内見と内覧の違いとは!?賃貸物件を探すときに知っておきたいこと

公開日:2023年08月29日   最終編集日:2023年08月29日

内見と内覧の違いとは!?賃貸物件を探すときに知っておきたいこと
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目次

不動産会社に行って賃貸物件を探す場合、契約の前には物件の内見に行きます。物件がどのようなものかを見て確認しに行くので、非常に大切です。
ところで、賃貸不動産の「内見」と似た用語の「内覧」を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。どちらも不動産用語なのですが、違いについては案外知られていないことだと思います。
そこで、ここでは「内見」と「内覧」について述べ、改めて実際に物件を見ることの重要性を解説します。

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1. 内見と内覧の違いとは

内見と内覧の違いとは

まずは、内見と内覧について取り上げましょう。

1.1 内見とは?読み方は?

内見は「ないけん」と読みます。意味は、実際に物件の内部を見ることです。「内部見学」を略した言葉です。
ところで、内見が「うちみ」「ないみ」と読まれることはあります。ただ、これは不動産の世界においては間違いですが、不動産以外の世界では兵庫・東京・北海道に見られる苗字として読む例はあります。

1.2 内見と内覧の違い

次に内覧です。内覧は「ないらん」と読みます。内覧と内見の意味は両方とも「内々に見ること」を指し、一般で考えるならば同じです。
しかし、不動産の世界で考えるならば、内覧は購入を前提とした場合を指し、内見は賃貸不動産の見学を意味します。


ちなみに、内覧と内見の使われ方には地域性もあります。内覧が関西地方で、内見が関東地方で使われる傾向があります。ただ、関西の人が関東に引っ越して来て「内覧」と言ったとしても、意味は「内見」とは基本的には変わらないので、困ることはないでしょう。

2. 内見するメリット

内見するメリット

内見は賃貸不動産の契約のときに行われますが、実は必ずしも必要ではなく、なくても契約は可能です。
しかし、内見には大きなメリットがいくつもあります。ここでは、内見のメリットを挙げてみましょう。

2.1 日当たりがわかる

最初に挙げられるのが、日当たりがわかる点です。不動産の間取り図には「南向き」などと書いてある場合や、方角の記載があるケースも見られます。そして、これで日当たりがわかるように思えます。


方角が仮に良い方向だったとしても、日当たりが良いとは限りません。例えば、高い建物に囲まれている場合には日当たりは悪いです。内見に行くことでそのような状況を自分の目で確認することができ、良い物件を選べます。

2.2 建物の外観がわかる 

建物の外観がわかるのも大きなメリットです。今では不動産の物件情報も充実し、外観が写真で見られるようになりました。物件情報はスマートフォンなどでも閲覧が可能なので、手元での確認ができるように思えます。


しかし、物件情報では全部を確認できる訳ではありません。建物全体を写している写真であっても、細かい部分までは分からないからです。そして、物件外観の写真に写っていない部分が案外重要なケースがあります。

2.3 設備を確認できる

設備を確認できる点も大きなメリットです。物件情報には設備についても記載があります。「オートロック付き」「ウォシュレット付き」など、物件情報には載っていて、写真もあり、状況がわかりやすいです。


しかし、資料だけで全部がわかるわけではなく、トイレやキッチンは年式が古いものが付いていて、今のものよりも使い勝手が悪い可能性があります。また、築年数が経った物件だと色褪せているケースも考えられます。

2.4 内装を確認できる

内装の状態は室内の雰囲気を決めるのに非常に重要です。きれいな状態であれば室内は明るく、気持ちが良いです。しかし、色褪せていたり汚れていると、室内の雰囲気は悪くなってしまいます。


不動産の資料にも内装の写真が載っているので、状況はわかるように思えますが、内装も写真だけではわかりません。特に、色褪せた場合や細かい擦り切れなどは物件を実際に見ないとわかりません。内見をすれば細かい部分まで確認ができます。

2.5 広さ・寸法を確認できる

広さや寸法を確認できる点も大きなメリットです。間取り図を見れば物件の広さが記載されています。例えば、ワンルームマンションなどでは、実際の面積が載っており、ドアや窓などの位置も記載があるので、確認しなくても大丈夫のように思えるかも知れません。


