中古マンションを購入したら鍵の交換は必要!?鍵交換にかかる費用と注意点

公開日:2023年02月03日   最終編集日:2023年02月02日

中古マンションを購入したら鍵の交換は必要!?鍵交換にかかる費用と注意点
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目次

中古マンションを購入した際、鍵を交換するか悩まれる方も多いのではないでしょうか。防犯上交換を勧められても、「本当に交換する必要があるの?」と疑問に思われる方も多いと思います。
また、いざ鍵交換をしようと思っても「おすすめの鍵やかかる費用がわからない」と悩む方も多いでしょう。
そこで、本記事では鍵交換の必要の有無から、交換タイミング、鍵の種類や費用面についても解説をしていきます。鍵交換に悩まれる方は是非参考にしてください。

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1. 中古マンションを購入した際は鍵交換をした方がいい?

中古マンションを購入した際は鍵交換をした方がいい?

マンション購入の際、鍵交換の必要有無について悩まれる方も多いでしょう。結論から言うと、中古マンション購入時は鍵交換をした方が良いです。

1.1 鍵交換が必要な理由

交換が必要な理由として、防犯面が挙げられます。物件の鍵は以前の買主だけでなく、不動産会社やハウスクリーニングの業者など多くの人の手に渡っています。悪意を持って合鍵を作っている可能性も決してゼロではありません。
また、マンションが築年数を経ている場合、鍵のタイプが古いためピッキングの被害に遭う可能性も否定できません。


以下は警察庁が公開している「住まいる防犯110番」のデータとなりますが、戸建・共同住宅共通して合鍵を利用した侵入窃盗犯罪が多いのが特徴です。

1.1 鍵交換が必要な理由

引用:住まいる防犯110番

合鍵を用いての犯罪発生状況を鑑みても、防犯上鍵交換は行うべきと言えます。

1.2 鍵交換の費用は基本的に自己負担

鍵の交換費用については、基本的に自己負担となります。賃貸と違い、所有権についても買主になるため、契約書の中で特記されていない以上は自己負担するものと覚えておきましょう。
ただし、必要な鍵の本数を売主が渡していなかったなど、売主側に非がある場合は上記の限りではありません。また、火災保険から補償をされる可能性もあるため、火災保険加入時にあらかじめ鍵の交換について確認しておくことをお勧めします。


鍵交換を行う際、安くても数万円の費用が発生します。鍵の種類や交換の難易度により金額は上下するため、業者から見積もりを貰い比較するのも忘れず行いましょう。また、管理組合によっては業者を指定されることもあるので、相談を忘れずに行いましょう。

2. 中古マンションの鍵を交換するタイミングとは

中古マンションの鍵を交換するタイミングとは

中古マンションの鍵交換を行うタイミングについて、「どのタイミングで行うべきかわからない」と言う方や、「忙しくて意識していなかった」と言う方も多いと思います。
結論を言うと、鍵交換のタイミングは入居後やリフォーム後など、人の出入りが全て終わったタイミングがベストです。

2.1 入居の直前がベスト

まず鍵交換のタイミングとしてベストなのが、入居の直前です。
以前の入居者が退去した際にも鍵交換をすることが多いですが、退去の後に不動産会社やハウスクリーニング業者が出入りする可能性も否めません。そのようなタイミングでの交換では、防犯上のリスクがある状態で鍵交換を行うことになり、交換の意味がなくなってしまいます。
不安を残さない為にも、家族以外が室内に入らないタイミングで鍵交換を行うようにしましょう。

2.2 リフォーム・リノベーションが終わった後の交換

不特定多数の人が出入りするリフォームやリノベーションの際も、全てが終わった後に鍵交換を行うのがベストです。
いくら信頼している業者の方であっても、防犯上空き巣や合鍵を作られるリスクはゼロではありません。
上記入居の直前と同様、人の出入りが収まってからの交換をおすすめします。

3. 中古マンションの鍵を交換する際の注意点

中古マンションの鍵を交換する際の注意点

中古マンションの鍵交換の必要性やタイミングについて、上記で解説をしてきました。
では具体的に鍵交換を行う際、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。以下では、鍵交換を実施する際の注意点について解説をしていきます。

3.1 鍵交換の場合は管理会社・管理組合に連絡する

マンションにおける鍵交換の場合、まず管理規約に目を通し、その後管理会社や組合に連絡をすることをお勧めします。
鍵の交換理由が「経年劣化」や「不具合」など設備に起因するものは管理会社が負担し、「紛失」など個人に起因するものは個人負担となることが多いです。


