賃貸だけど開放感や高級感があるメゾネットタイプのマンション!メリット&デメリットや内見時のチェックポイントを解説!

公開日:2022年08月12日   最終編集日:2022年08月12日

賃貸だけど開放感や高級感があるメゾネットタイプのマンション!メリット&デメリットや内見時のチェックポイントを解説!
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目次

賃貸か購入か、マンションか戸建かなど、新しい住まいについて悩んでいる人も少なくないでしょう。
今回はそんな方向けに選択肢の一つとなり得る「メゾネットタイプのマンション」を紹介します。メゾネットタイプのマンションとは、分かりやすく言うと「一部もしくは全部の住戸が2階建ての戸建てのような造りで構成される集合住宅」です。
マンションと戸建の良い部分を両方を感じながら住めるというメリットもありますが、知っておくべきデメリットもあります。メリットやデメリットだけでなく、内見時のチェックポイントもあわせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき新しい住まい探しの参考にしてみてください。

メゾネットタイプの高級賃貸マンションを探す

1. メゾネットタイプのマンションとはどんな物件?

メゾネットタイプのマンションとはどんな物件?

まず最初にメゾネットタイプのマンションの概要や、以下のような混同しやすい住宅の種類との違いについて解説します。

  • ペントハウス
  • テラスハウス
  • ロフト付き物件

1.1 メゾネットとは

メゾネットはマンションと同じ集合住宅の一種で、フランス語の「maisonnette(小さな家)」が語源になります。日本のメゾネットと呼ばれる物件の最大の特徴は、1戸が2階以上で構成されており、それぞれの階が戸建のように室内階段でつながっていることです。
集合住宅だけでなくホテルや旅館などの宿泊施設でもメゾネットが採用されていることも多く、一般的な客室とは異なる個性的な造りで一定の人気があります。
ちなみにこのメゾネットのように1戸が複数階(複数フロア)をまたぐように構成されておらず、1フロアだけで構成される一般的な集合住宅は「フラットタイプ」と呼ばれます。

1.2 メゾネットの種類

メゾネットには主に3つの種類があります。
最も標準的なのは上下の2つの階が1戸で構成されている「2階建て」タイプです。1階と2階で1戸、3階と4階で1戸のように「どの階か」というパターンはマンションによって異なりますが、2階仕様になっている点が共通しています。


またこの2階建てタイプでマンションの最上階とその階下で構成されるメゾネットの中には「ルーフメゾネット」と呼ばれるものもあります。これは最上階部分にルーフバルコニーが備えられているタイプで、高級マンションに採用されていることが多いのが特徴です。


その他のメゾネットの種類には、1、2、3階の「3フロアを2戸」に分けるタイプもあります。
このタイプの特徴は、1階と2階の半分で1戸、3階と2階の残り半分で1戸というように中間階にあるフロアが分割されていることです。

1.3 間違いやすいペントハウスとの違い

メゾネットと混同されやすいのがペントハウスです。
ペントハウスとはマンションの屋上に建てられた住戸のことを指し、一般的には広いルーフテラスが備えられています。ハイグレードな高級マンションによく見られ、屋上フロアを独占的に使用した造りになっていることも多いため、他の階よりも賃料が高額で特別感のあるラグジュアリーな住戸です。このルーフテラスが付いたペントハウスの中には、最上階とそのすぐ下の階の2フロアを使ってメゾネット仕様の物件もあります。


このようにメゾネットタイプで2階部分(最上階)がペントハウスになっている物件もあることから、「メゾネット = ペントハウス」と混同されることが多いですが、両者は同じではありません。「ペントハウスの中には下の階と室内階段でつながっており、2階仕様のメゾネットタイプになっているものがある」と覚えておくと混同してしまうことはなくなるでしょう。

1.4 テラスハウスやロフトとの違い

メゾネットはテラスハウスやロフト付き物件とも混同されることがありますが、これらとも同じではありません。テラスハウスとロフト付き物件の構造と特徴を下の表にまとめましたので確認してみてください。

テラスハウスやロフトとの違い

ロフトが付いている物件は2階建てとは見なされず、広めの収納スペースが室内の上部に設けられているフラットタイプの部屋となり、メゾネットとは異なります。
テラスハウスは2階建てで室内階段で上下の階がつながっている点はメゾネットと同じです。ただし、「独立した戸建」が壁を隔てて横並びになっていること、また高層ではなく2階建てまでの共用部分のない集合住宅である点などがメゾネットとは異なります。

2. メゾネットタイプのマンションに住むメリット

メゾネットタイプのマンションに住むメリット

冒頭でも少し触れましたが、メゾネットタイプのマンションにはさまざまなメリットがあります。この項目では注目すべき主なメリットを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

2.1 騒音の心配が少ない

メゾネットタイプのマンションに住むメリットの一つには、一般的なフラットタイプのマンションに比べて騒音の心配が少ないということが挙げられます。
集合住宅である以上、隣人を不快にさせる騒音には配慮する必要がありますが、メゾネットの場合は「その2階部分を発信源とした騒音で階下の住民に迷惑をかけてしまう心配」はほとんどありません。


