オール電化とガス併用はどっちがお得!?メリットデメリットや料金を比較

公開日:2022年09月22日   最終編集日:2022年09月22日

オール電化とガス併用はどっちがお得!?メリットデメリットや料金を比較
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目次

オール電化とガス併用はどちらがお得なのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
最近ではオール電化の物件も増えてきました。賃貸や購入、リフォーム等でオール電化にするか、ガス併用にするか迷われる方も多いです。光熱費を下げるためには、オール電化を選択するかガス併用を選択するかで差が出てきます。費用だけでなく、オール電化やガス併用の特徴を理解した上で決定することが重要です。
今回は、オール電化とガス併用の違いやメリット、デメリットについて詳しく解説します。

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1.オール電化とガス併用の違い

オール電化とガス併用の違い

最近の住宅は、オール電化を採用している物件も多いですが、オール電化とガス併用の違いについて詳しく知らない方もいらっしゃるでしょう。
業者が勧めるままに決めてしまうと、後悔してしまう可能性もゼロではありません。
オール電化とガス併用の違いやそれぞれの特徴について見ていきましょう。

1.1 オール電化とは

オール電化とは、キッチンで料理をするときやクーラーを使用するときに消費するエネルギーを電気で賄うものです。オール電化の場合は、キッチンに「IHクッキングヒーター」を設置し、お湯を沸かすために「エコキュート」や「電気温水器」を利用します。
オール電化は、ガスを使用しないため、ガスの基本料金や使用料金は必要ありません。ご家庭によっては、太陽光発電システムを導入しているところもあり、消費する電力を自給自足することも可能です。
オール電化の特徴は、安全面が高い点だと言えます。後述で詳しく解説しますが、ガスや火を使用することなく、熱源を電気で作り出すことができます。

1.2 ガス併用式とは

ガス併用式とは、クーラーなどの空調を使用するときは電気を利用し、キッチンで料理をするときはガスコンロを利用するなど電気だけでなく、ガスを併用するものです。
ガス併用式の場合、キッチンは「ガスコンロ」を使用します。オール電化と比較してもガス併用式の方が歴史が長く、商品の種類も豊富です。


ガスを利用する場合、都市ガスやプロパンガスを使用することになり、ガスボンベを設置する場所を確保しなければなりません。ガス併用式は、火の力が強く、停電に左右されにくい点が特徴的です。
後述で詳しく解説しますが、火力が強いと料理のバリエーションが増えますし、停電が発生したとしても火が使用できるため、お湯を沸かすことにも困りません。

1.3 ガスの種類

ガスには、種類があることをご存知でしょうか?ガスの種類によって、初期費用や光熱費に差が出てくる可能性があり、住む地域によって設置ができるところとできない地域があります。
ガスは「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類です。「都市ガス」とは、原料がメタンを主成分とする天然ガスであり、空気よりも軽いという特徴があります。


街の郊外でガス会社の丸いタンクを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?地下の配管を通してそれぞれの家に供給されるのですが、供給インフラ設置に莫大な費用がかかるため、地域によっては、都市ガスに対応していないところもあります。
「プロパンガス」は、LPガスと呼ばれ、原料はプロパン・ブタンを主成分とする石油ガスであり、空気よりも軽いという点が特徴的です。LPガスは、ガス会社が定期的にガスボンベを契約者に配送します。


「都市ガス」と「プロパンガス」の料金を比較した場合、「プロパンガス」の方が費用が高いです。
「都市ガス」は、2017年に市場が自由化されるまでは、政府の認可が必要な料金設定でしたが、新しく参入した都市ガス会社がお得な料金プランを提供しています。
「プロパンガス」は、料金設定が自由のため、プロパンガスの販売店によって費用に差があります。

