賃貸マンションで大型犬と暮らしたい!物件の探し方やポイントを解説

公開日:2022年12月27日   最終編集日:2022年12月26日

賃貸マンションで大型犬と暮らしたい!物件の探し方やポイントを解説
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目次

家族の一員のようにペットと一緒に暮らしている人は少なくありません。しかしペットが大型犬の場合は飼える環境が限られています。
特に賃貸マンションの場合はその制限が顕著で、物件探しをしているときに「ペット可」であっても、実際は大型犬は飼うことができなかったりと注意しなければならないことも多いです。
そこで今回は大型犬と一緒に賃貸マンションで暮らしたい方向けに、物件の探し方やポイントなどを解説します。飼い主の事情だけでなく、大型犬にとっても住み心地の良いマンションを探すのに役立つ内容になっていますのでぜひ物件探しの参考にしてみてください。

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1. 賃貸マンションで大型犬は飼えるの?

賃貸マンションで大型犬は飼えるの?

最初に「賃貸マンションで大型犬を飼うことはできるのか?」ということについてお伝えします。先に結論を言うと「飼うことができる賃貸マンションは少なからずある」ということになります。
これはどの賃貸マンションでも大型犬を飼えるわけではなく、限られた物件を探す必要があるという意味になりますが、先に「そもそも大型犬とはどのような犬のことを指すのか」を確認しておきましょう。

1.1 大型犬の定義や基準

「大型犬・中型犬・小型犬」という呼び名は広く使われていますが、実は明確にそれぞれのサイズが定められているわけではありません。
ただし便宜上、犬の大きさによって「大・中・小」で大まかに分類はされており、それぞれの大きさは成犬時の体重で下の表のようになります。

1.1 大型犬の定義や基準

上の表の分類はあくまで目安です。物件オーナーや管理会社によっては体重20kg以上で大型犬と定めているところもあります。
また、体重だけではなく体高も基準にしていたりと、定義づけする人によって異なる基準を用いていることがほとんどですので物件探しをするときには注意しましょう。
さらに同じ犬種でもそれぞれの犬によって大きさには個体差がありますので、物件探しのときには「どのくらいの大きさであれば大丈夫か」を都度確認する必要があります。

1.2 「ペット可」の賃貸物件で大型犬は飼える?

賃貸物件を探していると「ペット可」で募集しているマンションなどを見かけることがありますが、必ずしも大型犬を飼うことができるとは限りません。
飼うことができるペットは小型犬や中型犬だけ、もしくは犬は不可で猫だけなど、同じ「ペット可」でも飼えるペットの種類や条件は物件によって異なります。
ちなみに大型犬を飼うことができる賃貸マンションの数は多いとは言えません。もちろん探せば見つけることは可能ですが、小型犬や猫と一緒に住める物件を探すよりは少し難しいのが実情です。

2. 賃貸マンションで大型犬がダメな理由

賃貸マンションで大型犬がダメな理由

先ほど大型犬を飼うことのできる賃貸マンションは限られているとお伝えしましたが、ここではその理由を説明します。

2.1 糞や尿のニオイ

まず最初に挙げられるのが「ニオイ」の問題です。どんな犬でも独特の獣臭はありますが、大型犬の場合はその身体の大きさゆえにニオイも大きくなります。
また糞や尿のニオイも同様で、小型犬や中型犬と比較すると大型犬の糞や尿の量は多く、ニオイもきつくなる傾向にあります。それを嫌がる物件オーナーが少なくないことが大型犬を飼うことのできる賃貸マンションが少ない理由の一つです。

2.2 鳴き声による騒音問題

次に挙げられるのが「音」の問題です。犬が発生させる代表的な音には「鳴き声」が挙げられます。一昔前は犬は番犬として鳴いたり吠えたりすることが当たり前で気にする人は少なかったと言われていますが、現在では集合住宅も増え、うるさい犬は近所迷惑となり苦情の原因になります。
犬の鳴き声は犬種や発する音の周波数などによって聞こえ方や不快に感じるかどうかの程度が異なりますが、一般的には身体の大きい犬ほど音量そのものは大きくなります。


