賃貸物件の「駅徒歩10分」は遠い?近い?メリットとデメリットも紹介!

公開日:2023年06月23日   最終編集日:2023年06月22日

賃貸物件の「駅徒歩10分」は遠い?近い?メリットとデメリットも紹介!
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目次

賃貸物件の資料で「駅徒歩10分」と掲載されている資料を見たことがある方もいるでしょう。しかし、駅から賃貸物件まで徒歩10分は、どれくらいの距離を表しているか知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、賃貸物件の「駅徒歩10分」は遠いのか、近いのかについて解説します。また、メリットやデメリットもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 賃貸の「駅徒歩10分」の距離とは?

賃貸の「駅徒歩10分」の距離とは?

賃貸物件の広告などで徒歩の時間を記載するときは、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」のルールを守らなければなりません。
「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」には、徒歩による所要時間はどのように決められているか詳しく見ていきましょう。
また、徒歩10分は自転車や車だと何分かかるかについてもお伝えするので、自転車や車を利用される方は、お役立てください。

1.1 徒歩10分は約0.8km

「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によると、徒歩10分は約0.8㎞(800m)です。

徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき、1分間を要するものとして算出した数字を表示する。また、1分未満の端数が生じた時は、1分として算出する。

厳密に計算すると、徒歩10分は721mから800mの範囲内となります。801mの場合は、11分という計算になります。
徒歩1分で道路距離80m進むときの速さは時速4.8㎞です。普段から地図アプリを活用されている方は、物件の広告に表記されているものと比較した時に到着時間に差があるでしょう。

1.2 徒歩10分は自転車や車だと何分かかる?

徒歩10分は自転車や車だと何分かかるのか気になる方もいるでしょう。「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によると、徒歩の場合の所要時間は決められていますが、自転車の基準は定められていません。
自転車の種類や天気、自転車を使用する人によっても変わってきますが、一般的な自転車のスピードを1分間に200m〜250mとすると、約4分になります。


徒歩10分のところを車で行く場合はどうでしょうか。車は交通量や速度制限によっても異なり、算出するのが難しいです。そのため、徒歩10分は0.8㎞であり、タクシーの場合ワンメーター圏内と理解しておくようにしましょう。
自転車も車も天気や道路などの状況によって、時間に差があるので、あくまでも目安と考えるようにしてください。

1.3 駅徒歩10分はあくまでも目安である

人によって歩く速さは異なり、駅徒歩10分はあくまでも目安です。実際に賃貸物件から駅まで歩いてみたけれど、10分以上かかる経験をした方もいらっしゃるでしょう。
駅徒歩10分があくまでも目安である理由を具体的に解説します。

  • 信号や坂道の時間が考慮されていない
  • 駅の近い出口から計算されている
  • 天気によるもの

駅徒歩10分があくまでも目安である理由の一つ目は、「信号や坂道の時間が考慮されていない」点です。
駅から賃貸物件までかかる時間は、地図上の道のりから算出されています。信号や踏切、階段などは考慮されておらず、駅に着くまでに坂道がある場合は追加で時間がかかるでしょう。
また、人通りが多い道は自分のペースで歩くのが難しいため、時間に余裕を持って行動する必要があります。


二つ目は、「駅の近い出口から計算されている」点です。駅の構内の移動時間が考えられておらず、徒歩10分と記載されていても実際に歩いてみると10分を超えてしまうでしょう。
三つ目は、「天気によるもの」です。雨や雪の日のような悪天候の日は足元が悪く、時間がかかります。

2. 駅徒歩10分の賃貸物件のメリット

駅徒歩10分の賃貸物件のメリット

駅徒歩10分は、日常生活で駅を利用する人にとって便利な立地です。運動不足の人は、駅徒歩5分以内の物件よりも徒歩10分の方が運動不足解消になるでしょう。
賃貸物件を探すときに駅の距離も重要視したいけれど、他に優先したい条件をお持ちの方もいるかもしれません。


賃貸物件から駅までの距離が遠くなるほど、賃貸物件数も多くなり、選択肢が増えます。駅徒歩10分の賃貸物件にはさまざまなメリットを具体的に見ていきましょう。

2.1 通勤・通学に便利

駅徒歩10分の賃貸物件のメリットは、通勤や通学に便利なところです。
徒歩10分の移動であれば、比較的苦に感じることは少ないのではないでしょうか。また、駅徒歩20分の賃貸物件と比較して通勤・通学の時間を短縮でき、自由な時間が増えるでしょう。