2. オール電化とガス併用のメリット・デメリット

オール電化とガス併用のメリット・デメリット

オール電化とガス併用の特徴や違いについて解説してきましたが、どちらにするべきか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オール電化とガス併用には、それぞれメリットやデメリットがあります。自分のライフスタイルに合わせて選択することもおすすめです。
例えば、火を使うことに抵抗がある方はオール電化が向いており、逆に、火力を使って料理をしたい方にはガス併用が良いでしょう。
メリットとデメリットを学んだ上で決めるようにしてください。

2.1 オール電化のメリット

オール電化のメリットは、「費用」が挙げられます。オール電化にすると、ガスの基本料金や使用料金を支払う必要がないため、支払う費用は「電気」に一本化することが可能です。
オール電化は、料金プランによって、深夜に使用すると料金が抑えられるものがあります。そのため、料金が安い時間帯の深夜にエコキュートでお湯を沸かしたり、蓄熱することができるでしょう。


光熱費を抑えたいとお考えの方にオール電化が向いていると言えます。
オール電化は、「火」を使用しなくても良い点がメリットと言えます。オール電化だと、料理の際にIHクッキングヒーターを利用するため、火を取り扱うことがありません。火事の心配があるご高齢の方は安心して使用できます。また、火を扱うと夏場はキッチンが暑くて、料理をする気にならない方も多いです。IHクッキングヒーターだと火による熱気がないので、不快にならずに済みます。


IHクッキングヒーターはお手入れがしやすいのも良いです。フラットな面が多いため、綺麗に保ちやすいでしょう。
災害発生時に停電や断水してしまったとしても、オール電化はエコキュートや電気温水器に温水を貯めておくことができる点が魅力的です。
災害時にライフラインが止まってしまったとしても、一番最初に復旧するのが電気だと言われています。水道が使えなくなったときは、タンク内の水が使用できると安心です。

2.2 オール電化のデメリット

オール電化のデメリットとして、IHクッキングヒーターはどの鍋でも使用できる訳ではないことが挙げられます。電磁波を利用して鍋を発熱させるため、調理器具を選ぶときはIHクッキングヒーターでの使用が可能かどうかを確かめるようにしてください。
オール電化のメリットでもご紹介しましたが、オール電化は夜間の使用料金が安い傾向にありますが、昼間は割高になる点がデメリットと言えます。料金が高い昼間の時間帯は、使用を避けると光熱費を抑えることができるでしょう。


災害時に停電してしまうと、家の熱源は全て電気で賄っているため、機能しなくなる点は覚えておいてください。IHクッキングヒーターで料理することができず、エコキュートで新たなお湯を沸かすこともできないため、カセットコンロやガスボンベを備えておくようにしましょう。

2.3 ガス併用のメリット

ガス併用のメリットは、昼間に割高になりがちな電気での給湯や料理をガスで補うことができる点です。光熱費を低コストで済ませることが可能になります。
料理はガスコンロを使用するため、IHクッキングヒーターよりも強火で調理ができるところは魅力的です。
災害発生時に停電したとしても、料理やお湯を沸かすことには困りません。オール電化だと停電してしまったら機能しなくなってしまいますが、その点ガス併用だとわざわざ別でガスコンロを準備する必要もありません。

2.4 ガス併用のデメリット

ガス併用のデメリットは、電気とガスに契約することになり、両方に基本料金が発生する点です。
都市ガスが使用できない地域にお住まいの方は、プロパンガスを選択することになります。プロパンガスは、都市ガスと比較しても割高となるケースが多く、ガス料金が高くなりがちです。
ガス併用だと、火を取り扱うことになるため、火災の発生には気を付けなくてはなりません。また、一酸化炭素中毒にも注意が必要です。

3. オール電化とガス併用はどっちがお得!?

オール電化とガス併用はどっちがお得!?