防音性の優れたマンションも多いですが、それを超えるような鳴き声を発生させる可能性のある大型犬は、その騒音の問題で飼うことを許可されないことが多いです。
また、大型犬の場合は室内で走り回ったときに階下に響く振動音も大きくなるため、騒音に関する苦情を防ぐ目的で「大型犬不可」としているケースもあります。

2.3 しつけなどによる近所トラブル

最後は「しつけ」を起因としたご近所トラブルが挙げられます。ペット可の賃貸マンションでも全ての住人が動物に抵抗がないとは限りません。中には動物はあまり好きではないという人もいるでしょう。そんなさまざまな人が住む賃貸マンションでは、ちょっとした「しつけ」に関することでトラブルになるケースが想定されます。


例えばエレベーターを利用するときですが、小型犬などであれば飼い主が抱きかかえることが可能です。しかし大型犬の場合はそれが難しく、リードで繋ぐだけになることがほとんどですが、狭いエレベーター内にいる大型犬は存在感が大きく、動物が苦手な人からすると恐怖を感じることもあります。
特にしつけがあまりされてない大型犬の場合、落ち着きのない動きをして周囲の人を怖がらせてしまいます。また万が一、そんな大型犬が噛みついてしまったときには、怪我の程度も大きくなる可能性が高く、警察や救急車を呼ばなければならない「事件」になることも考えられます。
そんな望まない事態を避けるのを理由に、大型犬の飼育を不可にしている賃貸マンションは少なくありません。

3. 大型犬を賃貸物件で飼う時の注意点

大型犬を賃貸物件で飼う時の注意点

大型犬ならではの理由で飼育が許可されてない賃貸マンションも多いですが、飼うこともできる賃貸マンションももちろんあります。
ここではそんな物件を探すときや大型犬を室内飼いするときの注意点をお伝えしますので、ぜひチェックして物件探しに役立ててください。

3.1 「ペット可」でも条件を確認する

冒頭でもお伝えしたとおり、「ペット可」の物件でも小型犬や中型犬のみの飼育を許可しているケースがあります。
どの程度の大きさの犬を飼えるかは物件ごとに異なりますので、仲介してくれる不動産会社などに確認するようにしましょう。
またそのときには自分の飼っている犬の犬種や体重、また体高などを伝えておくと飼育の可否の確認がスムーズになりますのでおすすめです。

3.2 大型犬が飼える賃貸物件は初期費用・家賃・退去費用が高い

大型犬を飼うことができる物件の候補が見つかったときには、費用面もよく確認するようにしましょう。
大型犬を室内飼いする場合、床や壁などが傷ついてしまうことが想定されます。そのため物件によっては敷金などを高めに設定してあったり、通常の家賃に数千円程度上乗せされていることも少なくありません。
敷金や家賃は賃貸物件を契約するときの初期費用に大きく関係するため、事前に確認することが大切です。


また退去時の原状回復費用も多めに見積もっておくと良いでしょう。大型犬によって生じた傷の修繕が敷金ではカバーしきれないことも想定されますので、退去費用として少しづつ積み立てるなどして準備しておくと安心です。

3.3 大型犬にとって室内での生活が負担になることもある

身体の大きい大型犬にとっては、室内での生活が精神的な負担になる可能性があることも考慮して物件探しを行いましょう。
窮屈で狭いと感じる部屋の場合、毎日の生活でストレスを抱えてしまうことになります。
日々のストレスは大切なペットの健康を害する可能性もあるため、大型犬と一緒に暮らすのに適した広さや室内環境の物件を探すことが大切です。

3.4 一人暮らし向けの間取りで大型犬と暮らすのは難しい

前述しましたが、大切な家族の一員であるペットの大型犬が快適に過ごせるようにするためにはそれなりの広さが必要です。
したがって、一般的な一人暮らし向けの間取りの賃貸物件では大型犬と暮らすには適さないということに留意しましょう。
1Rや1K、また1DKのような間取りだと大型犬にとっては狭く感じます。またそのような間取りの賃貸マンションの場合は、例え大型犬の飼育が可能でも、エレベーターや廊下などの共用部分の広さが不十分なケースがあります。


