賃貸マンションの合鍵は作っていいの?知っておくべき注意点と元鍵・合鍵の違い

公開日:2023年01月19日   最終編集日:2023年01月23日

賃貸マンションの合鍵は作っていいの?知っておくべき注意点と元鍵・合鍵の違い
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目次

家族に合鍵をもたせたい、いざという時のために合鍵を作っておきたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、賃貸マンションにおいて合鍵を作ることができるのかどうか解説します。また、合鍵を作成する場所や費用相場、合鍵を作成する際の注意点についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

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1 賃貸の合鍵は作っていいの?

賃貸の合鍵は作っていいの?

賃貸マンションの合鍵を作ること自体は問題ではありません。しかし、作るに当たってはいくつかの点に注意しなければなりません。ここでは賃貸マンションにおける合鍵作りの基本について解説します。

1.1 賃貸の合鍵を作るには管理会社・大家さんの許可が必要

賃貸の合鍵を作ることは違法ではありませんが、無断で作成してはいけません。合鍵を作る場合は、必ず管理会社や大家さんの許可を得るようにしましょう。
なぜ、許可を得る必要があるのかというと、賃貸マンションはあくまでも借りているものであり、建物およびその鍵の所有者は管理会社や大家さんであるためです。

1.2 賃貸の合鍵を無断で作ってはいけない理由

繰り返しの説明となりますが、賃貸で合鍵を勝手に作ってはいけない理由は、物件と鍵の所有者は管理会社や大家さんであるためです。
賃貸物件の住人はあくまでも、その部屋に住むために鍵を借りているにすぎないため、勝手に合鍵を作ることは認められないということになります。合鍵を勝手に作ると、管理会社や大家が知らないうちに合鍵が第三者の手に渡る可能性もあり、トラブルにつながる恐れがあります。


ちなみに、家族の人数分の合鍵を作成したいと考える人もいるかもしれませんが、このような場合でも合鍵の作成にあたっては許可を得る必要があります。また、作成した合鍵は、退去時には元の鍵と一緒に返却しなければなりません。

2 賃貸の合鍵を自分で作ってしまったら?

賃貸の合鍵を自分で作ってしまったら?

ここでは、賃貸の合鍵を管理会社や大家さんの許可を得ることなく作ってしまった場合、どうなるのか解説します。また、あわせて鍵を紛失してしまった場合、合鍵をすぐに作るべきなのかといった点についても取り上げているためぜひ参考にしてください。

2.1 管理会社の許可なく合鍵を作ったらどうなる?

管理会社や大家さんの許可を得ることなく合鍵を作ったとしても、自分から申告しない限り、無断で作成したことを知られる可能性は低いと考えられます。
これは、合鍵を作成してくれるお店に鍵を持っていけば、個人情報などを聞かれることなく簡単に合鍵を作ることができるためです。当然、合鍵を作成した店舗からマンションの管理会社や大家さんに連絡が入ることもありません。


ただし、先ほども触れているように、鍵は元の鍵も合鍵も含めて退去時に返却しなければならないため、返却時に合鍵を作成していたことがバレる可能性はあります。
ちなみに、もし許可を得ずに合鍵を作成し、そのことが入居中にバレてしまった場合、契約解除になる可能性があります。場合によっては、退去時に鍵の交換費用やドアノブの交換費用の支払いを求められることもあるでしょう。


「家族が使用するために合鍵を作成したい」など、正当な理由があれば、基本的には管理会社も大家さんも合鍵の作成を許可してくれるはずです。そのため、無断で作成するようなことはせず、まずは管理会社や大家さんに相談するようにしてください。

2.2 鍵を紛失した場合は、合鍵は作らず管理会社に報告する

鍵を落としてしまう、鍵の入ったカバンをなくしてしまうなど、鍵を紛失する可能性はゼロではありません。
しかし、鍵を紛失した場合でも、無断で合鍵を作るようなことはしないでください。この場合、まずは管理会社や大家さんに報告してください。鍵がないために部屋の中に入れない場合でも、マスターキーを使って鍵を開けてくれる可能性があります。
また、鍵の紛失という正当な理由があれば、合鍵の作製を許可してくれるはずです。


ただし、紛失した鍵を第三者が拾って室内に侵入する可能性もゼロではないため、鍵そのものを交換することになるケースも考えられます。そのような場合、交換にかかる費用の支払いを請求される可能性があるでしょう。

3 賃貸の合鍵はどうやって作る?いくらかかる?

