梅雨前にやっておくべき部屋のカビ対策!生えてしまったカビの除去方法も紹介!

公開日:2023年06月16日   最終編集日:2023年06月16日

梅雨前にやっておくべき部屋のカビ対策!生えてしまったカビの除去方法も紹介!
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目次

カビは、部屋の中で湿度・気温・エサの条件が揃うことで発生しやすくなります。
カビはどのような部屋でも発生する可能性があるため、発生条件や予防策を理解しておくことは非常に重要だといえるでしょう。
そこでこの記事では、カビが発生する条件や予防策、部屋でカビが発生した時の対処法などを取り上げています。これから梅雨から夏にかけての時期は特にカビが発生しやすいため、ぜひ参考にしてください。

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1. 部屋にカビが発生する原因

部屋にカビが発生する原因

カビは、真菌という菌の一種です。さまざまな種類のカビがありますが、部屋などに発生するのは主にクロカビやアオカビと呼ばれる種類です。
カビが突然発生してびっくりする人もいるかもしれませんが、実はカビは空気中に常に浮遊しているおり、気温や湿度などの条件が揃うと目に見える形になるまで繁殖します。


では、カビはどのような条件で発生するのでしょうか。具体的には、以下のような条件を満たしているとカビが発生します。
以下3つの条件を満たしている場所であれば、カビはどこにでも発生する

  • 湿度が60〜80%程度である
  • エサとなるタンパク質がある
  • 気温が15〜35℃程度である

簡単にいうと、湿度、気温、餌の条件が必要ということです。カビはタンパク質を餌としていますが、これは人が食べたものの食べかすやホコリさらには垢などが該当します。
また気温に関しては幅がありますが、中でも25℃前後が最もカビが発生しやすいと言われています。


ちなみに15℃以下の場合カビの活動が鈍ります。このような条件を踏まえると、湿度や気温が高くなる梅雨や夏にカビが増えやすいといえるでしょう。
ただし、近年では住宅の性能が高いため、冬でも室内の環境が快適なものであればカビは発生します。

2. 家の中でカビが発生しやすい場所

家の中でカビが発生しやすい場所

ここでは家の中でもどこでカビが発生しやすいのか解説します。注意するべき場所を押さえておき、早めに対策を立てるようにしましょう。

2.1 水まわり(台所、洗面所、トイレ、浴室など)

カビの発生しやすい場所の典型的な例が、台所や洗面所、トイレ、浴室といった水回りです。
これは、水回りは水を使用することから湿度が高くなりやすく、さらに食べかすや垢などもたまりやすい場所となっているためです。カビを発生させないためにはこまめに掃除することが大切です。

2.2 収納場所(クローゼット、押入れ、靴箱など)

クローゼットや押入れ、靴箱などの収納エリアもカビが発生しやすい場所です。これは収納場所の扉を占めていると湿度や気温が高くなりやすいためです。
また、リビングなどと違ってこまめに掃除をする場所でもないため、ホコリがたまりやすく、カビが繁殖しやすい条件が整っています。

2.3 大型家具や家電の裏側

冷蔵庫や食器棚、タンスなど大きな家電や家具を動かすことはほとんどないため、家具や家電の裏側にカビが発生しやすくなっています。これは、家具・家電の裏側は空気やホコリがたまりやすく、湿度やエサの条件が整ってしまうためです。


また、家電の場合、使用していると家電自体が熱を発する点もカビにとっては好条件となります。そのため、家具・家電を買い替えるために数年ぶりに動かしたところカビがたくさん生えていたということになりかねません。
このような事態を回避するためには、家具・家電を設置する際は壁から10cm以上離す、窓を開けて室内を換気するといったことが大切です。

2.4 寝具(マットレス、布団など)

マットレスや布団といった寝具は就寝中の汗を吸い込んでしまうほか、昼夜の気温差によって起こる結露も吸収してしまうためカビが発生しやすくなっています。
ベッドのマットレスや敷布団の裏側は湿気がたまりやすいため、ひっくり返したらカビがびっしりという可能性もあります。このような事態を避けるためにも、天気がいい日には天日干しをすることが大切です。

2.5 畳

畳は、天然のイ草でできているものであれば空気の吸収と放出を行うため、室内の環境を快適にしてくれます。
しかし、室内の湿度が高いと畳が湿気を吸収するためカビが発生しやすくなります。イ草が新鮮であればあるほど吸収力も高いとされているため、新しい畳だとよりカビが発生しやすい傾向があります。カビ対策として、畳のこまめな掃除や室内の換気などが欠かせません。

3. 部屋にカビを発生させないための対策

部屋にカビを発生させないための対策

ここではカビを発生させないためにどのような対策ができるのか解説します。ポイントを押さえておくことでカビ対策は十分可能です。ぜひ参考にしてください。

3.1 部屋の湿度を60%以下にする

先ほども説明しているように、カビは湿度が60〜80%程度の時に発生しやすくなります。そのため、湿度を60%以下に抑えるようにしましょう。
ちなみに人が快適に感じられる湿度は40~60%程度とされているため、カビ対策で湿度を抑えることは快適な室内環境の実現にも繋がります。
湿度を下げたい場合、最も簡単にできるのは窓を開けることです。一定時間窓を開けておくだけで湿度が少しずつ下がっていきます。

