賃貸マンションにおける初期費用はいくらかかる?相場や安く抑える交渉方法も説明

公開日:2022年01月21日   最終編集日:2022年06月28日

賃貸マンションにおける初期費用はいくらかかる?相場や安く抑える交渉方法も説明
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目次

賃貸マンションに住むときに初期費用がどれくらいかかるかわからず、契約の段階で金額を知って驚く人もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、賃貸マンションに住むときは初期費用や生活するための家電製品など快適に過ごすために準備しておくべきものが数多くあります。また、賃貸マンションに入居するためには初期費用だけでなく、引っ越し費用も必要です。
不動産会社によって費用は異なり、必要以上に支払うことにならないよう賃貸マンションにおける初期費用の具体的な項目や引っ越し費用を安く抑える交渉方法を解説します。

1.賃貸マンションにおける初期費用とは?

賃貸マンションに住むためには必ず初期費用がかかります。賃貸マンションに住んだことがない人にとっては「敷金・礼金」という単語も馴染みがないため、単語の意味まで知らない人もいることでしょう。
初期費用の相場や必要だと予想される初期費用の内訳について詳しく解説していきます。

1.1 必ずかかるお金

初期費用には、7種類の項目があります。どのような意味があるのかそれぞれ確認していきましょう。

  1. 敷金
    敷金は、家賃やその他賃貸借契約上の債務を担保する目的で借りる人が貸す人に交付する停止条件付返還債務を伴う金銭です。分かりやすく言うと、入居期間中に部屋を損傷させてしまった場合や清掃のために大家さんに預ける費用になります。退去時に清掃費用や修理費などを差し引いた費用が返却されることでしょう。

  2. 礼金
    部屋を貸してくれる大家さんに感謝として支払う費用です。そのため、敷金とは異なり退去時に手元に戻ってくることはありません。

  3. 前家賃
    前家賃とは、賃貸契約時に1カ月分の家賃を前払いするものです。

  4. 仲介手数料
    仲介手数料は、賃貸マンション探し、内見、契約など仲介をしてくれた不動産会社に支払う手数料です。

  5. 保証委託料
    賃貸保証会社に加入する人が支払う費用です。賃貸保証会社は、入居者が滞納したときに代わりに支払う義務を持つ会社であり、加入する場合は保証委託料を支払う必要があります。

  6. 火災保険料
    火災保険料は、火災、落雷、爆発、水漏れなどが起きたときの補償として保険会社に費用を支払います。

     

  7. 鍵交換費用
    以前に住んでいた入居者が使っていた鍵から、新しい鍵へ交換するための費用です。

1.2 その他費用

賃貸マンションに住むための初期費用以外に新しい賃貸マンションに入居するための引っ越し準備をしなくてはなりません。例えば、引っ越しが初めてで家具・家電を持っていない人は購入する必要があります。現在は、エアコンなどの家電、収納スペースが備え付けられている物件もあるため一概には言えませんが、そのような設備が整っていない場合は自分で揃えましょう。
持ち物が多い人は荷物を新しい賃貸マンションに移動させるため、引っ越し業者に依頼する必要があります。引っ越し業者の費用の相場は、単身で3万円から10万円。2社から3社の引っ越し業者に見積もりを取ることがおすすめです。引っ越し時期によって費用が異なるため、余裕を持って取り組むと費用を抑えられる可能性があります。
その他の費用として、引っ越し時に害虫駆除費用を支払うケースがあります。ネズミやゴキブリなどの害虫を駆除するための費用ですが、不動産会社によっては支払わなくても問題がない可能性もあるため相談してみましょう。

2.賃貸マンションの初期費用は交渉可能か?

賃貸マンションの初期費用内訳と詳細
賃貸マンションの初期費用は不動産会社と交渉ができる可能性があります。基本的には交渉できないものが多いため、可能か不可能かも含めて確認していきましょう。実際に交渉する人は、物件探しを手伝ってくれた仲介業者が一般的になります。
これから列挙するものはあくまで例ですので、もちろんそのままご希望通りになるとは限りません。
また値下げ交渉される入居希望者より、そのままのお値段で入居されたい方を優先されることは少なくありませんので、その点も理解し相談してみましょう。

2.1 敷金

敷金は、関西圏では「保証金」と呼ばれ、家賃の1カ月分から2カ月分が相場となっています。敷金は、入居している間に何かトラブルが起きたときの担保の役割を果たしています。そのため、値引き交渉してしまうと敷金を支払う費用がないのではないかと不信感を抱かれてしまうことでしょう。入居審査にも関わってしまう可能性があるため、敷金の値引き交渉はおすすめできません。
退去するときに、原状回復として元通りの部屋に戻すために使われる費用ですが、経年劣化によるものの場合は適用外となるため、退去時に不当な請求をされないように注意しましょう。