一人暮らし向けの物件は、ペットの大型犬だけでなく飼い主にとっても住み心地の悪い物件の可能性がありますので、物件探しをするときには細かな部分もチェックし、本当にペットと共に快適に住める物件かどうか念入りに確認するようにしましょう。

4. 大型犬を飼える賃貸物件の探し方

大型犬を飼える賃貸物件の探し方

この項目では、一般的な賃貸物件よりも数の少ない「大型犬可」の賃貸物件の探し方を解説します。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、物件探しがスムーズになりますのでぜひ確認してみてください。

4.1 住宅情報サイトで探す

大型犬と一緒に暮らせる賃貸マンションを手軽に探す方法は住宅情報サイトを利用することです。
住宅情報サイトの多くは希望の条件によって物件を絞り込める検索機能がついていますので、そこに「大型犬」というキーワードを入力して検索してみましょう。
手あたり次第、WEBサイト上の物件を確認するよりも効率的に物件探しができますのでおすすめです。

4.2 不動産会社に相談する

よりリアルタイムな物件情報を得たい人は不動産会社に相談することをおすすめします。
不動産会社であれば扱っている物件のことをよく把握しており、自分の希望にあった物件を複数紹介してくれます。
また大型犬も飼育可能な物件を探していることを伝えることで、「ペット可」だけで詳細が不明な物件の情報も得ることができ、物件探しの効率化に役立ちます。


もし相談したときに希望する物件がなくても、連絡先を伝えておくことで条件に合う空き物件が出たときにすぐに連絡してくれることも不動産会社に相談するメリットの一つです。
このような不動産会社のサポートをしっかり得られるようにするためにも、希望の条件、特に飼っている大型犬の犬種や体重などの情報を相手にしっかり伝えられるように事前に確認しておきましょう。

5. 大型犬と暮らす賃貸物件のポイント

大型犬と暮らす賃貸物件のポイント

身体の大きな大型犬と快適で安全に過ごすためにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。この項目では以下の5つのポイントについて解説しますので、ぜひチェックしてみてください。


1.間取り・広さ
2.設備や浴室の広さ
3.コンロのロック機能
4.周辺環境(公園・動物病院など)
5.戸建て(一軒家)も視野に入れる

5.1 ①間取り・広さ

前述しましたが、物件の間取りや広さは大型犬が健康的で快適に暮らす上で重要なポイントの一つです。
繰り返しますが一人暮らし向けの1Rや1K、また1LDKだと大型犬にとっては窮屈に感じてストレスの原因になりますのでおすすめしません。
間取りは2LDK以上が理想的で、一緒に過ごすリビングやペット専用の部屋などは広ければ広い方が良いでしょう。

5.2 ②設備や浴室の広さ

室内や共用部分の設備の充実度も快適なペットとの暮らしを実現させるためには重要なポイントです。
下の表はペット可物件でよく見られる室内と共用部分の設備になります。

5.2 ②設備や浴室の広さ

上記の全てを備えた賃貸マンションを探すのは難しいかと思いますが、少なくとも「ペット乗車中サイン付きエレベーター」が備えられている物件を選ぶのがおすすめです。あとの設備は希望する優先順位を決めて物件探しをすると良いでしょう。
ちなみに失念しがちなのが浴室の広さのチェックです。犬を室内飼いするときにはこまめにシャンプーをするかと思いますが、大型犬の場合は浴室の広さが狭いと作業が大変になります。
特にユニットバスだとスペースが小さく、シャンプーに手間がかかりますのでおすすめしません。できればユニットバスは避け、浴室の床面が広い物件を選ぶようにすると、シャンプーの手間をあまり感じず、時間も短縮できておすすめです。

5.3 ③コンロのロック機能

大型犬を室内飼いするときには火の元にも注意が必要です。
最近のコンロはボタン操作だけで簡単に火をつけることができるものが普及していますが、大型犬だとそのボタンに届いてしまうことがあり、火事の恐れがあるため対策が必要になります。
物件にビルトインコンロがある場合は、ロック機能の有無を確認しましょう。ロック機能は小さな子どもが誤って操作しないためのチャイルドロック機能ですが、大型犬にも効果的です。