賃貸の合鍵はどうやって作る?いくらかかる?

ここでは、合鍵を作る具体的な方法や鍵の種類、費用相場などについて解説します。急に合鍵を作ることになる可能性はゼロではないため、いざという時のためにも覚えておきましょう。

3.1 合鍵を作れる場所

合鍵は、ホームセンターやショッピングモールなど、さまざまな場所で作成することができます。
例えばホームセンター内を歩いていると靴や鍵を取り扱っている小さな店舗が見つかるはずです。そこに依頼すれば合鍵を作ってもらえます。また、このような店舗とは別に鍵の専門会社もあり、そのような会社に作製を依頼することも可能です。


いずれにしても、合鍵を作れる場所自体はたくさんあります。インターネットを使って「自分が住んでいる地域名 合鍵」といったキーワードで検索すればすぐにいくつかの店舗が見つかるでしょう。

3.2 賃貸で使われる鍵の種類と費用相場

鍵と一言でいってもその種類はさまざまです。賃貸マンションの場合、主に以下のような鍵が使用されています。

  • ディスクシリンダー錠
  • ディンプルシリンダー錠
  • ピンタンブラー錠

ディスクシリンダー錠は、鍵の両端がデコボコしている点が特徴の鍵です。
賃貸マンションでも多く採用されているタイプで、合鍵を作成する際の費用は数百円程度とほか種類の鍵と比べても非常に安くなっています。元鍵が折れているなど、壊れていたとしても、合鍵を作ることができます。


ディンプルシリンダー錠は、鍵の表面がデコボコしている点が特徴の鍵です。
ディスクシリンダー錠と比べるとその構造が複雑であるため、セキュリティ性能が高いといえます。一方で、その複雑性から合鍵の作製には3,000〜5,000円程度かかります。


また、鍵によってはメーカーの工場に作製を依頼する必要があるケースもあるため、作成までに時間がかかることもあるでしょう。工場に依頼する必要がなく、店舗ですぐに作ってもらえるとしても、作成には時間がかかるため時間には余裕を持っておく必要があります。


ピンタンブラー錠は、鍵の片側がデコボコしている点が特徴の鍵です。合鍵を作る際の相場は1,000円程度で、作成にかかる時間は5〜10分ほどです。
ただし、セキュリティ性能が高い特殊なビンタンブラー錠の場合、時間も費用もかかってしまうことがあります。
このように、鍵の種類によって作成にかかるコストや時間が異なるため、自分の鍵はどのタイプなのか事前に把握しておくことをおすすめします。

3.3 合鍵を作れない特殊な鍵もある

ほとんどの鍵は合鍵を作ることができますが、鍵によっては合鍵を作れないケースもあります。例えば、先ほど紹介したディンプルシリンダー錠のような高い防犯性能を持つ鍵や、カードキーなどです。
ディンプルシリンダー錠は、鍵の表面に小さいデコボコがあり、複製が難しいとされています。また、カードキーの場合、ICチップを埋め込む必要があり、専用の機械を使用しなければならないため、街の鍵屋では対応できない可能性があるでしょう。