2.2 礼金

礼金は、初期費用の中では交渉がしやすい項目です。礼金の目安は家賃1カ月分です。
値引き交渉する方法としては、1年以内に解約をする場合は違約金を支払うといった特約条件を付けるなど、大家さんにとってもメリットがある交渉材料があれば交渉できる可能性があるでしょう。

2.3 前家賃

前家賃は、
例えば3月15日から賃貸マンションに住む場合、3月16日〜3月31日分の日割り家賃と4月分の家賃を先払いする費用のことです。前家賃の値引きは、そのまま家賃の値引きと同等なので値引きをしてもらうことは難しいです。
入居時期などをできるだけ月末にすることによって日割り家賃を抑えることができますので、不動産会社に可能か相談してみましょう。

2.4 仲介手数料

仲介手数料は、家賃の0.5カ月分から1カ月分に税金を足した金額が目安となります。法律上家賃の1.1カ月分を超える金額を請求されることはありません。内見前であれば、仲介手数料が安いところへの申し込みがおすすめです。内見後やお申し込み後に、安い仲介会社に乗り換えることはおすすめいたしません。
案内していることにもコストが掛かっていますし、申し込み後は管理会社やオーナー様からの心証も悪くなるケースがあります。案内してくれる仲介会社の仲介手数料を事前に把握して、お互いメリットのある物件探しをしてみてください。

2.5 保証委託料

保証委託料は家賃保証会社に支払うものであるため、値引き交渉は不可と考えてください。保証委託料は、総家賃の30%から60%です。例えば、初回の費用が50%のケースだと、家賃が15万円のところで家賃保証会社は7.5万円必要になります。
保証会社が選択できるケースもあり、それぞれで上記のパーセンテージが低いものもあるので初期費用を抑えたい場合は検討してみてください。

2.6 火災保険料

火災保険料は、1万5000円から2万円が相場となります。火災保険は、賃貸マンションの大家さんが指定している場合もありますが、金額を抑えたい方は自分自身で別の火災保険に加入すること可能な場合もあるので確認してみましょう。

2.7 鍵交換費用

鍵交換費用の目安は、1万5000円前後となります。鍵の交換費用は国交省のガイドラインによると、賃貸人の負担が妥当と考えられています。しかし、ガイドラインに法的な効力がないため、すべて貸主がどちらかの支払いかを選択を決めています。一般的には、賃貸人の負担のケースが多く、値段交渉できるケースは少ないでしょう。

3.初期費用はいくらぐらいかかるか?相場は家賃の5カ月分

賃貸マンションを借りるときは、家賃の5カ月分が初期費用の相場です。上記の「初期費用の内訳」から、初期費用は家賃を基準に算出することができます。三大都市圏での一人暮らしの初期費用の目安を見ていきましょう。

3.1 三大都市圏、一人暮らしの初期費用目安

賃貸マンションの立地条件によっても大きく異なりますが、三大都市圏は地方と比較すると高額なイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか?また、三大都市圏は、学校や会社の数も多いことから人口が増加傾向にあります。
首都圏、中京圏、近畿圏の三大都市圏での一人暮らしの家賃・共益費の平均(7万6059円/共益費4575円)(※)から初期費用の目安を試算しました。
結果は、およそ以下の金額が目安となりますので参考にしてみてください。
※「令和2年度住宅市場動向調査」

初期費用の内容 料金
敷金 7万6059円
礼金 7万6059円
前家賃 7万6059円
保証料(家賃保証会社) 4万317円
仲介手数料 8万3664円
火災保険料 1万5000円
鍵交換費用 1万5000円
合計 38万2158円

希望する賃貸マンションによっては、礼金が無料、鍵交換費用は不要など細かい内容が異なるため、金額が前後しますが40万円程準備しておくと安心でしょう。
不動産用語の中でも関西圏独特の言い回しがあります。例えば、敷金を「保証金」や「敷引き」など地域によって異なるため、わからない単語がある場合は不動産会社の担当者に確認してください。

4.賃貸初期費用シミュレーション

賃貸初期費用シミュレーションを家賃別に見ていきましょう。家賃が20万円までは、敷金・礼金・前家賃が家賃の1カ月分とし、火災保険料や鍵交換費用を1万5000円で統一。家賃が30万円以上の賃貸物件は家賃が2カ月から4カ月になることもあります。賃貸初期費用シミュレーションを家賃別に5パターン紹介していきます。