全く騒音の心配がなくなるわけではありませんが、フラットタイプよりも騒音を気にする程度が少なくなることは間違いないでしょう。これは隣人が発する騒音に関しても同様で、メゾネットの1階にいれば上の階から聞こえる騒音は自分の専有部分である2階からになりますので、その2階を静かにしていれば階上からの騒音で悩まされることはなくなります。

2.2 プライベート空間を確保できる

プライベート空間を確保しやすいこともメリットの一つです。
例えば来客対応する場所を1階だけと決めておけば、2階のプライバシーは常に守られます。フラットタイプのマンションとは異なり、階段を隔てた1・2階という「上下空間」でメリハリのつけた使い分けができるのはメゾネットの大きな魅力と言えるでしょう。
在宅で仕事をする人にとっても、仕事場と居住空間を明確に分けやすい間取りとなるため、仕事に集中できて生産性の向上も期待できます。

2.3 戸建よりは家賃が安い

戸建よりも家賃が安いこともメリットの一つです。
毎月の家賃を抑えて戸建で暮らしているような生活をしたい人にとっては、メゾネットタイプのマンションを借りることは検討する価値のある選択肢と言えます。
またメゾネットの室内は戸建に非常によく似ているため、将来的に戸建を借りたり購入したいと考えている人にとっては、その物件選びに役立つ経験も得られるでしょう。

2.4 日当たりがよく通気性がよい

日当たりと換気性が良い点もメリットです。
メゾネットには室内に吹き抜けが備えられていることも多く、構造的に日光や風を室内に取り込むのに優れています。日当たりと通気性の良さは気持ちの良い日常を送るのに役立つだけでなく、カビなどの発生も抑えてくれるため、心身ともに健康な生活を送れることが期待できるでしょう。

2.5 おしゃれで開放的

メゾネットタイプのマンションは一般的なマンションと比較しておしゃれで開放的であることもメリットと言えます。
1階と2階をつなぐ階段が螺旋タイプであったり、前述したように吹き抜けが設けられていることも多いことから開放感も感じることができます。
室内空間づくりも1階と2階のそれぞれの用途に分けて行うことができ、もともとおしゃれで開放的な室内をより自分好みにアレンジしやすいのも魅力です。
一般的なフラットタイプのマンションに飽きた人はメゾネットタイプを選ぶことで、今までとは一味違う集合住宅生活を送ることが期待できるでしょう。

3. メゾネットタイプのマンションで注意すること

メゾネットタイプのマンションで注意すること

お伝えしたようにさまざまなメリットのあるメゾネットタイプのマンションですが、実際に生活してみないと実感できない不満や不都合もあります。
ここではそれらを事前に把握できるように、メゾネットタイプのマンションに住む決断をする前に知っておくべき注意点をいくつか紹介します。

3.1 上下階の移動が大変

一般的なフラットタイプのマンション暮らしに慣れている人にとっては、メゾネットでの「階段移動」が予想以上に億劫に感じることがありますので注意しましょう。
階段移動が面倒になり生活のほとんどを1階だけで過ごすということになってしまうと、せっかくの2階スペースがもったいないだけでなく、メゾネットタイプのマンションに住む意味もほとんどなくなってしまいます。特に足腰に不安のある方は上下階の移動にかかる身体的な負担を事前によく考慮するようにしましょう。

3.2 居住スペースが狭い

メゾネットタイプのマンションは、実際の床面積よりも居住スペースが狭く感じる可能性が高いことにも注意しましょう。
これは主に建物の構造上、階段にスペースが取られることに起因します。感覚的に狭く感じるだけでなく、実際に床面積が同じメゾネットタイプとフラットタイプの居住スペースを比較すると、フラットタイプの方が居住スペースが狭くなることが一般的です。
これに関しては収納や家具のレイアウトの工夫などによってある程度解消させることが可能ですが、予めメゾネットタイプのデメリットとして把握しておくようにしましょう。

3.3 上下階で温度差が生じる

メゾネットタイプの最も大きな特徴である2階建ては、室内の温度管理という観点で見ると調整が難しい構造と言えます。
通常、空気はその比重の関係で「温かい空気は上、冷たい空気は下」へ流れていきますので、メゾネットタイプでは自然と上下の階で温度差が生じます。エアコンで調節することは可能ですが、冷暖房効率は悪くなってしまうため電気代が高くなってしまう可能性は高いです。上下の階で温度差が生じてしまうこと、また快適に過ごすためにエアコンを使うと電気代がかさんでしまう可能性があることには予め注意しておきましょう。

4. 暮らす人数によって使い方が異なるメゾネットマンション

暮らす人数によって使い方が異なるメゾネットマンション

どのような家族構成や人数で暮らすかによって、メゾネットタイプのマンションの使い方は変わります。
ここでは以下の3つのパターンに分けておすすめの使い方を紹介します。