昨今、さまざまな商品が値上がりしており、少しでもコストを減らしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オール電化とガス併用ではどちらがお得なのかを解説していきます。

3.1 オール電化とガス併用のランニングコスト

オール電化とガス併用のランニングコストを見ていきましょう。
オール電化は、東京電力エナジーパートナーの「スマートライフS」を参考にしております。


3.1 オール電化とガス併用のランニングコスト

※都市ガス価格180円/㎥、1kWh=860kcal、都市ガス熱量を11,000kcal/㎥


都市ガスのランニングコストが一番安く、次に夜間にオール電化を使用した場合に経済的です。オール電化やガスの費用には、ランニングコストに加え、基本料金もかかります。
基本料金について詳しく見ていきましょう。

3.2 オール電化とガス併用の基本料金

オール電化の基本料金は、東京電力エナジーパートナーの「スマートライフS」を参考にすると60Aで1,716円です。ガス併用の基本料金は、東京電力エナジーパートナーを参考にすると30Aで858円となっています。
オール電化もガスも契約する会社によって、料金に大きな差があるため、契約する会社の資料を確かめるようにしてください。

3.3 オール電化がおすすめな人とは?

オール電化がおすすめな人は、日中は外出しており、夜間に料理や洗濯、入浴ができるライフスタイルの方です。給湯器のタンクを設置するスペースがあることも必須です。
災害が発生した時など、安全性を考慮したい方や小さいお子様、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭におすすめです。

3.4 ガス併用がおすすめな人とは?

ガス併用がおすすめな人は、昼間家で過ごす時間が長く、設備にこだわりたい方です。料理に力を入れたいとお考えの方にも向いています。
オール電化のメリットを活かしきれない方は、ガス併用を検討してみてください。

4. メンテナンスや災害時の対応は?

メンテナンスや災害時の対応は?

オール電化とガス併用はそれぞれ災害時の対応が異なります。また、オール電化とガス併用どちらもメンテナンスが必要です。メンテナンスの方法が異なるため注意してください。

4.1 オール電化に必要なメンテナンス

オール電化に必要なメンテナンスは、IHクッキングヒーターの場合、トップガラス面を綺麗に保つ必要があります。
料理後に拭くだけで綺麗になるため、お手入れは比較的簡単と言えます。年に3回ほど浴槽フィルターや風呂配管の清掃、水漏れトラブルが発生していないかの目視を行うようにしてください。

4.2 ガス併用に必要なメンテナンス

ガス併用に必要なメンテナンスは、ガスコンロの周りに埃やゴミが溜まっていないかを確認することです。火を取り扱うため、燃えやすいものが周りにあるのは危険です。
ガス給湯器は、標準使用期間を過ぎていないか確かめてください。ガス併用の場合は、こまめに点検を行うことをおすすめします。

4.3 オール電化だと停電時に電気が使えなくなる

停電時に電気が使えなくなるとオール電化は使用することができなくなります。太陽光発電システムや蓄電池があると、心強いです。
停電時はお湯を沸かすことができなくなるため、カセットコンロなどを準備しておくことをおすすめします。
エコキュートのタンク内にお湯が溜まっているケースもありますが、飲み水として使用せず、トイレや洗い物など他の用途として活用してください。

4.4 ガスよりも電気のほうが早く復旧する

地震や大雨などの災害が発生してガスが止まってしまうと、復旧するには時間がかかります。都市ガスの場合、ガスは配管を通して各家庭に送られますが、工事するには長期間かかります。そのため、ガスよりも電気の方が早く復旧する傾向にあります。

5. オール電化とガス併用は後から切り替えることはできるの?

オール電化とガス併用は後から切り替えることはできるの?

オール電化とガス併用は後から切り替えることが可能ですので、安心してください。現在、お住まいのところがガス併用の場合でもオール電化に切り替えることはできます。
オール電化とガス併用もどちらに変更するにしても設備を変更することになるでしょう。

6. まとめ

オール電化とガス併用の違いやメリット、デメリットについて詳しく解説しました。
新築の住宅を建築するときや新しく引っ越しをお考えの方は、ライフスタイルに合わせてオール電化かガスの併用を選択するようにしてください。
今の住まいでオール電化を使用しているけれど、ガス併用に変更したい場合やその逆の場合は、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

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