リノベーション賃貸物件は安くてキレイ?後悔しないために知っておきたいメリット・デメリットとは?リフォームとの違いも解説!

公開日:2022年04月22日   最終編集日:2022年06月28日

リノベーション賃貸物件は安くてキレイ?後悔しないために知っておきたいメリット・デメリットとは?リフォームとの違いも解説!
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目次

賃貸物件の部屋探しをしている人にとって築年数は気になるポイントの一つでしょう。


しかし、築年数が古くてもリノベーション済みの物件であれば検討する価値はあります。
リノベーションされた物件は、その築年数からは想像できないほど綺麗に生まれ変わっていることも多く、掘り出し物の優良物件に出会えることも少なくありません。


今回はそんなリノベーションされた賃貸物件に興味を持っている方向けにメリットとデメリットを中心に解説します。
リノベーション賃貸物件ならではの特徴や意外と知られていないリフォーム物件との違いについても併せて解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. まずはリノベーションとリフォームの違いを知ろう!

## 1. まずはリノベーションとリフォームの違いを知ろう!

部屋探しをしていると「リノベーション済み」や「リフォーム済み」と書かれている物件をよく目にします。


まずはこの二つの違いを知り、部屋探しをよりスムーズに行えるようにしましょう。

ポイント:リノベーションとリフォームは似ているけど異なる

1.1 リノベーション賃貸物件とは

リノベーションとは、大規模な改修を行うと共に性能や付加価値も高めることです。
分かりやすく言うと「建物を生まれ変わらせ、より良いものにする」ことを指します。


具体的な工事内容は、基礎や構造体などの建物の骨組みだけを残した状態まで解体し、大がかりに行われることが一般的です。
改修できる範囲が広く自由度も高いため、デザインはもちろん、水回りの位置なども含めた間取りの変更、また最新のトレンドや設備を取り入れることもできます。

1.2 リフォーム賃貸物件とは

リフォームとは、分かりやすく言うと修繕を行うことです。


リノベーションとは異なり、間取りなどを変更するような工事までは行いませんので、以下のような比較的小規模な作業のことを指します。

  • 壁紙を張り替える
  • 老朽化して破損した部分を直す
  • ドアやキッチンなどの建具や設備を単に入れ替える

入居者の退去に伴って、原状回復工事をした場合も「リフォーム済み」と呼ぶこともあります。

デザインを大幅に変えたり付加価値を加えるような変更を施すことはありませんので、基本的に工事内容はあくまで修繕の範囲内に留められることが通常です。

【リノベーションとリフォームの違い】

2. リノベーション賃貸物件のメリット

## 2. リノベーション賃貸物件のメリット

では次にリノベーション賃貸物件の主な5つのメリットを紹介します。

  • 部屋の内装がほぼ新築同様でキレイ
  • 同条件の築浅物件よりも家賃が安い
  • 最新設備のお部屋に住める
  • デザイン性が高く個性的でおしゃれな部屋が多い
  • お部屋探しの選択肢が増える

築年数が経過していることによる欠点を補うメリットになっていますので、それぞれを確認してきましょう。

2.1 お部屋の内装がほぼ新築同様でキレイ

リノベーション済み物件の内装は、新築物件と比較しても引けを取らないくらい綺麗です。


リフォームや原状回復工事ではどうしても表面的な部分のみしか対応できませんが、リノベーションの場合は内装のほとんどを入れ替えますので、新築と比較しても遜色はありません。
新築同様の綺麗な内装は、部屋探しをしているほとんどの人にとって魅力的なポイントであると言えます。

2.2 同条件の築浅物件よりも家賃が安い

間取りや立地などが同じ条件の他の賃貸物件よりも家賃が安いことも、リノベーション賃貸物件の大きなメリットの一つです。


例えば一方がリノベーション賃貸物件である以下のような条件の似た物件Aと物件Bを比較するとよくそのメリットが分かります。

リノベーション賃貸物件と築浅物件の比較

物件Aと比較すると物件Bの方が築年数こそ古いですが、それ以外の条件は同じです。


この違いだけでリノベーション済みの物件Bは、築浅物件Aよりも家賃が3万円も安くなっています。
年間にすると36万円もの違いになり、金銭的負担を抑えて新築同様の内装の物件に住むことが可能です。
この家賃の安さをリノベーション賃貸物件の大きなメリットと感じる人は少なくないでしょう。