ただしロック機能にもいくつか種類があり、ボタンの長押しで点火するタイプのものもあります。この場合は大型犬がキッチンのコンロに寄りかかって前足などで長押ししてしまう可能性がありますので注意しましょう。
大型犬では操作できない仕様になっているスライドタイプのロックになっているものであれば、長押しタイプよりも安心でおすすめです。

5.4 ④周辺環境(公園・動物病院など)

室内や共用部分だけでなく、周辺環境もよく確認してから物件を決めるようにしましょう。
具体的には散歩に適した道路や公園があるかどうか、また病気や怪我をしてしまったときに診察してもらえる動物病院の有無などです。
その他にはペットショップなどやドックラン、またドッグサロンなどもあると便利ですが、犬にとって大切な散歩コースと健康面に関する施設や環境は最低限チェックしておく必要があります。

5.5 ⑤戸建て(一軒家)も視野に入れる

大型犬と一緒に暮らすことができるのは賃貸マンションだけではありません。
戸建て(一軒家)で大型犬を飼育できる賃貸物件もありますので、選択肢に入れてみるのもおすすめです。
一戸建ての場合は室内も広く、庭もあったり、また隣家との距離もあるためマンションよりも良い環境で大型犬と暮らせる可能性があります。
どうしてもマンションじゃないとだめという特別な理由がない人は、不動産会社などに一戸建てで良い物件がないか聞いてみると良いでしょう。

6. 東京で大型犬を飼える賃貸物件

東京で大型犬を飼える賃貸物件

では最後に東京で大型犬を飼うことのできる賃貸マンションのシリーズを紹介します。
「住み心地」という面で、ペットの大型犬だけでなく飼い主も満足できる信頼性の高いおすすめ物件になりますのでぜひチェックしてみてください。

6.1 ジェノヴィアシリーズ

最初に紹介するのは、株式会社グッドコムアセットが手がけている分譲賃貸マンションである「ジェノヴィアシリーズ」です。
ジェノヴィアシリーズのマンション全てで大型犬と一緒に暮らすことが可能というわけではありませんが、ペット可の物件は少なくありません。
高級感のある賃貸マンションでありながら、家賃などは平均的で富裕層ではなくても借りられるのも魅力となっていますので、検討する価値のあるマンションシリーズの一つと言えるでしょう。

6.2 MORI LIVINGシリーズ

二つめは、六本木ヒルズやアークヒルズで有名な森ビルが展開するマンションが「MORI LIVING」シリーズです。
ほとんどの物件で小型犬、猫、小動物、鳥など合計2匹まで飼育可能で、大型犬も一部犬種を除き、六本木ヒルズレジデンスなどの6つのマンションで飼うことができます。
ペットとの暮らしにも配慮しており、独自に策定したルールやペット専用の動線も設けており、肩身の狭い思いをすることなくペットと一緒に生活することが可能です。
高級マンションシリーズとして知られており、ペット専用の足洗い場が整えられている物件もあるなど、設備も充実しています。

6.3 ラ・トゥールシリーズ

最後に紹介するのは、誰もが知る大手不動産会社である住友不動産が手がける高級賃貸マンションブランド「ラ・トゥール」シリーズです。
一流ホテルのようなサービスを提供しているハイグレードなマンションシリーズですが、大型犬も飼うことができるマンションもあり、人気を博しています。
室内は広く、共用部分の設備も充実しているため、大切なペットである大型犬と一緒に快適な暮らしが期待できます。
ただしペットを飼う場合は敷金が1ヵ月積み増しになること、また大型犬の飼育は大きさや種類によっては許可されないことがありますので注意が必要です。

7. まとめ

今回は大型犬と一緒に賃貸マンションで暮らしたい方向けに物件探しのポイントや注意点などをお伝えしました。ぜひ参考にしていただき、物件探しの役に立てていただければと思います。
シンシアでは大型犬はもちろん、その他のペットとも一緒に暮らせる物件の紹介も行っております。物件探しでお困りの方、またこれから物件探しをする方、また新たにペットを家族の一員に迎えて新生活を送ろうと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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