IHクッキングヒーターとガスコンロどっちが使いやすい?光熱費や交換費用を徹底比較!

公開日:2023年04月28日   最終編集日:2023年04月28日

IHクッキングヒーターとガスコンロどっちが使いやすい?光熱費や交換費用を徹底比較!
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目次

IHクッキングヒーターとガスコンロについて、どちらが自分の生活にとって使いやすいのか迷われている人もいるでしょう。
既にマンションに備え付けられているものも多く、なかなか意識することは少ないかもしれませんが、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
そこで、本記事ではそれぞれのメリット・デメリットや光熱費や工事費用まで徹底比較していきます。

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1. IHとガスコンロの光熱費の比較

IHとガスコンロの光熱費の比較

日々の生活を送るにあたり、ランニングコストは気になるものです。毎月かかるからこそ、出来ることなら安い方が望ましいです。
そこで、IHクッキングヒーター・ガスコンロのそれぞれの光熱費を比較していきます。
以下は一般社団法人プロパンガス料金消費者協会による調査の結果です。

調理にかかる光熱費

引用:一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

単価で見ると都市ガスの方が安くおすすめと言えます。しかし、電気とガスの併用をしている家庭や、オール電化の家庭により料金プランが異なるため、一概に都市ガスが全てお得とも言えません。
使用状況や地域によるものの、一般的にはIHクッキングヒーターはエネルギー効率が良く、結果として光熱費が抑えられる傾向にあります。家庭においても省エネ住宅が推進されていくこともあり、今後益々注目度が高まると言えるのではないでしょうか。

2. IHのメリット

IHのメリット

IHとガスの料金を比較したところで、それぞれのメリット・デメリットを比較していきます。IHのメリットとして、以下の3点が挙げられます。それぞれについて解説をしていきます。

  • 火を使わないので安心
  • お掃除が簡単
  • 夏場でも簡単に料理ができる

2.1 火を使わないので安心

IHクッキングヒーターは火を使わないため、火災の心配が少ないのは大きなメリットと言えます。また、過熱や油はねによる火傷のリスクも少ないため、調理に不慣れな方でも安心です。
そして、IHクッキングヒーターは安全機能として、温度の過剰な上昇防止やチャイルドロック、切り忘れ防止機能などを搭載していることがほとんどです。子供や高齢者が料理を行う際も安心の機能と言えます。

2.2 お掃除が簡単

IHクッキングヒーターの見逃せないポイントとして、掃除がしやすく清潔な状態をキープしやすい点があります。
IHクッキングヒーターは、フラットであり、かつガラスなど滑らかな材質でできていることから、簡単な拭き掃除で気になる汚れを落とすことが出来ます。
キッチン周りの汚れは頑固なものが多いこともあり、日々の掃除が楽な方が魅力的でしょう。

2.3 夏場でも簡単に料理ができる

IHクッキングヒーターは、平面加熱方式を採用しています。周囲に熱を放射せず、優れたエネルギー効率を実現させ、余分な熱を放射しないことから、キッチン内の温度上昇を防ぐことが出来ます。
また、IHクッキングヒーターは自動調理機能を持つ製品も多いため、料理に合わせて適切な調理を可能とします。夏場でも火力調節等に苦労することなく手軽に調理できるのは嬉しいポイントです。

3. IHのデメリット

IHのデメリット

上記でIHクッキングヒーターのメリットを解説してきました。一見するととても良いと思われるIHクッキングヒーターですが、以下のようにデメリットも存在します。それぞれのデメリットについて解説をしていきます。

  • 調理器具はIH対応のものが必要
  • 停電時に使えなくなる
  • 強火の調理を同時にすることが難しい

3.1 調理器具はIH対応のものが必要

IHクッキングヒーターのデメリットとして、IH対応の調理器具を選択する必要があります。
IHクッキングヒーターに対応する調理器具は、鉄やステンレスなど磁性体のものに限定されるため、ガラスや土鍋・多層鍋などは対応していません。


