防音・耐震・耐火・気密に優れている構造はどれ?建物構造の種類と特徴を知って理想のお部屋を見つけよう!

公開日:2022年05月06日   最終編集日:2022年05月06日

防音・耐震・耐火・気密に優れている構造はどれ?建物構造の種類と特徴を知って理想のお部屋を見つけよう!
Facebook Twitter Hatena Blog LINE Pinterest

目次

賃貸物件を探すときは、駅近物件や外観など、利便性や見た目の良さで判断しがちです。
建物の構造によって、遮音性や耐震性などに違いがあることは、ご存知でしょうか?
利便性や見た目の良さを意識しすぎると、賃貸物件に住んでから後悔することになりかねません。
今回は、建物構造の種類や特徴を解説します。

1.建物の安全性や住み心地は構造に大きく左右される

建物の安全性や住み心地は構造に大きく左右される

建物の安全性や住み心地は、建物の立地条件や間取りだけではなく、構造によっても異なります。
賃貸物件は、全てが同じ構造で建てられている訳ではありません。
希望する賃貸物件の構造を知っておくと、どのような点に気を付けるべきか判断できるようになるでしょう。

1.1 構造はお部屋探しで必ずチェックしたいポイントの一つ

建物の構造は、家賃や間取りと併せて必ずチェックしておくべきポイントの一つです。

耐火性が低い物件では火災が発生したときに延焼しやすく、耐震性が低い物件では地震発生時に倒壊する恐れがあるからです。
日常生活を送る上で、室内で過ごす時間が多いことから、安全に過ごすためにも構造は重要になります。
賃貸物件には、どのような構造の種類があるのかを見ていきましょう。

2.賃貸物件の主な構造4種類

賃貸物件の主な構造は、「木造」、「S造(鉄骨造)」、「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」、「RC造(鉄筋コンクリート造)」の4種類あります。
それぞれの違いや特徴をご紹介します。

2.1 木造

賃貸物件の構造が木造の場合は、建物の主要部分である柱や梁、壁などに木材を使用しています。


木造は、「軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」の2種類があります。


「軸組工法」は、在来工法とも呼ばれ、コンクリート土台の上に柱と梁、筋交いで物件を建築するものです。日本で歴史があり、今もなお多くの賃貸物件で採用されています。
「2×4(ツーバイフォー)工法」は、2インチ×4インチの角材を用いて、床や壁、天井を構成するものです。


「軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」を比較すると、「軸組工法」の方が間取りの自由度が高く、施工する業者も多いでしょう。

2.2 S造(鉄骨造)

S造(鉄骨造)は、柱や梁など骨組みに鉄骨を使用しており、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があります。


「軽量鉄骨造」は、鋼材の厚さが6㎜未満で、工場でつくられた部材を組み立てるプレハブ工法が採用されています。
「軽量鉄骨造」のメリットは、工期が短く、建築コストが安価な点です。デメリットは、間取りに制限があり、柱と柱の間を広くとるような大空間をつくることは難しい点です。


「重量鉄骨造」は、鋼材の厚さが6㎜以上で、3階建て以上の物件で多く採用されています。
「重量鉄骨造」のメリットは、大きな窓を設けることができ、自由度が高い点であり、デメリットは、費用がかかる点です。

2.3 SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)

SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)とは、建物の骨組みに鉄筋、鉄骨、コンクリートを採用した構造です。
鉄筋や鉄骨部分がコンクリートで覆われていることから、耐久性や耐火性に期待できます。

2.4 RC造(鉄筋コンクリート造)

RC造(鉄筋コンクリート造)は、柱や梁、床、壁など建物の主要となる部分が鉄筋とコンクリートから成り立つ構造です。
引っ張る力に強い鉄筋と圧縮する力に強いコンクリートから構成されていることから、お互いの弱点を補い合い、頑丈な建物になります。
コンクリートが使用されているため、耐火性にも優れています。

3.ラーメン構造って何?壁式構造って何?マンション構造を更に詳しく解説!

ラーメン構造って何?壁式構造って何?マンション構造を更に詳しく解説!