4.1 家賃10万円の初期費用

家賃10万円のお部屋のイメージとしては、23区内駅近のシンプルな外観の賃貸物件です。
広い部屋を希望する場合は、家賃が高額になる傾向があるため都心から離れたところで探すことをおすすめします。

初期費用の内容 料金
敷金 10万円
礼金 10万円
前家賃 10万円
保証料(家賃保証会社) 5万円
仲介手数料 11万円
火災保険料 1万5000円
鍵交換費用 1万5000円
合計 49万円

家賃10万円の物件に住む場合の方の、手取り月収目安は30万円です。

4.2 家賃15万円の初期費用

家賃15万円のお部屋のイメージは、1DKや1LDKの賃貸物件です。単身や二人暮らしの人に向いています。家賃家賃15万円の物件に住む場合の方の、手取り月収目安は45万円です。

初期費用の内容 料金
敷金 15万円
礼金 15万円
前家賃 15万円
保証料(家賃保証会社) 7万5000円
仲介手数料 16万5000円
火災保険料 1万5000円
鍵交換費用 1万5000円
合計 72万円

4.3 家賃20万円の初期費用

家賃20万円の部屋のイメージは、港区の場合だと35平米から40平米、間取りが1Kから1LDKの駅近高級物件です。家賃20万円の物件に住む場合の方の、手取り月収目安は60万円です。

初期費用の内容 料金
敷金 20万円
礼金 20万円
前家賃 20万円
保証料(家賃保証会社) 10万円
仲介手数料 22万円
火災保険料 1万5000円
鍵交換費用 1万5000円
合計 95万円

4.4 家賃30万円の初期費用

家賃30万円の部屋のイメージは、港区の場合、40平米から55平米の広さで、間取りが1LDKから2LDKの駅近高級物件や高層マンションです。二人暮らしや三人暮らしの人に向いているでしょう。
家賃30万円の物件に住む場合の方の、手取り月収目安は90万円です。

初期費用の内容 料金
敷金 60万円
礼金 30万円
前家賃 30万円
保証料(家賃保証会社) 15万円
仲介手数料 33万円
火災保険料 2万円
鍵交換費用 2万円
合計 172万円

4.5 家賃50万円の初期費用

家賃が50万円の部屋のイメージは港区の場合、広さが50平米から85平米であり、間取りは1LDKから3KDKの駅近高級物件や高層マンション、低層マンションです。
家賃50万円の物件に住む場合の方の、手取り月収目安は150万円です。

初期費用の内容 料金
敷金 100万円
礼金 50万円
前家賃 50万円
保証料(家賃保証会社) 25万円
仲介手数料 55万円
火災保険料 2万円
鍵交換費用 2万円
合計 284万円

高級物件の場合は敷金が2カ月から4カ月になることもあるため、注意してください。

5.初期費用を抑える方法は?

初期費用の金額は、賃貸物件によって大きく異なります。初期費用を抑えることで、引っ越し費用や生活費に充てることが可能です。初期費用を抑えるためのコツや物件選びの方法をお伝えします。

5.1 敷金・礼金がない物件を選ぶ

初期費用の中でも敷金・礼金は大きな割合を占めています。敷金・礼金を合計すると家賃の2カ月が目安となるため、初期費用を大幅に減らすことができるでしょう。敷金・礼金がない物件の選び方は、Webサイトで検索することが可能です。また、不動産屋に依頼することで敷金・礼金のない物件を教えてくれます。最近は、敷金・礼金が無料の物件も増えつつあります。敷金・礼金なし物件を見つけたとしても、ハウスクリーニング代や修繕費を請求されたり、家賃が相場より高いなど、長期的に考えたときに割高になる可能性があるため、注意してください。初期費用が家賃に上乗せされていると一見分からなくなりそうですが、エリアごとに家賃相場を比較してみることがおすすめです。
契約の条件を確認して、初期費用以外の項目で不当に支払われているものがないかを注意しておきましょう。

5.2 フリーレント付きの物件を選ぶ

フリーレント付きの物件とは、入居してから一定期間家賃が無料の物件です。無料期間は1カ月から3カ月のところが多く、物件によっては6カ月無料のものもあります。入居するためには、引っ越し費用や初期費用など多くのお金がかかります。もし希望の物件がフリーレントだった場合、いま住んでいる物件と新居の家賃の二重払いをするリスクが抑えられます。


フリーレント付きの物件は、申し込みが少なく借り手を見つけるための対策として行われることが多いため、希望条件が整っている物件を探すのは至難の業かもしれません。
住みたいフリーレント物件を見つけても、すぐに申し込みをするのではなく家賃が相場より高いかなどを確認する必要があります。
また住んでから1年から2年間以内に解約した場合、家賃の数ヶ月分の違約金が発生してしまうという特約が付いている場合があります。ですのですぐに転居する予定がある人には向いていないでしょう。
フリーレント付きの物件だと家賃は無料ですが、管理費などは変わらず発生してしまう点は覚えておきましょう。

