賃貸物件の鍵交換費用は借主が負担するの?鍵交換について知っておくべきこと

公開日:2023年10月17日   最終編集日:2023年10月17日

賃貸物件の鍵交換費用は借主が負担するの?鍵交換について知っておくべきこと
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目次

賃貸物件に入居する際に、鍵交換が必要だと聞いて驚いたことのある人は多いのではないでしょうか。
この記事では鍵交換とそれにかかる鍵交換費用について解説しています。鍵交換が必要な理由や誰が費用を負担するのか、交換費用の相場はどうなっているのかといった点を取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

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1. 鍵交換費用とは?誰が負担するの?

鍵交換費用とは?誰が負担するの?

ここでは鍵交換費用とはなんなのか、誰が費用を負担するのかといった点を紹介します。なぜ鍵を交換しなければならないのか気になっている人はぜひ参考にしてください。

1.1 鍵交換費用とは

鍵交換とは、賃貸物件に新しい住人が入居する際に鍵とシリンダーを交換することです。そして、その交換にかかる費用のことを鍵交換費といいます。
鍵交換は一般的に行われるものですが、中には費用を抑えるために鍵を交換しなくてもいい、と考える人もいるかもしれません。しかし、部屋のセキュリティ面を考慮すると鍵交換は欠かせないものだといえます。


例えば、前の住人がスペアキーを作成していた場合、鍵を交換しないと部屋に侵入される恐れがあります。また、鍵を交換しなかったために発生したトラブルは不動産会社や管理会社は責任を負わない可能性が高いです。そういったリスクを回避するためにも、鍵交換は必要不可欠なものだといえます。

1.2 基本的には賃貸人が負担する

鍵交換費用は基本的に賃貸人が負担することとなります。この点に関しては、国土交通省が発表しているガイドラインにもその旨が記載されています。
しかし実際には、鍵交換費用が物件の初期費用に含まれていて、入居者が負担するケースが多いのが現状です。残念ながらガイドラインには強制力はないため、入居者が負担することが違反とはなりません。


入居にあたって鍵交換費用を賃貸人側で負担してもらえないか交渉する余地はあるといえます。ちなみに、経年劣化などが原因で鍵を交換しなければならない場合は、賃貸人が負担することとなります。

2. 鍵交換の費用相場

鍵交換の費用相場

鍵交換費用の相場は、約1〜2万円とされていますが、実際には鍵の種類によって異なるため注意しなければなりません。主な鍵の種類としては以下のようなものがあります。

  • ピンシリンダーキー
  • ディスクシリンダーキー
  • ディンプルキー
  • カードキー

ピンシリンダーキーは、鍵の片面がギザギザしている形状が特徴で、多くの物件で使用されている鍵です。鍵交換費用は約1〜1万5,000円とされています。防犯面では他の種類の鍵よりも若干劣りますが、ピッキング対策が施されているタイプが生産されているため、不正開錠は難しいとされています。価格面では他の種類よりも安価であるため、費用負担を抑えたい場合などはこちらの種類がおすすめです。


ディスクシリンダーキーは、鍵の両面がギザギザしているタイプの鍵です。また、鍵穴がくの字になっている点も特徴だといえます。ディスクシリンダーキーの鍵交換費用の相場は、ピンシリンダーキーと同程度で約1〜1万5,000円です。ディスクシリンダーキーは、1970年代に広く使われていた鍵ですが、防犯性能が低く、ピッキングにも弱いことから現在では使用されていません。ただし、改良されたロータリーディスクシリンダーが使われています。


ディンプルキーは、鍵の先端が丸くなっており、さらに表面にはくぼみがある点が特徴の鍵です。鍵交換費用の相場は、若干高く約1万5,000円〜2万5,000円となっています。これまで紹介した2つの鍵と比べて防犯面で特に優れている鍵で、不正開錠や破壊による開錠にも強い点がメリットです。また、複製も難しいとされています。価格よりも防犯性能を重視している人におすすめの鍵だといえます。


カードキーは、機械にカードを差し込む形で開錠するタイプの鍵です。鍵交換費用の相場は、シリンダーごと交換するのであれば約1〜3万円となっています。カードキーの複製は非常に難しいため、防犯性能は高いといえるでしょう。
ただし、スペアキーを作成したい場合なども複製の難しさから費用が高くなるため注意してください。また、不具合が発生するケースも少なくありません。

3. 入居後に鍵を自分で交換することはできる?

入居後に鍵を自分で交換することはできる?

入居時の鍵交換以外にも、入居後に自分で鍵を交換することはできます。ただし、その際には不動産会社や管理会社からの許可を得なければならないため注意してください。勝手に鍵を交換することはしないようにしましょう。


また、交換したい鍵がドアにあっているかどうかもチェックしなければなりません。そして、部屋を退去する際は原状回復を求められるため、元の鍵に戻す必要があります。そのため、鍵を交換した後も交換前の鍵は大切に保管しておくようにしてください。

4. 鍵を紛失したときの対処法

鍵を紛失したときの対処法

鍵を紛失してしまった場合、勝手に合鍵を作成することはNGです。鍵をなくした場合、まずは警察署や交番に行きましょう。すでに誰かが鍵を拾って届けてくれている可能性があるためです。また、鍵が届いていなくても、遺失届を提出することでその後鍵が届いたら連絡をもらえます。


警察署・交番での手続きが終わったら、不動産会社・管理会社に連絡してください。そこで鍵を紛失した旨を伝えます。場合によっては、不動産会社や管理会社が所有するマスターキーを使って開錠してもらえる可能性があります。また、紛失に伴う鍵の交換についても合わせて確認しておきましょう。


不動産会社・管理会社がマスターキーを持っていない場合、鍵明け業者に連絡して開錠してもらいましょう。開錠のみであれば、1万円以内で行ってもらえます。また、開錠が難しいとされている鍵にも対応している業者もいます。

5. まとめ

今回は、賃貸物件における鍵交換費用について解説しました。鍵交換は賃貸物件に新たに入居する際に行うもので、そこで発生する費用のことを鍵交換費用といいます。
鍵交換は防犯面から欠かせないものです。交換費用は賃貸人が負担するものですが、現状では入居者が負担するケースが多くなっています。鍵交換費用の相場は、鍵の種類によっても異なるため、各鍵の特徴や相場を理解しておくことが大切です。

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