建物には、ラーメン構造と壁式構造の2種類があります。
それぞれどのような構造なのかを解説します。

3.1 ラーメン構造とは

ラーメン構造は、梁と柱のみで建物の骨格が構成され、その上に壁が貼られている構造です。
梁と柱の接合部分を溶接などで一体化させるように剛接合することで、強度を高めています。
ラーメン構造の建築物は、将来リフォームがしやすく、間取りが変更しやすいメリットがあります。語源の由来は、ドイツ語で額縁を意味する「Rahmen」からきています。

3.2 壁式構造とは

壁式構造とは、床と壁が接合される構造のことです。
壁式構造は、5階建て以下の低層マンションにしか使われません。
壁式構造のメリットは、防音性が高く、部屋の柱部分の凹凸がないことから、家具の配置がしやすいことです。

4. 住み心地はどう?構造別にメリット・デメリットを紹介!

建築物の構造によって住み心地は異なります。
通気性を求める方や遮音性を求める方など希望する条件は人それぞれです。構造別にメリットやデメリットを見ていきましょう。

4.1 木造のメリット・デメリット

木造は、通気性が高い特徴があります。
外部との温度差が小さく、カビやダニが発生しにくいことから、アレルギーをお持ちの方は木造だと住みやすいでしょう。
また、家賃が低く、毎月の固定費を減らすことができる点もメリットです。節約を検討している人には、木造の賃貸物件が向いています。


木造の賃貸物件は、遮音性が低い点がデメリットです。
生活音が響きやすいことから、防音シートや防音カーテンを活用すると、遮音性を高めることができます。
木造の通気性の高さ故に、エアコンの冷暖房が効きにくいデメリットがあります。

4.2 S造(鉄骨造)のメリット・デメリット

S造(鉄骨造)は、鉄骨が使用されていることから、木造の賃貸物件よりも耐震強度は強くなる点がメリットです。
S造(鉄骨造)の賃貸物件は、通気性と断熱性が低いことから、夏は暑くなり、冬は寒くなります。そのため一年を通して冷暖房を使用する機会が多いことから、光熱費がかかる点がデメリットと言えるでしょう。

4.3 SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のメリット・デメリット

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は、柱や梁の大きさを変更しても耐久性に問題がないため、設計に自由度が高い点が魅力的です。
先述の通り、鉄筋や鉄骨部分がコンクリートで覆われていることから、火災が発生したとしても燃え広がりにくいというメリットがあります。
また、耐久性も高いため、高層の建物にも利用できます。


SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は、他の構造と比較しても複雑なことから工期に時間がかかり、コストも高くなる点がデメリットです。
頑丈な構造になっていることから解体にも時間がかかります。

4.4 RC造(鉄筋コンクリート造)のメリット・デメリット

RC造(鉄筋コンクリート造)は、遮音性が高いことが魅力的です。内部だけではなく外部からの音も防いでくれることから、防音性を求める方にはおすすめです。


気密性が高い特徴があるため、外気の影響を受けにくく、エアコンにかかる光熱費を抑えることができます。しかし、カビや結露が発生しやすくなる点は、デメリットと言えます。

5. 【アパート・賃貸マンション・分譲マンション】の構造による違いとは?

【アパート・賃貸マンション・分譲マンション】の構造による違いとは?

「アパート」「賃貸マンション」「分譲マンション」は、似たイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
それぞれの違いについて解説します。

5.1 アパートと賃貸マンションの違いとは

アパートと賃貸マンションに明確な違いはありません。
どちらも共同住宅や集合住宅に分類され、建築基準法は定められておらず、区別はないと言えるでしょう。


唯一、違いがあるとすると建物の構造です。
アパートは、木造、軽量鉄骨造に分類され、賃貸マンションは、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造に分類されます。
アパートは、2階建てや3階建ての物件が多く、賃貸マンションは、4階建て以上の物件が多いです。
アパートと賃貸マンションに法律的な違いはなく、不動産業界が独自に定めたものであることを覚えておきましょう。

5.2 賃貸マンションと分譲マンションの違いとは

賃貸マンションと分譲マンションは、物件に対する目的の違いがあります。
賃貸マンションは、家賃収入を得て利益を出すために、設備や構造などの原価を抑える傾向にあります。
分譲マンションは、販売を目的としているため、設備や立地条件などよく考えられた物件が多いです。

6. 安全性や防音性に優れている構造はどれ?まとめ比較表でチェックしよう!