2.3 最新設備のお部屋に住める

最新の設備が導入された部屋に住めることもリノベーション賃貸物件のメリットの一つです。

リノベーションによって、築年数の浅い物件にしかない以下のような設備も導入することができますので、入居者にとっては利便性の高い快適な暮らしができる物件となり、建物の古さはあまり気にならなくなります。

  • TVモニター付インターホン
  • 浴室乾燥システム
  • バスタブ追焚機能
  • 洗面所独立
  • システムキッチン
  • 温水洗浄便座(ウォシュレット)
  • 省エネ高機能エアコン
  • 1ドア2ロック(玄関ドア)

その他にも物件によっては床暖房が付いていたり、明るさを調節できる備え付けの照明などの設備がある場合もあります。

2.4 デザイン性が高く個性的でおしゃれなお部屋が多い

リノベーション賃貸物件はデザイン性が高く、個性的な部屋が多いのもメリットの一つです。
新築マンションなども含め通常の賃貸物件は、一般的に万人受けするようなシンプルなデザインになっています。


一方、リノベーション賃貸物件の場合は、築年数ではどうしても不利になってしまう新築物件との差別化を図るため、デザインにも力を入れているケースが多いです。
特定の層に向けた斬新なデザインを取り入れている物件や、オーナーのこだわりがつまった物件など、個性豊かな点もリノベーション賃貸物件の大きな魅力と言えるでしょう。

2.5 お部屋探しの選択肢が増える

部屋探しを行うときに、リノベーション賃貸物件を候補に加えることで選択肢が増えることもメリットと言えます。
デザイン、設備、立地など、希望する条件を満たす物件が見つかっても、家賃が高くて手が届かないということは少なくありません。


そんな時にリノベーション賃貸物件を検討することで、希望条件を満たしつつ、予算の範囲内で借りられる物件に出会える確率は高まります。
部屋探しをするときにはある程度の妥協は必要ですが、築年数という数字にだけ妥協すればその他の条件には妥協しなくても済むような物件を見つけることも可能と言えるでしょう。

3. リノベーション賃貸物件のデメリット

## 3. リノベーション賃貸物件のデメリット

リノベーション賃貸物件には多くのメリットがあることをお伝えしましたが、以下のようなデメリットもあります。

  • 耐久性・耐震性への不安
  • 断熱性・防音性への不安
  • 建物の電気容量に関する問題
  • 配管設備の老朽化
  • 管理状態が悪い可能性

上記がリノベーション賃貸物件で考えられるデメリットです。
これらを把握しないで契約してしまうと入居後に後悔することにつながりかねませんので注意しましょう。


ではそれぞれを分かりやすく解説していきます。

3.1 耐久性・耐震性への不安

リノベーション賃貸物件は築年数が古い物件がほとんどです。
そのため、建物そのものの耐久性や耐震性が低いことがデメリットとして挙げられます。


基礎や構造体の経年劣化の影響は多少なりとも考え、さらに1981年6月以前に建設された物件の場合は、現在の「新耐震基準」を満たしていない場合があるので注意しましょう。

新耐震基準と旧耐震基準の違い

だた、全てのリノベーション賃貸物件が必ずしも耐久性や耐震性に大きな問題があるという意味ではありません。
日本では建築基準法によって昔も今も厳しい基準が設けられています。古い建物もそれをクリアしているため、過度な心配は不要です。


しかしながら、現在の方が以前よりも厳しい基準になっていることは事実ですので、部屋を探している地域の地震発生件数などを考慮したり、補強工事や耐震診断を行っているかなどを確認しながら物件選びをすると良いでしょう。

3.2 断熱性・防音性への不安

断熱性や防音性に対して不安を感じることがある点もリノベーション賃貸物件のデメリットと言えます。


リノベーションでは壁を取り壊して間取りなどを変更することが多いです。
壁の有無やその性能は部屋の断熱性と防音性に深く関係するため、リノベーションしたあとにそれらが損なわれてしまうことも考えられます。


ただし、リノベーションするときにはそれらについても考慮した上で行われることがほとんどです。
従って、あまり大きな心配は必要ありませんが、念のため内見時には壁の厚みや音の伝わり具合を確認するようにしましょう。

