住宅ローンの頭金はいつ払うの?頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリット・注意点を解説!

公開日:2023年11月09日   最終編集日:2023年11月09日

住宅ローンの頭金はいつ払うの?頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリット・注意点を解説!
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目次

住宅ローンの頭金はいつ支払うか気になっている方もいるでしょう。頭金が貯金できるまでマイホームの購入を控えている方もいるかもしれません。
今回は、住宅ローンの頭金を支払う時期や頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリットをお伝えします。頭金ゼロで住宅ローンを組むときの注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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1. 住宅ローンの頭金とは?

住宅ローンの頭金とは?

住宅を購入するときに「頭金」という単語をよく聞くでしょう。「頭金」と「手付金」の違いを詳しく知らない方も多いです。まずは、「頭金」について詳しく見ていきましょう。

1.1 頭金とは

住宅ローンの頭金とは、住宅を購入するにあたって自分の資金を支払うことであり、マイホームの価格から住宅ローンの借入分を減算した分です。
「頭金」の貯蓄額が高いほど、住宅ローンの借入額は少なくて済みます。例えば、3,000万円の物件に対して、頭金が400万円準備できたとすると、2,600万円が住宅ローンとなります。


「頭金」を準備すると、金利が下がり、返済期間が短くなるので、住宅ローンの総支払額を減らせるでしょう。住宅ローンを借りる金額も減り、住宅ローンの審査に通りやすくなります。
「頭金」が多いほうが良く、自分の貯蓄している資金を全て費やしたいと思われる人もいるかもしれません。しかし、バランスを考えないと、生活が苦しくなる可能性があります。資金計画を立てて、無理のない範囲で頭金を準備しましょう。

1.2 手付金と頭金の違い

「手付金」とは、住宅購入の売買契約をするときに契約成立を表す費用であり、「頭金」は物件を購入するための自己資金という役割の違いがあります。
「手付金」は、購入者が安易にキャンセルしないようにする目的があります。万が一、住宅の売買契約をした後に購入者の都合でキャンセルする場合は、手付金が戻ってこないため、住宅を購入するときは慎重に行うようにしてください。


住宅ローンの審査が通らずに、住宅の売買契約が白紙になってしまうケースも考えられます。住宅ローンの審査が通るか不安な方は、売買契約時にローン特約を検討してみてください。ローン特約を付けると、もし、住宅ローンの審査が通らなかったとしても、手付金が戻ってくる可能性があります。
「手付金」の費用は、物件価格の約10%であり、住宅ローンの審査が通過して売買契約が完了したら、物件の購入費用になります。

2. 頭金を支払う時期とは

頭金を支払う時期とは

物件の購入を申し込むときに申込証拠金を支払います。申込証拠金は後に手付金に充当され、頭金や諸費用に充てられます。
頭金を支払う時期は、本契約後から物件引き渡しまでの間です。頭金が必要になる具体的な時期は、不動産会社の担当者と相談して決めます。


なぜ、物件の引き渡しまでに頭金を準備しなければならないか気になる人もいるでしょう。物件の引き渡しは、融資実行日であり、金融機関から融資してもらった金額と頭金を合わせた費用で物件価格の全額を支払わなければならないからです。
中古物件だと本契約から引き渡しまでの期間が短く、貯蓄額を増やすのは難しいかもしれませんが、新築物件なら完成するまで時間がかかり、時間の猶予があるでしょう。

3. 頭金以外にかかる諸費用

頭金以外にかかる諸費用

物件を購入するときに必要な諸費用は、頭金だけではありません。頭金以外にもかかる諸費用は数多くあり、いつ支払うのかなどを把握しておくと焦らずに済みます。具体的に必要な費用を詳しく見ていきましょう。

3.1 頭金以外に必要な諸費用

頭金以外に必要な諸費用は、「印紙代」や「消費税」、「不動産取得税」、「仲介手数料」などが挙げられます。
「印紙代」は、印紙税の納付に必要な収入印紙の代金であり、印紙税は契約書に課される税金です。売買契約時と住宅ローンを組むときに必要です。


印紙代は契約書に記載されている契約金額によって異なります。例えば、契約金額が500万円から1,000万円以下の場合は印紙代が1万円、契約金額が1,000万円から5,000万円以下の場合は2万円、5,000万円から1億円以下は6万円です。
収入印紙は、法務局や郵便局で入手できます。不動産会社が準備してくれている可能性もあります。収入印紙が貼付された契約書に消印を押すと課税が完了です。


「消費税」は、購入する人によって該当するかどうか異なります。例えば、物件を販売している人が不動産会社などの課税業者であれば消費税がかかりますが、一般の消費者であれば消費税はかかりません。一般的に不動産会社を通して物件を購入する人が多く、消費税が10%かかるでしょう。


仲介手数料にも消費税がかかるのを忘れないようにしてください。土地を購入するにあたって仲介業者を通した場合は、土地には消費税がかかりませんが、仲介手数料には消費税がかかります。広告などに掲載されている物件の中には、表示されている価格が税込のケースもあり、しっかりと確認してください。