マンションによっては特殊な鍵を使っていることもあり、更に居住者サポートのような保険があれば交換に関わる費用面をカバーできる可能性もあります。まずは管理会社・管理組合に一度連絡するようにしましょう。

3.2 オートロック連動をどうするか

マンションによっては、部屋の鍵とオートロックの鍵が共通のものがあります。同じ仕組みで鍵を作ってもらうことは安心ですが、時間がかかる可能性も否定できません。
そのような場合、煩わしさ覚悟でそれぞれ別の鍵を持つのも一手です。鍵の種類によっては費用面を抑えられる可能性もあります。
また、非接触型の鍵を採用している場合、ICチップの付け替えだけで使用可能になることも多いです。

3.3 マンションの共用部分について

賃貸と違い、マンションには専有部分と共用部分があります。玄関のドアを例にとると、ドアの外側は共用部分、内側は専有部分といった形で厳密に分けられています。
専有部分は個人で手を加えることが出来ますが、共用部分については勝手に手を加えることは出来ません。


上記の理由より、部屋の鍵とエントランスなど共用部分が同じ鍵で開けられるようになっている場合、鍵交換自体が出来ない場合もあります。いずれにしても、管理会社や管理組合に相談の上対処することをお勧めします。

3.4 鍵交換は業者に頼む

ドアの鍵自体は単体で販売されているので、自身で交換することも勿論可能です。しかし、鍵交換は専門業者に依頼することをお勧めします。
自分で鍵を交換するにあたって、適合する部品を探すのはとても困難です。適合を確認出来ずに進めてしまうと、更なる故障を招き時間がかかることも想定されます。


また、不具合の原因がわからないと、必要な処置・施工を行えない可能性も否めません。費用面や時間を気にして自分で行ったことで、かえって時間をかけてしまう可能性があることを考えると、専門業者に依頼するのが一番確実と言えます。

4. 中古マンションの鍵の種類と鍵交換にかかる費用

中古マンションの鍵の種類と鍵交換にかかる費用

上記を読んできて「鍵交換の必要性はわかったけど費用はいくらなんだろう」「鍵の種類がわからないけど交換できるのだろうか」と気になる方も多いと思います。
では、実際に中古マンションにおける鍵交換の費用はどのようなものなのか、以下に解説をしていきます。鍵の種類と併せて解説をしていくので、以下を機に種類と費用について把握していきましょう。

4.1 ピンシリンダー・ディスクシリンダー

鍵にはいろいろな種類がありますが、最も利用されてきたと言えるのがピンシリンダーとディスクシリンダーです。
ディスクシリンダーは1950年代から広く販売され、戸建住宅やマンション・アパートなど広く様々な場所に使われてきました。


美和ロックが製造した鍵で、鍵に「MIWA」のロゴが刻印されているのが特徴です。ただし、ピッキングに弱いという弱点があります。鍵開けの方法等が広まってしまったこともあり、空き巣被害に遭う例が多々発生しました。
上記の経緯もあり、現在は製造中止しているのが現状です。ただし、古い建物ではまだ残っている可能性もあり、もし自分の住居で見つけた場合は早急な交換をお勧めします。


ピンシリンダーもディスクシリンダー同様、多くの住宅で使われてきた汎用性の高い鍵です。ディスクシリンダー以上に防犯性が優れているのと、チリや埃に強いのが特徴です。
尚、ピッキング対策が施された「ロータリーディスクシリンダー」と呼ばれるタイプも存在します。
形状に多少の違いはあれど、鍵交換は10000円から20000円程の予算を見ておくと良いでしょう。ただし防犯性を高めたタイプもあり、そうなると費用面は高くなります。

4.2 ディンプルキー

ディンプルキーは鍵の表面にいくつかの小さな窪みを持つ鍵を指します。
一般的な鍵は鍵穴とギザギザした部分を一致させ鍵を開ける仕組みですが、ピンを増やすにも限度があることから、防犯性一抹の不安を残します。
しかしディンプルキーは従来よりも窪みの影響でピンの数が多く、防犯性を大きく高めているのが特徴です。窪みの深さや大きさはそれぞれの鍵で異なっていることもあり、鍵のパターンは数十億から数千億通りにもなると言われています。


ディンプルキーのメリットとして、やはりシリンダーキーと比較した際の防犯性の高さがあげられます。上記の通り、鍵の構造が複雑なため、防犯性は非常に高いと言えるでしょう。
また、シリンダーキーは鍵のギザギザ部分が摩耗し、開きにくくなるなど長い期間使用すると弊害も起こりますが、ディンプルキーの場合は耐久性も高く、経年劣化を起こしにくいと言えます。


