と、昼過ぎくらいから作業をする便です。
この場合、午前の便の料金が高いケースが多いです。そのため、引っ越し料金を抑えたいのであれば、午後の便を選べば良いでしょう。
ところで、なぜ1日の間で料金に差が発生するのでしょうか。これは、午前中から作業が始まれば、早い内に作業が終わるためと考えられます。早い内に作業が終われば、引っ越しの荷物の荷ほどきの作業が可能といったメリットがあるのです。
4. 引っ越し費用を安くする5つのポイント
ここまでは引っ越しの料金とタイミングについて取り上げました。料金を安くするタイミングについては把握できたと思います。
しかし、料金を抑える方法はタイミングだけではありません。ここでは更に引っ越し料金を安くする5つのポイントを紹介します。
4.1 複数業者に見積りを依頼する
まず挙げられるのが「複数業者に見積りを依頼する」ことです。これにより、引っ越し価格の適正な費用と最安値を知ることができます。
今では引っ越しの見積もりを複数の業者から取れるサイトがあるので便利です。
ただ、見積もりを取り過ぎると、業者が訪問して見積もるので、対応が大変になります。見積もりを依頼するのは3社くらいが良いでしょう。
4.2 料金カレンダーから安いタイミングを選ぶ
引っ越し業者の中には「料金カレンダー」を自社サイトに掲載しているところがあります。このカレンダーには引っ越しの安い時期がカレンダー形式で記載されているので、いつ頃が安いかが分かって便利です。引っ越し費用を安くしたい人にオススメの機能と言えるでしょう。
また、数ヶ月先の予定も記載されているので、自分の都合と照らし合わせることも可能です。スケジュールを立てるのも容易です。このカレンダーからは見積もりを取ることも可能です。スケジュールと費用を併せて考えたい人に特に向いています。
4.3 梱包・荷解きは自分で行う
引っ越し業者のプランには梱包や荷解きを業者がやってくれるサービスがあります。このサービスはダンボールなどの梱包副資材を用意する必要がないなど、梱包以外にもメリットがあるのですが、やはり相応の費用は発生します。
ダンボールを集めるのも苦労しますが、費用を安くしたいのであれば、自分でダンボールなどを準備し、自分の手で梱包・開梱をするといいでしょう。
4.4 荷物の量を減らす
荷物の量を減らせば必然的に引っ越し料金は安くなります。引越し料金を安くしたいならば、可能な限り身軽になることが必要です。
荷物の量を減らす手段としては、要らないものを処分することが挙げられます。捨てる以外にも、誰かにあげたり、フリマアプリで売ったりすることが可能なので、可能な限り荷物を減らしましょう。
4.5 単身者向けプランや混載便を利用する
引っ越し業者には単身者向けのプランや混載便を用意しているところがあります。単身者向けプランは引っ越し業者の用意するコンテナに荷物を入れるプランで、料金は安めの設定になっています。
また、混載便の利用もオススメです。混載便とは1台のトラックに複数の世帯の荷物を載せて運ぶプランです。載せている世帯で料金を分担できるので安くなります。
ただし、どちらのプランも業者によってサービス内容の細かい部分が違うので、見積もりを取る時にはサービスをしっかりと確認しましょう。
5. まとめ
引っ越し料金を安くするポイントについて取り上げました。引っ越し料金の高い時期と安い時期、そして料金相場が把握できたと思います。
また、料金を抑えるポイントもイメージできたのではないでしょうか。引っ越しの後は新たな土地で新たな生活が始まります。より賢く引っ越しをして、より充実した新生活をスタートさせましょう。