先述のとおり、構造によって安全性が高い物件や防音性に優れている物件は異なります。
どの構造がそれぞれ優れているのかをご紹介します。
ライフスタイルや自分が希望する条件に合わせて賃貸物件を選択するようにしましょう。

6.1 防音性

防音性が高い構造は、「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」と「RC造(鉄筋コンクリート造)」です。
コンクリートが使用されているため、遮音性に期待することができます。

6.2 耐震性

耐震性は、「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」と「RC造(鉄筋コンクリート造)」「S造(鉄骨造)」「木造」が高い傾向にあります。


耐震性だけでなく、震災が発生したときには、揺れによって転倒したり、家具の下敷きになったりするなど怪我をしてしまう可能性があるため、揺れにくいことも重要です。
免震構造や制振構造などの耐震構造を取り入れているかもあわせて確認してください。

6.3 耐火性

耐火性が高い構造は、「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」と「RC造(鉄筋コンクリート造)」です。
コンクリートは不燃性であり、燃えにくい特徴があります。
S造(鉄骨造)で使用される鉄骨は、熱が加わると変形する恐れがあり、木造はコンクリートなどと比較しても燃えやすくなってしまいます。
燃えにくい材料と組み合わせると耐火性を強化することができるでしょう。

6.4 気密性

気密性が高い構造は、「RC造(鉄筋コンクリート造)」や「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」です。
コンクリートを使用することによって、隙間が少ないことから外気の影響を受けにくいと言えます。

6.5 まとめ比較表

構造別比較表まとめ

7. 超高層マンション(タワーマンション)はどうやってつくるの?その気になる構造とは

超高層マンション(タワーマンション)は、従来のマンションと比較したときに際立って高い住居用高層建築物です。
超高層マンション(タワーマンション)がどのようにつくられるのか構造を見ていきましょう。

7.1 タワーマンションに採用される構造

タワーマンションに採用される構造は、「RC造(鉄筋コンクリート造)」「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」「S造(鉄骨造)」です。


タワーマンションでは、以前は、「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」の構造の建築物が多い傾向にありました。
近年は、コンクリートの性能が向上したことにより、「RC造(鉄筋コンクリート造)」が増えています。
「S造(鉄骨造)」の中でもタワーマンションは、重量鉄骨造が採用されています。他の工法と比較しても、建築コストを抑えることが可能です。

7.2 タワーマンションで採用される地震に備えた構造

タワーマンションで採用される構造は、地震に備えたものになっており、「耐震構造」「免震構造」「制振構造」に分けられます。


「耐震構造」とは、建物自体が地震に耐えられる強さで造られている構造体です。
倒壊を防ぐ目的がありますが、揺れをそのまま受け止めることになるため、大地震のあとは補修が必要になることもあります。


「免震構造」とは、地面の上に免震装置を設置することによって、揺れを抑える構造体です。
地震発生時には、免震装置によって地面の揺れを直接受けないことから家具の倒壊を防ぐことができます。


「制振構造」とは、建築物の骨組みに地震のエネルギーを吸収する制振部材を設ける構造体のことです。
免震構造よりも経済的に考えると高い耐震性能を期待できることから、タワーマンションで積極的に採用されています。

タワーマンションは、厳しい基準の耐震性能に合格し、国土交通省の大臣認定を受けた上で建築されています。

7.3 タワマンでは一般的なマンションとの構造の違いに注意!

タワーマンションは一般的なマンションとは構造が異なり、超高層にするためには、多くの弊害が発生します。
例えば、高層になるにつれ、軽量化のため内壁などの中の構造に違いがあるため、防音性の面で注意が必要になります。
また、高層階になるほど強風や地震、紫外線などによってコーキングが劣化しやすく、雨漏りやひび割れの原因にもなります。

8. まとめ

建物構造の種類や特徴について解説してきました。
賃貸物件は、建物の構造によって住み心地が大きく変わります。
それぞれのメリットやデメリットを踏まえた上で、自分のライフスタイルに合った賃貸物件を選択しましょう。

RELATED TAGS

関連タグ一覧

RENT

高級賃貸物件を借りる

BUY

高級中古マンションを買う