5.3 大家(オーナー)さんと家賃交渉

大家さんに相談することで家賃を下げてもらえる可能性があります。基本的に家賃交渉は、仲介会社が申し込み時に代行してくれます。家賃を下げてもらいやすい物件には特徴があるので、紹介していきます。

  1. 空室期間が長かった
  2. 築年数が古い
  3. 利便性が悪い

上記の内容に当てはまる物件は、人気がない物件の可能性が高いため家賃交渉がしやすいでしょう。
逆に、家賃がエリアの相場よりも高い場合であっても、ペット相談可能、新築、ブランドマンションなど人気のある物件へ家賃の値引き交渉することは難しい傾向にあります。基本的には、大家さんからすると家賃は収益源のため値下げに応じることは難しいと考えておきましょう。

5.4 引っ越し時期を繁忙期からずらす

引っ越し費用の相場は、依頼する時期や荷物の量によって大幅な差がありますが、単身で3万円から10万円、二人暮らしで8万円から30万円必要です。引っ越し時期を繁忙期からずらすことで、引っ越し費用を抑えやすくなります。また、閑散期を狙うことで交渉もしやすくなるでしょう。
具体的に引っ越しの繁忙期はいつになるのかをお伝えします。

  1. 繁忙期は1月から3月まで
  2. 土曜日、日曜日、祝日は休みの人が多く需要が高いため避けるべき
  3. 時間帯は午前中を避ける

以上の項目を避けることで、賃貸マンションの契約に関する費用だけでなく、引っ越しにかかる費用を抑えることも期待できます。引っ越しを低価格で済ませるためには、引っ越し業者の比較が欠かせません。複数の引っ越し業者に見積もりを依頼し、直接訪問すると引っ越し費用の交渉もしやすくなります。引っ越し業者も値引きされる前提で料金を設定している場合もあるため、交渉してみる価値はあるでしょう。引っ越し業者を1社目で決めてしまわないように気を付けてください。


引っ越しの費用を抑えるための方法として、荷物を減らすことが重要です。基本的に荷物が増えれば増えるほど人件費や大きな車両を準備する必要があるため、費用も増えてしまいます。引っ越し業者から荷物の段ボールを貰えますが、必要がなければ断るとその分値引きしてくれるところもあります。引っ越しを機会に荷物の整理、断捨離をすることをおすすめします。

6.高級物件も家賃交渉は可能か?

高級物件も家賃交渉は可能か?
高級物件になると家賃交渉が難しいと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?高級物件は基本的に家賃が高い傾向にあるため、初期費用など全体的に金額が高くなってしまいがちです。前述でも記載しましたが、交渉は仲介会社の担当が申し込み時に行ってくれます。どのようなケースだと交渉しやすいか確認してみてください。

6.1 家賃の引き下げを交渉

家賃の引き下げ交渉のコツは、大家さんや不動産会社にとってメリットをもたらすことです。高級物件は家賃が高いため、そのぶん空室が続くと大家さんや不動産会社側も入居してくれる人がいないと赤字になってしまいます。
早く入居してほしいという大谷さんの希望もあり、空室が続いていた物件は特に家賃交渉がしやすくなります。高級物件の家賃の10%程度が値下げ交渉の目安。家賃が100万円だとすると90万円ぐらいに値下げできる可能性があります。もちろん満額で申し込みされる方を優先されるケースもあるので、入居できないリスクも考慮しておきましょう。

6.2 今すぐ入居する意思を伝える

「今すぐ入居する」と意思を伝えることです。入居者を確保したいと考えている大家さんや不動産管理会社は、「即日契約」を求めている傾向にあります。一度持ち帰って考えるのではなく、すぐに入居する意思や直近の具体的な入居希望日を伝えることで家賃だけでなく、敷金・礼金の値引き交渉にも使えるでしょう。物件の値引き交渉を行うときには、常に大家さんや不動産管理会社側にとってメリットがあることも考慮して進めていきましょう。

7.まとめ

賃貸マンションのおける初期費用の相場や安く抑えるための方法について解説してきました。自分が住みたい賃貸マンションの家賃によって初期費用の金額も変わってきます。また、初期費用以外にも引っ越しするために必要な費用も準備しなくてはなりません。自分が希望する賃貸マンションに入居することになった場合を想定して、事前に必要な初期費用を大家さんや不動産会社に確認することをおすすめします。理想の賃貸マンションに住むためにも、初期費用はしっかりと貯金しておきましょう。

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