ディンプルキーはメリットも非常に多くおすすめの鍵になりますが、その分鍵交換の価格は高くなります。シリンダーキーと比較すると、業者にもよりますが5000円から10000円程度高くなることもあるため、15000円から30000円程度予算を見ておきましょう。

4.3 ロータリーディスクシリンダー錠

ロータリーディスクシリンダーは、上記でも触れたようにディスクシリンダーの防犯性を更に高めたものとなります。特徴として、鍵を差し込む際にピンの凹凸が正しく揃わないと回転しない構造となっています。
一般的な住宅は勿論、ビルや事務所等でも使われるケースが多いです。防犯性の高さに加え、製造時のコストが安いことから様々な場面で使われています。


最大のメリットとしてはやはり防犯性の高さが挙げられます。ピッキングの際、ピンが揃った感覚をつかみづらく、またダミーのバーもあることから時間がかかると言われており、一般的なシリンダーキーに比べて防犯性は高いです。
また、鍵を紛失した際も、時間をかければ解錠できる点も魅力です。電子錠などと比較し、一般的な業者で対応できる点も安心と言えます。


鍵交換の費用ですが、10000円から30000円程度が相場となります。一般的なシリンダーキーと比較すると防犯性も高いため、その分価格は高くなります。

4.4 プッシュプル錠

プッシュプル錠は、家の玄関等で用いられることが多く、玄関鍵の主流となっているタイプの一つです。部屋の外側からハンドルを引き、内側からはハンドルを押すことで解錠するグリップ形状が特徴となっています。
ワンタッチで動かすことができる利便性と、子供やお年寄りなど年齢や身長差で使い勝手が変わらないことから、バリアフリーの観点でも優れているタイプと言えます。


利便性の高さに加えて、防犯性の高さも見逃せないポイントです。上下に一つずつ錠前の付いているダブルロック構造の鍵も多いことから、侵入リスクを低減させています。また、サムターンを備えていることも多く、不正解錠されるリスクは低いと言えます。
ただし、大掛かりな構造となっていることもあり、交換費用は総じて高くなる傾向があります。業者や交換部位にもよりますが、15000円から30000円以上する内容もあるなど、費用面は多く見繕う必要があります。

4.5 電子キー

電子キーは電気の力で施錠・解錠を行う鍵を指します。電気錠と違い電気配線を必要としないところが特徴です。基本的には扉を閉めると自動的に施錠されるオートロックを基本としており、鍵穴等がないことから防犯性は非常に高いものとなります。
主にカード型と暗証番号型の2つがあり、どちらもオフィスやホテルなどで活用されています。


カード型は扉前に設置した錠前に磁気カードを通したり、あるいはカードをかざすと解錠するパターンです。カードについては既存のICカードが利用できるケースもあるため、汎用性が高いのも魅力と言えます。
暗証番号型は持ち運びの必要がなく、利用人数が増えたとしても新たな鍵を作成することがないため、大人数の利用に適しています。また、暗証番号を変更することで高いセキュリティが維持されるのも魅力です。


ただし、どちらにも共通して言えるのは電池式や電源式の場合、停電や電池切れ等設備にアクシデントが起こると使用できないのがデメリットと言えます。
交換には比較的大がかりな工事を要することから、30000円から90000円程度と比較的高額になります。

4.6 生体認証鍵

最近ではキーレスの形として、自分の指紋や顔を登録して鍵代わりとする生体認証鍵が取り入れられています。住宅と最新テクノロジーを融合した新しい形を提供するメーカーも増えてきました。
中でも多く用いられているのは指紋認証型の鍵となります。指紋は個人ごとに異なることもあり、高いセキュリティを実現するのが最大のメリットです。鍵を持ち歩く必要がないため、紛失することもありません。


ただし、指紋の読み取りは繊細なデータの為、少しでも登録時と違うデータとなると認証されないことも多いです。また、緊急時に誰も中に入ることが出来なくなる懸念点もあります。現状はカードや暗証番号と併用して使用することを検討するのも良いでしょう。


生体認証鍵は繊細なセンサーを用いることもあり、部品代や交換代は総じて高めです。概ね80000円から、物によっては数十万するものも存在します。交換の際は費用面を踏まえて慎重に検討したいところです。

5. まとめ

本記事では中古マンションにおける鍵交換の必要性や注意点、更には鍵の種類による機能・費用面の違いについて解説をしてきました。
マンション購入にあたり、セキュリティなど自分で出来ることは万全にしたいものです。鍵はセキュリティの要となるため、日々不安を感じながら生活をするのはお勧めできません。
マンションの施設や設備に安心することなく、普段取り扱う鍵についても最新の注意を払い、セキュリティにおける意識を高めていきましょう。
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