3.2 部屋の温度を25度以下にする

カビは25℃前後の時に最も発生しやすくなるため、室温を25℃以下にすることがカビ対策となります。冷房を使用するほか、窓を開けるなどして室温をコントロールしましょう。
ただし、室温を下げるために冷房を効かせすぎると体調を崩す恐れもあるため注意してください。


また、25℃前後が最もカビが発生しやすいというだけで、25℃以下でもカビが繁殖可能です。そのため、室温に関しては必要以上に敏感にならないようにし、可能な範囲で対応するようにしてください。

3.3 空気清浄機を置く

空気清浄機を設置することで、カビのエサとなるホコリを減らすことができます。
繰り返しの説明となりますが、カビは、湿度、気温、エサの条件が揃うことで発生しやすくなります。湿度は窓を開けることで、気温は冷房などを使用することである程度コントロールできますが、ホコリなどのエサを減らすためには空気清浄機を使用します。


カビのエサとなるホコリですが、ホコリ自体にもカビが潜んでいるため、ホコリを取り除くことはカビの繁殖を防ぐだけでなく、カビそのものを減らすことにもつながります。

3.4 掃除をこまめにする

ホコリや食べカスを溜めないために、こまめに掃除をすることも大切なポイントです。掃除機をかけるのはもちろんのこと、こびりついた汚れなどは拭き掃除をしてしっかりと落とすようにしましょう。

4. 部屋にカビが生えてしまったら

部屋にカビが生えてしまったら

さまざまな対策をしてもカビが生えてしまう可能性があります。そこでここではカビが生えた時の対策を紹介します。いざという時のためにもぜひ覚えておきましょう。

4.1 部屋に生えたカビの除去方法

カビが発生した場合、まずはカビを取り除く必要があります。カビの除去方法は以下の流れで行ってください。

  • 部屋を喚起する
  • 部屋全体を掃除する
  • 薬剤を使ってカビを死滅させる
  • カビの死骸を取り除く

カビを除去する場合、いきなりカビを拭いたり薬剤を使用したりするのではなく、まずは部屋の換気をすることが大切です。なお、換気はカビの除去作業を行っている間はずっと行い続けるようにしてください。


換気の次は室内全体の掃除を行います。カビが発生しているということは、室内にはカビ胞子もたくさんあるということです。
カビ胞子とは簡単にいうとカビの種です。このカビ胞子はホコリや汚れなどに付着することで一気に増えて行きます。そのため、カビが目に見えている場所だけを掃除してもカビ胞子が室内に残っていればすぐにカビが発生してしまいます。このような点から室内全体を掃除する必要があります。


換気と掃除を終えて、ようやく薬剤を使ったカビの除去を行います。壁や家具などの表面についているカビであれば、薬剤を使って簡単に死滅させられますが、長い間放置してしまい内部にまで侵入している場合、薬剤を浸透させるために時間を置くようにしてください。
カビを死滅させたらそれを拭き取る必要があります。死骸が残っているとそれをエサにして新たなカビが発生してしまうため、隅々までしっかりと拭くようにしてください。

4.2 おすすめのカビ取り剤

カビ取りに使用できる薬剤にはさまざまなものがありますが、主な薬剤としては以下のようなものがあります。

  • エチルアルコール
  • 次亜塩素酸水
  • 乳酸系カビ取り剤
  • 酸素系漂白剤

エチルアルコールは、カビをはじめとしたさまざまな細菌を死滅させる際に使用されています。エタノールやアルコール、発酵アルコールといった名前で表示成分に記載されている商品があれば、エチルアルコール製品ということになります。
安全性が高いとされているため、室内のさまざまな場所で使用できるでしょう。ただし、引火性があるため火気周辺では使用しないでください。


次亜塩素酸水は、うがい薬などにも使用されているものです。カビやウイルスなどを死滅させる効果を持っています。次亜塩素酸や次亜塩素酸カルシウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムなどと表記されている製品が該当します。エチルアルコール同様さまざまな家具・家電に使用可能です。


乳酸系カビ取り剤とは、その名の通り乳酸によるカビ取り剤のことです。これはお酢がカビ取りに効果的という知識に基づいて開発されたものです。乳酸や発酵乳酸と記載されている製品が該当します。カビ取り専用の製品ですが、手に触れても問題ないなど安全性も備えています。


酸素系漂白剤は、カビの色素が壁などに残ってしまったときに使用するものです。ここまで紹介した他のカビ取り剤は、カビの死滅効果はあっても色素を取り除くことはできません。
酸素系漂白剤は、漂白剤という名前がついているように、カビの色素を取り除き、綺麗にすることができます。過炭酸ナトリウムと記載されている製品が該当します。
なお、酸素系漂白剤を使った後は洗い流す必要があるため、水拭きやエタノール拭きを行うようにしてください。

5. まとめ

今回は、部屋でカビが発生する原因やその予防策、カビが発生した時の対処法などを紹介しました。
カビは湿度・気温・エサの条件が揃うと発生しやすくなります。一般的な住宅の中にもカビが発生しやすいエリアがあるため、注意しなければなりません。カビを放置すると壁の内部まで浸透する恐れがあるため、こまめな掃除・換気などを行うようにしましょう。

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