3.3 建物の電気容量が足りない

電気容量が足りない可能性があることもリノベーション賃貸物件のデメリットの一つです。

マンションなどの集合住宅は建物全体での電気容量が決まっています。

その容量はそれぞれのマンションごとに異なりますが、昔のマンションは容量が小さい傾向にあるため注意が必要です。

マンション全体の電気容量が小さいと必然的に各戸の電気容量も小さくなり、電気の使用状況によってはブレーカーが頻繁に落ちるといったことも考えられます。

どのくらいの電気容量あれば不自由なく使用できるかは以下を目安にするとよいでしょう。
必要な電気容量

必要となる電気容量は、使う家電やその使用方法などによって異なりますので、上記はあくまで目安です。


例えば一人暮らしで30Aまで電気容量が使えたとしても、エアコンや照明、電子レンジ、ドライヤー、炊飯器など一度に多くの家電を使うと30Aでは足りません。


どのくらいの電気容量が必要かは以下の二つの方法である程度判断可能です。

① 使う家電の消費電力から推測する方法
⇒ 同時に使う可能性がある各家電の消費電力を確認して合計を算出します。それがもし30Aであれば、不便なく生活するには40A以上の電気容量が必要になると判断できます。
※主な家電の消費電力の目安はコチラを参考にしてください。


② 現在住んでいる自宅の契約アンペア数から確認する方法
⇒ 契約アンペア数は電気の検針票などを確認すれば簡単に知ることができます。今の普段の生活でブレーカーが頻繁に落ちるようなことがなければ、現在の契約アンペア数で十分足りていることが分かり、必要な電気容量を知ることができます。


リノベーション賃貸物件を契約するときには、どのくらいの電気容量が使用可能か、足りない場合は増やすことが可能かを不動産会社の担当者に確認しておくと良いでしょう。

3.4 配管設備の老朽化

配管設備が老朽化しているケースがあることもリノベーション賃貸物件のデメリットの一つです。
配管設備があまりにも古いと、独特の嫌な匂いがしたり濁った水が出たりします。
リノベーションしたときに配管設備まで交換しているかどうかは物件ごとに違うため、都度確認する方が良いでしょう。
内見のときに、実際に水を出して確認したりする方法も有効です。

3.5 マンションの管理状態が良くない場合がある

マンションの管理状態が良くないことがある点もリノベーション賃貸物件のデメリットと言えます。
共用部の掃除や設備の点検維持など、マンションの管理業務は非常に重要です。


新築物件であれば管理が行き届いていることが多いですが、リノベーション賃貸物件は最初に建設されてから長い期間が経っているため、それがおざなりになり形骸化しているケースもあります。
部屋は綺麗でオシャレでも、マンション全体の管理がずさんだと快適な暮らしの妨げにもなりかねません。

あとから後悔しないためにも、不動産会社の担当者などにマンションの管理体制を詳しく確認することをおすすめします。

3.6 事故物件の可能性がある

リノベーション賃貸物件のデメリットには、その物件がもともとは事故物件だったという可能性もあることです。
何らかの事情で事故物件になってしまうと入居者を募集してもなかなか希望者が現れません。


そのため、リノベーションをして物件を生まれ変わらせるという選択をするオーナーもいます。v
築年数が15年未満にも関わらず、大規模なリノベーションをしている物件などは、その理由を事前に確認しておく方が良いでしょう。

4. 高級賃貸物件はリノベーションもハイグレード

高級賃貸物件はリノベーションもハイグレード

ここまでは一般的な賃貸物件のリノベーションについてお伝えしましたが、高級賃貸物件もリノベーションされて生まれ変わることもあります。


もともと厳選された素材が使われていたり、高いデザイン性や好立地な場所に建てられている高級物件は、リノベーションするときもその資産価値を毀損させないために豪華に行われることが多いです。


一般的なリノベーション賃貸物件よりも、充実した設備や内装に仕上げ、高級物件の名に恥じないハイグレード仕様の特別なリノベーションと言えるでしょう。
あえてヴィンテージ感を残しつつも最新設備で暮らしやすくしているものから、トレンドの最先端をいくようなスタイリッシュなリノベーションまでそのコンセプトは物件によってさまざまです。


予算に余裕のある方は、ぜひ高級賃貸リノベーション物件も検討してみてください。

5. まとめ

今回はリノベーション賃貸物件について解説しました。


特に重要なポイントを以下にまとめましたので、最後に確認してみてください。

リノベーション賃貸物件についてのまとめ

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、自分に合った理想の部屋探しに役立てていただければと思います。


リノベーション賃貸物件をお探しの方、もしくは気になる点がある方はシンシアへお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料で専門知識が豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。

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