4 賃貸の元鍵と合鍵の違い

賃貸の元鍵と合鍵の違い

合鍵と元の鍵は全く同じように思えるかもしれませんが、実はいくつかの違いがあります。ここでは元鍵と合鍵の違いについて解説します。

4.1 ①刻印

元鍵と合鍵の違いを見分けるポイントの1つが鍵の刻印です。元鍵の場合、元鍵のメーカー名やロゴがの刻印が見られるケースが多くなっています。合鍵の場合は、合鍵用の鍵のメーカー名やロゴが見られます。
それぞれのメーカー名・ロゴは以下の通りです。

  • 元鍵:MIWA、GOAL、SHOWA、WESTなど
  • 合鍵:GSS、GTS、FUKI、G&S、W&S、四葉のクローバーマークなど

元鍵と合鍵の両方を持っている人は、ぜひチェックしてみてください。

4.2 ②鍵番号

元鍵と合鍵では、鍵番号にも違いがあります。
元鍵の場合、鍵番号の桁数が多くなっています。数字とアルファベットの組み合わせで表記されているケースが一般的です。もし鍵に番号が見られない場合、付属のカードに記載されているはずなのでチェックしてみてください。


一方の合鍵には、鍵番号がありません。その代わりに4桁ほどの商品番号が刻印されています。また、商品番号はアルファベットから始まり、その後3桁の数字が続くことが多くなっています。

5 賃貸の合鍵を作る際の注意点

賃貸の合鍵を作る際の注意点

最後に賃貸で合鍵を作る際に覚えておきたい注意点について解説します。いつ合鍵を作ることになるかわからないため、いざという時のためにもぜひチェックしてみてください。

5.1 鍵の複製には必ず元鍵を持っていく

合鍵を作成する場合、基本的には元鍵を持参する必要があります。すでに合鍵を持っており、その合鍵を使って合鍵を作ることはできないケースがあるため注意してください。
これは、合鍵とはいっても元鍵とは若干形が異なっており、すでに形が違う鍵からさらに合鍵を作ると余計に形に誤差が生じてしまうためです。


そのような合鍵は、場合によっては鍵を開けることができないこともあるでしょう。また、防犯面を考慮しても、合鍵から合鍵を作ろうとすることは望ましくなく、店舗によっては断られることもあります。そのため、合鍵を作る場合は、必ず元鍵を持参するようにしてください。

5.2 退去時のは全ての合鍵を返却する

先ほども触れていますが、賃貸マンションを退去する際は、元鍵はもちろんのこと、合鍵も全て管理会社や大家さんに返却しなければなりません。
賃貸物件の場合、退去後に部屋の鍵を取り替えるケースが一般的ですが、オートロックの鍵など、一部の鍵は簡単に交換できないケースもあります。そのため、前の住人が合鍵を持ったままだと、簡単に建物の中に侵入できてしまうのです。
このように簡単にエントランスに侵入されてしまうと、防犯の観点から考えても大きな問題となってしまいます。また、住人のマンションに対する信用も低下してしまうでしょう。

5.3 合鍵は必要以上に作らない

合鍵を作成する際は、最低限の本数に止めておきましょう。「念のため多めに作っておきたい」と考える人もいるかもしれませんが、合鍵の数が増えるということは、その分紛失のリスクも高まるということです。そのため、基本的には家族など信用できる人が所有する分だけを作成するようにしましょう。


恋人に対しては、慎重に判断する必要があります。交際中であれば合鍵を渡しても問題ありませんが、別れてしまう可能性はゼロではありません。破局後に合鍵を返してもらえなければトラブルにつながる可能性もあるでしょう。
合鍵を利用した犯罪も発生しているため、安易に合鍵を作成し、誰にでも渡すようなことは避けてください。

6 まとめ

今回は、賃貸マンションの合鍵について解説しました。合鍵を作成すること自体は問題ありませんが、作成にあたっては必ず管理会社や大家さんの許可を得るようにしてください。
無断で作成したことが発覚すると、最悪の場合契約解除となる恐れがあります。また、鍵の種類によっては合鍵の作製に時間がかかるケース、そもそも合鍵の作成ができないケースもあるため注意してください。

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