  • 一人暮らしの場合
  • カップルやルームシェアの場合
  • ファミリーで暮らす場合

4.1 一人暮らしの場合

一人暮らしでメゾネットタイプのマンションに住むと贅沢な暮らしを楽しむことができるでしょう。
特に在宅ワークをする方は、2階建てという特徴を活かして仕事場とプライベートをしっかり分けた生活が送りやすくなります。ほとんどのメゾネットタイプのマンションは一人で住むには十分な広さであるため、趣味などで物が多い人も収納スペースに困ることはなくなるでしょう。
戸建とは異なり自分で管理しなくてはならないことも少ないため、家賃の予算に余裕のある人は一度メゾネットタイプのマンションに住んでみるのがおすすめです。

4.2 カップル・ルームシェアの場合

メゾネットタイプのマンションは、カップルで一緒に住んだり友人などとルームシェアするのにも適しています。
メゾネットタイプのマンションは生活空間を分けやすいため、一緒に住む人とライフスタイルが違っていてもストレスを感じることなく暮らすことができます。「一緒に過ごしたいときは共有スペースで、一人になりたいときには自室で」というように、その時々の気分やシチュエーションで居場所を選択できる点が魅力です。特にカップルの場合は完全な同棲というよりも、まずはルームシェア感覚で一緒に暮らすということができるため無理なくお互いのことをよく知る機会を得られるでしょう。

4.3 ファミリーの場合

子どものいるファミリー層にもメゾネットタイプのマンションはおすすめです。
前述したように将来的に戸建の購入を検討している夫婦にとっては、戸建に非常に似た間取りで暮らせるメゾネットタイプのマンションは事前の良い生活体験になります。
また元気に遊びまわる子どもの騒音の心配も少なくて済みますので、育児の負担やストレスが和らぐことも魅力でしょう。


仕事が忙しく家族との生活時間が合わない人にとっても、1階と2階を上手く使い分けた空間づくりをすることで「平日は仕事中心、休日は家族中心」といったライフスタイルを確立しやすくなります。
マンションでありながら戸建のような生活が送れることが、子どもを持つファミリー層にとってメゾネットタイプマンションの大きな魅力と言えるでしょう。

5. メゾネットタイプのマンションを内見する際のポイント

メゾネットタイプのマンションを内見する際のポイント

では最後にメゾネットタイプのマンションならではの内見ポイントを紹介します。
メゾネットタイプのマンションに興味があり、これから内見を検討している方はぜひ事前に確認し実際に内見するときに役立ててください。

5.1 建物の防音対策を確認する

最初に紹介するポイントは建物の防音対策についてです。「音」に関しては通常のフラットタイプのマンションでもさまざまな確認が必要ですが、メゾネットタイプの場合はそれらに加えて以下の点にも注意しましょう。

  • 階段を利用したとき振動音
  • 吹き抜けなどの天井までの高さがある場所での声の反響音
  • 1階と2階での生活音や外部からの「音」の聞こえ方の違い

上記は一人では確認することは難しいですが、物件を案内してくれる不動産会社の担当者の方にお願いして協力してもらうようにしましょう。

5.2 生活しやすい間取りか確認する

生活しやすい間取りかどうかをチェックすることも大切です。特に以下のような点は忘れずに確認しましょう。

  • トイレの数とその配置
  • バスルームの位置(2階の場合は特に水圧に注意する)
  • 生活動線に無駄が生じない間取りかどうか

基本的にトイレは最低でも1階と2階にないと不便ですので注意しましょう。また2階にバスルームなどの水回りがある場合は水圧のチェックも必須です。
あと水回りと寝室の位置もしっかり確認しましょう。例えば1階に寝室があり、その真上の2階にバスルームやトイレが位置している場合、水が流れる音が気になってしまうということもあります。


その他には生活動線に無駄が生じる可能性がないかもチェックポイントです。極端な例ですが、キッチンが1階にあるにも関わらずダイニングスペースが2階に設けられていると食事を運んだり片付けたりするのに手間がかかります。
内見時には実際に住んで生活することを具体的に想像しながら間取りのチェックを行いましょう。

5.2 階段を上り降りをしてみる

階段のチェックポイントは前述した「音」に関することだけではありません。階段の角度、横幅、手すりの有無などはもちろん、階段下のデッドスペースに収納があるかどうかも確認しましょう。
物件によってはデザイン性の高い螺旋状やスケルトン仕様になっている階段もあります。そのような階段の場合はそのデザインだけでなく、上り降りのし易さ、また子どもがいる家庭の場合は隙間から落ちてしまう恐れがないかなどの安全面のチェックも重要です。

5.3 家具家電が搬入できるか階段やドアのサイズを測る

大型の家具や家電が問題なく搬入できるかどうかも、内見時に確認すべき重要なポイントです。
玄関の開口部のサイズはもちろんですが、2階への唯一のアクセス経路となる階段のチェックも忘れないようにしましょう。階段の横幅や天井までの高さによっては、2階へ運ぶことができない家具や家電が出てくることがあります。
その場合はクレーンなどで吊り上げて2階の窓経由で搬入せざるを得なくなりますので、窓のサイズも事前に測っておくようにしましょう。

6. まとめ

今回はメゾネットタイプのマンションについてお伝えしました。
解説したメゾネットならではのメリットやデメリット、また特徴や注意点をぜひ参考にしていただき、賃貸物件探しに役立てていただければと思います。


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