また、調理器具の底の形状は平らであることが求められるため、鍋底に足があったり、鍋底が丸くなっているものは対応不可となります。
IHコンロへ切り替える際は、対応する調理器具を別途用意する必要があるため、コストがかかる可能性があります。

3.2 停電時に使えなくなる

IHクッキングヒーターは電気を使用しているため、停電時は使用できません。
通電している際に停電が発生した場合、基本的に主電源が切れるため、復旧時に自動的に電源が入ることはありません。そのため、停電時にタイマー調理など調理モードを使用していた場合、復帰後に自動的に再加熱されないため、注意が必要です。
停電時の為に、カセットコンロや携帯コンロを用意しておくと安心です。

3.3 強火の調理を同時にすることが難しい

IHクッキングヒーターは、同時に強火の調理を行うことが難しいです。
2つ以上のコンロを同時に使用する場合、コンロ設置時に設定されている総消費電力量を超えないよう自動的に火力が制御されます。総消費電力量を超えると、ブザーが鳴動しボタン操作を受け付けなくなることがほとんどです。
同時調理を行う際は、他のヒーターの火力を弱めたり、加熱時間を変えたりなど工夫が必要です。

4. ガスコンロのメリット

ガスコンロのメリット

上記ではIHクッキングヒーターのメリット・デメリットを解説してきました。では、ガスコンロの場合のメリット・デメリットはどのようなものがあるでしょうか。
長年キッチンで親しまれているガスコンロのメリットは以下の点になります。それぞれ順に解説をしていきます。

  • 調理器具を選ばない
  • 停電時でも使用できる
  • 調理がしやすい

4.1 調理器具を選ばない

ガスコンロのメリットとして、IHクッキングヒーターと比較すると調理器具を選ばない点があげられます。
鉄製やステンレス・アルミなどの材質を問うことなく、様々なフライパンや鍋を使用することができます。また、調理器具の形状やサイズについても、ガスコンロの火口に合わせて用意する必要はありません。

4.2 停電時でも使用できる

電気を使用しているIHクッキングヒーターと違い、ガスコンロは停電時でも使用することが可能です。ただし、大規模災害の場合は停電のみならず、ガスの供給がストップすることも否めないため、事前にカセットコンロなど十分な備蓄をお勧めします。

4.3 調理がしやすい

ガスコンロは火を直接見ながら火加減調節ができることもあり、直感的に料理をしやすいという点があります。
煮物や炒め物など火加減を細かに調節しながら調理することに向いていると言えます。火元から離して鍋をあおるなど、IHクッキングヒーターではできない調理方法もお手のものです。
また、火力が強くIHクッキングヒーターのように消費電力量の制限を受けることがないため、高火力の調理を同時進行で行えるのも魅力と言えます。

5. ガスコンロのデメリット

ガスコンロのデメリット

ガスコンロのデメリットとしては、IHクッキングヒーターと比較してその特性によることがほとんどです。

  • 火傷・火災の危険性がある
  • 手入れが大変
  • 夏場はキッチンが暑くなる

以下でそれぞれのデメリットについて解説をしていきます。

5.1 火傷・火災の危険性がある

ガスコンロは火を扱うため、火傷や火災の危険がどうしても付きまといます。
加熱中に誤って手を触れたり、油をこぼした際の火傷が多く報告されています。火災の原因としては、火が衣服に燃え広がる場合や、飛沫した油が周囲の紙製品やプラスチック用品に引火する場合があり、調理の際は周辺環境に気を配る必要があります。
また、高温での調理中は目を離すと火災を引き起こすこともあるため、高齢者や子供が調理をする際は調理の環境含め細心の注意を払う必要があると言えます。