「不動産取得税」は、建物や土地などを購入したときにかかる税金であり、不動産を取得した後に支払います。納税通知書が届き、指示に従って支払いましょう。
「仲介手数料」とは、住宅や土地を購入するときに不動産会社などに仲介してもらう機会があります。仲介してもらったときに必要となるのが、仲介手数料であり、支払う金額は宅地建物取引業で決められています。

不動産価格(税抜)×3%+6万円に消費税が課税された金額

仲介手数料は業者によって異なり、事前に確認しておくようにしましょう。

3.2 その他に必要な費用

住宅の手続きが完了したら落ち着くと思っている人もいるでしょう。その他にも必要な費用を理解していないと、突然、金額が必要になったときに焦ってしまいます。
その他にも必要な費用には、「火災保険」や「家具・家電製品」、「引っ越し費用」、「生活費」などが挙げられるでしょう。


「火災保険」に加入していると、火災が発生して損傷が出た時に保険金が出ます。「火災保険」に加入していないと、万が一、火災が発生し、家が全焼してしまったとしても住宅ローンだけが残ってしまいます。日本は地震大国であり、「地震保険」にも加入した方がよいでしょう。


「家具・家電製品」も新しい家で必要になります。以前に使用していたものをそのまま利用する場合は問題ないかもしれませんが、サイズが合わないケースや買い替えしなければならないケースも考えられます。「家具・家電製品」は、大きな出費となるので、前もって貯蓄しておきましょう。


「引っ越し費用」は、引越し業者に依頼すると費用がかかります。引越しの費用を抑えるには、引越しの時期や自分で処分できるものは事前に処分しておくのがポイントです。
引越しは、繁忙期に依頼するのと、閑散期に依頼するのでは、費用に大きな差があります。4月や9月の繁忙期は避け、閑散期に引越し依頼するようにすると安いです。引っ越し業者によっては、不要となった家具を処分してくれるところもありますが、費用が加算される可能性があります。不要なものは、買取依頼するなど自分で対処するようにしてください。


住宅を購入すると、貯金を切り崩すことになりますが、生きていくための「生活費」は必要です。新しいところに住み始めると、購入するものが増えるでしょう。「生活費」をどれくらい貯めておくべきか分からない人もいるかもしれません。半年生活していく費用を貯蓄しておくと安心です。例えば、毎月生活費が20万円必要な人は、120万円は貯蓄するようにしてください。

4. 頭金なしでマイホームは購入できる?

頭金なしでマイホームは購入できる?

頭金がないからマイホームは諦めているという人もいるかもしれません。「頭金なしでもマイホームが購入できれば良いのに・・・」とお考えの人もいるでしょう。頭金なしでマイホームが購入できるかを詳しく解説します。

4.1 頭金ゼロでも購入できる

頭金ゼロでもマイホームは購入可能です。金融機関によっては、マイホーム価格の100%の金額で住宅ローンを組めるケースもあります。手持ちの資金がなくても、「諸費用ローン」を活用すると、物件購入ができるでしょう。

4.2 頭金ゼロで住宅ローンを組むメリット

頭金ゼロで住宅ローンを組むメリットは、「自分の現金を残せる」点です。頭金を用いてマイホームを購入すると、今まで貯金してきた費用が大幅に減ってしまいます。
頭金ゼロで住宅ローンを組むと、予期しなかった出費にも対応可能です。例えば、突然の病気やケガ、子供の教育費などが挙げられます。


頭金ゼロで住宅ローンを組み、頭金にする予定だった金額を投資に充て、住宅ローンの金利以上で運用する人もいるかもしれません。頭金ゼロでも住宅ローンが組める物件はあるので、マイホームを諦めなくても大丈夫です。

4.3 頭金ゼロで住宅ローンを組む注意点

頭金ゼロで住宅ローンを組むときに注意すべき点は、「住宅ローンの利息負担が増える点」や「現金ゼロではマイホームが購入できない点」です。
頭金が多いと、住宅ローンを借りる金額も少なくなり、月々の返済金額も減ります。同じ金額のマイホームを購入する場合、頭金があるときとないときでは返済総額に差が出てきます。


2,000万円のマイホームを購入するにあたって、頭金が200万円準備できていれば、借入金額は1,800万円です。頭金の有無によって200万円の利息の差が出てきます。頭金ゼロで住宅ローンを組む場合、毎月の返済額が多くなるのを覚えておきましょう。


「頭金ゼロでマイホームを購入すると、現金は必要なし」と考えている人もいるかもしれません。現金で支払うのは頭金だけではなく、手付金や諸費用分の現金が必要です。
頭金ゼロで住宅ローンを組むときも、現金は必要な点を忘れないようにしてください。

5. まとめ

住宅ローンの頭金を支払う時期や頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリットをお伝えしました。
頭金を支払うと住宅ローンの借入金が減るメリットがありますが、自己資金が減ってしまうデメリットもあります。逆に、頭金ゼロで住宅を購入すると、総返済額が増える欠点がありますが自己資金は手元に残しておける利点もあります。
万が一の事態に対応できるよう、しっかりと資金計画を立てるようにしましょう。

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