2.2 駅近物件より家賃が安い

一般的に駅に近くなればなるほど、賃貸物件の家賃は高くなる傾向にあります。同じ条件の賃貸物件だった場合、駅徒歩10分の賃貸物件だと、駅近物件よりも家賃が安いです。
家賃は毎月支払っていくものであり、家賃が10万円の物件と家賃が8万円の物件では、1ヶ月で2万円の差があります。1年となると、24万円となり、家賃が安いほど貯金や趣味などにお金を費やせるでしょう。
賃貸物件と駅までの距離がどれくらいまでなら生活しやすいかを自分のライフスタイルを考慮しながら物件を探してみてください。

2.3 物件数が多い

賃貸物件は、駅から遠くなればなるほどエリアが広がるため、物件数も多くなり、条件を満たす物件も増加するでしょう。
高級物件専門のシンシアレジデンスで恵比寿駅周辺の物件数をまとめました。

高級物件専門シンシアレジデンスの恵比寿駅周辺の物件数

※2023年6月20日時点


賃貸物件から駅までの時間が多くなるほど、物件数も増えていることがわかります。徒歩2分の差で物件数が2倍以上の増加です。徒歩3分以内と徒歩10分以内では物件が35件も差があります。
希望する条件の中で駅近必須な方以外は、エリアを広げてライフスタイルに合った賃貸物件を探してみると良いでしょう。

2.4 住環境が良い

駅徒歩10分の賃貸物件は、住環境が良い点がメリットです。住宅街には、スーパーや薬局などが点在しており、食材や日用品が入手しやすいです。
駅付近は、街灯が多いので、夜に帰宅するときに女性も不安が少なくて済みます。


駅から近いと電車の音が気になる人も多いですが、賃貸物件から徒歩10分だと約0.8㎞離れているため、静かな環境で過ごせます。また、駅の近くは人通りが多い傾向にありますが、駅から徒歩10分離れていると人混みも回避できるでしょう。
駅から賃貸物件まで徒歩10分離れていると、商業施設や利便性の良さなどバランスがとれた住環境と言えます。

3. 駅徒歩10分の賃貸物件のデメリット

駅徒歩10分の賃貸物件のデメリット

駅徒歩10分は、住みやすい環境が整っており、メリットばかりのイメージがあるかもしれませんが、デメリットもあります。
例えば、「駅から遠い物件と比較すると家賃が高い点」や「騒音が気になるケースもある点」が挙げられるでしょう。
それぞれデメリットについて詳しく解説します。デメリットを知り、後悔のないように賃貸物件を探しましょう。

3.1 駅から遠い物件と比べると家賃が高い

駅から遠い物件と比べると家賃が高い傾向にあります。駅に近い賃貸物件ほど家賃も高くなります。そのため、駅徒歩10分の賃貸物件は駅徒歩20分の賃貸物件と比較すると家賃が高いでしょう。

3.2 騒音が気になることもある

駅徒歩10分の賃貸物件は騒音が気になることもある点がデメリットです。駅徒歩10分の賃貸物件は、利便性が高く、生活がしやすいですが、車や電車の音が響く可能性があります。
大通りに面した立地だと、車やバイクの走行音が気になるかもしれません。


商業施設が近い立地の賃貸物件は、人が集まりやすく、夜間は人の声が聞こえてくることもあります。また、夜もにぎやかな環境の場合、遮光・遮音カーテンなど対策する必要があるかもしれません。

4. まとめ

賃貸物件の「駅徒歩10分」は遠いのか、近いのかについて解説しました。
「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で徒歩による所要時間が決められていたとしても、徒歩10分は人によって、遠いと感じるか、近いと感じるかは異なります。
また、駅徒歩10分は必ずしも10分で到着できる訳ではありません。坂道や階段、信号が多い道、人通りが多い道など道路状況は考慮されていない点は忘れないようにしてください。


希望する物件が見つかったら、駅まで実際に歩いてみて、どれくらい時間がかかるのかを調べるようにしましょう。
賃貸物件から駅まで徒歩10分の距離が必ずしも自分のライフスタイルに合っているとは限りません。静かな環境で過ごしたい人にとっては、車の音や人の声が騒音に感じる人もいます。
自分が希望する賃貸物件がどのような立地条件なのかをしっかりと確認するようにしましょう。

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