5.2 手入れが大変

IHクッキングヒーターに比べると、ガスコンロは手入れが大変な点もデメリットと言えます。
一般的に、ガスコンロの表面は油や汚れが付着しやすいこともあり、調理後は拭き掃除を一定周期で行う必要があります。また、コンロのバーナー部分も汚れが付着しやすく、放置すると火力の低下やガス漏れの原因となることもあります。
使用環境や頻度によるものの、IHクッキングヒーターと比較すると日常的にケアやメンテナンスが必要なため、手入れは面倒と言えるのではないでしょうか。

5.3 夏場はキッチンが暑くなる

ガスコンロは調理の際の熱を放射することで周囲の温度を上げるため、夏場のキッチン周りは暑くなりがちです。
火力の強いガスコンロを使用する場合や、同時に複数の調理を高温で実施する場合、更に炒め物や揚げ物などを行う際は油も飛び散る為、周囲の温度は上がりやすくなります。
間取りによってはキッチン周りの暑さがリビングやダイニングにも広がるため、体感的な暑さのみならず、金額的にも電気代などコストがかかる可能性もあります。

6. IH・ガスコンロの交換にかかる工事費用

ガスコンロの交換にかかる工事費用

最後に、IHクッキングヒーター及びガスコンロの交換にかかる工事費用を紹介していきます。
工事の際は適切な業者を選び最適な選択をしてください。お住まいの地域や業者により、サービスや価格が異なるため、予算に合わせて複数の業者へ見積もり依頼を行い、最適な業者を選定していきましょう。
以下の条件の際、どれくらいの費用が発生するのか解説をしていきます。


・ガスコンロからガスコンロ
・ガスコンロからIHコンロ
・IHクッキングヒーターからガスコンロ
・IHクッキングヒーターからIHクッキングヒーター

ガスコンロからガスコンロ
ガスコンロは、デザインや機能によりグレードが別れていることがほとんどです。
基本性能のみの低価格タイプから、デザインや機能に優れた高価格タイプまで幅広く存在するため、一律でいくらと断定することはできません。概ね7万円から30万円程度で工事費用を含め収まっていることがほとんどです。予算状況に応じて、選択肢が豊富な点はありがたいポイントと言えるでしょう。


ガスコンロからIH
IHクッキングヒーターには、ビルトインから卓上まで種類が概ね3つに分かれます。
本体価格で見ると、ビルトイン→据え置き→卓上の順に安くなり、それらにプラスして工事費用が見積もられることがほとんどです。
工事費用については、専用の電気工事が必要となるため、必要な電気設備が整っていない場合は、既存のガスコンロ撤去やガス管の閉栓を含め10万円以上することもあります。総額としてみると、7万円から40万円程で工事費用含めて見ておくと良いでしょう。


IHクッキングヒーターからガスコンロ
IHコンロからガスコンロへの交換の場合についても、上記同様本体価格にプラスして設置・工事費を加えて見積もられます。
ガスコンロの機能やデザインにより価格は変わるため、2万円から20万円程度で見ておくと選択肢も豊富になるでしょう。
会社によっては付け替え費用とガス申込を兼ねると割り引くサービスも存在するため、見積もりを依頼する際は複数の業者に依頼し、費用とサービスを比較すると良いです。


IHクッキングヒーターからIHクッキングヒーター
IHクッキングヒーター同士を交換する場合、コンセントの取り外しとIHクッキングヒーター本体の交換作業がメインとなります。
設置のみとなるか、ビルトインオーブン含めて交換とするかにより費用は上下しますが、概ね10万円から30万円程で収まることがほとんどです。

7. まとめ

本記事ではIHクッキングヒーターとガスコンロのメリット・デメリットと共に、月々のコストや交換費用について解説をしてきました。
IHクッキングヒーターとガスコンロはそれぞれに良さがあり、自分のライフスタイルによってどちらを選択するのかしっかりと検討することをおすすめします。
紹介している光熱費や交換費用はあくまでも一例であり、お住まいの地域や業者により価格が上下することが多いです。利用している業者の料金体系を理解すると共に、交換の際は複数業者へ見積もり依頼を行うことはおすすめします。

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