しかし、広さは実寸と認識では違う場合が少なくありません。平米数からのイメージと、実際の感じ方が違う場合が多いのです。また、ドアの幅の寸法なども、実際に測定することが欠かせません。場合によっては、家具を運び込むときに、狭くて入らない場合もあり得るからです。

2.6 周辺環境を確認できる

周辺の環境が確認できる点も大きなメリットです。環境は生活を考える上で非常に重要な条件です。環境によって、引越し後の生活が変わります。
内見をすれば、物件の周囲も実際に見られます。物件の周囲に病院があるか、学校があるかなど、状況の確認が可能なのです。

3. 内見のときに確認すべき悪い環境条件

内見のときに確認すべき悪い環境条件

ところで、周辺環境を考えるのであれば好条件だけを考えるべきではありません。悪条件も見る必要があります。ここでは環境をチェックするときに、いっしょに確認したい点を取り上げます。

3.1 光

「明るい環境」は良い環境に思えるかも知れません。前述のように、日当たりは重要な条件です。しかし、明るすぎるのも困ります。特に、夏場の日射が厳しいときには室内の温度が上がり過ぎる可能性があります。


また、信号機や常夜灯などもチェックが必要です。あまりに近いと夜間にも光が差し込んで来て、安眠妨害にもなり得るでしょう。日射にしても信号機にしても、不動産情報には記載されていないため、現地を確認しなければわからない情報があります。

3.2 騒音・振動

騒音や振動は日常生活にダイレクトに影響し、快適な生活は望めません。特に、夜間の騒音や振動は睡眠にも影響しますので、深刻な問題です。
地図を見れば踏切の位置などは読み取れますが、そのような地図の読み取りは誰でも可能ではありません。

3.3 悪臭の有無

物件に悪臭が漂って来たならば快適な生活は望めません。そのため、悪臭が流れ込んで来ない環境を選ぶ必要があります。
また、匂いは風に乗って来ることも多く、時間帯や天気によっても状況が異なります。近所に飲食店があると臭いが気になることもあるでしょう。いずれにせよ、悪臭の有無も現地の確認が必要です。

3.4 土地の雰囲気

土地の雰囲気も快適な生活を送る上で非常に大切な条件です。例えば、周辺の飲食店が多いと昼間は静かでも夜になると騒がしくなることも考えられます。
人にもよるでしょうが、多くの人は好ましくない環境と思うことでしょう。当然ながら、このような情報は不動産情報には記載がありません。自分で確認する必要があります。

4. 内見なしで契約すると後悔する可能性がある

内見なしで契約すると後悔する可能性がある

前にも述べましたが、不動産の契約は内見をしなくても可能です。しかし、内見をしなければ後悔する可能性が出て来ます。ここでは、内見をしない場合について解説しましょう。

4.1 内見は必ずした方が良い

前述のように、内見には多くのメリットがあります。物件の外観、内装などの確認が可能だからです。仮に、内見をしない場合には、設備や内装が「思っていたのと違った」と後悔する可能性があります。
また、環境についても同じことが言えます。物件情報ではわからない匂いや飲食店などの悪条件に悩むことがあり得るからです。
このような状況を考えるならば、やはり内見は必ずした方が良いでしょう。

4.2 忙しい場合はオンライン内見を利用する

「オンライン内見」をご存じでしょうか。2020年頃から普及した内見の方法で、現地に行かなくても見学が可能です。仕事が忙しい人や遠隔地の不動産を探している人に向いています。
オンライン内見では、単に物件の状況を見るだけでなく、状態を見ながら現地スタッフの説明を聞ける点がメリットです。


例えば、浴槽の細かい状況が分からない場合には、見たい部分をアップで撮ってもらって見ることができます。今ではスマートフォンなどでも見ることができて、非常に手軽になっています。

5. まとめ

内見と内覧の違いからはじめて、内見の必要性について取り上げました。内見の重要性だけでなく、「内見しなかった場合にはどうなるか」までイメージができたと思います。
内見は実際に足を運ばなければいけないので、大変に思う人も多いかも知れません。しかし、後悔することになるので、大変であっても必ず内見をすることをおすすめします。

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