賃貸の申し込み手順ガイド!キャンセルは可能?番手について・高級マンションのお申込方法についても詳しく解説

公開日:2022年01月06日   最終編集日:2022年06月29日

賃貸の申し込み手順ガイド!キャンセルは可能?番手について・高級マンションのお申込方法についても詳しく解説
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目次

賃貸物件を借りるときに必ず行うことは入居申し込みや契約です。初めて賃貸物件の手続きをする人にとっては申し込みをするまでに時間がかかり、希望していた物件がなくなってしまうという事態になりかねません。賃貸物件の申し込みが不安な人に向けて、賃貸の申し込み手順やキャンセルについて詳しく解説していきます

1.賃貸物件の申し込みとは?契約との違いとは?

賃貸物件の申し込みは、賃貸物件を借りたいときに入居申込書を提出することによって仮押さえ状態となり、入居者募集が停止されます。契約との大きな違いは、入居できるかどうかです。申し込みが終わったら入居審査に進み、入居審査が無事通ったら契約に進むことが可能なため、申し込みの段階では、契約が確定していません。

2.気に入った物件を申し込む

数多くの物件から自分が気に入った物件に申し込みをします。現在、入居者が募集されているから必ず住むことができるとは限りません。先に申し込みをした人から入居審査へと進んでいくため、早い者勝ちの傾向があります。内見後に申し込みをするケースと内見前に申し込みするケースがあります。具体的にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。

2.1 内見済みのケース

賃貸物件を借りるときは、申し込み前に内見をすることが一般的です。日当たりや環境など自分が住みやすいかが重要になるため、実際に現地に足を運んで担当者に案内してもらいます。自分が気に入った物件の内見が終わったら申し込みの手続きに進みます。自分が気になる物件をいくつか内見完了してから決めようと考えている人は、他の人が申し込みを済ませてしまう可能性がある点に注意してください。住みたい物件をしっかりと検討することは大切ですが、内見に時間をかけすぎることのないよう早めのお申し込みをおすすめします。

2.2 内見前に申し込むケース

内見前に申し込む場合は「先行申込」と呼ばれ、申し込みをしたあとに内見をします。建築中や入居者がいる状態で内見が出来ない場合によく見られるケースです。人気物件は、申し込みが集中しやすいため内見を済ませる前に申し込みをすると希望する物件に住める可能性が高まります。先行申込は原則1件しかできないため、希望物件の下調べをしっかりと行っておきましょう。

3.申し込みの際の必要書類と必要情報

申し込みを行うためにはさまざまな書類が必要なため、手続きに戸惑いがちです。書類不備があると審査に影響する可能性があるため、慎重に行いましょう。どのような情報が求められるのかをお伝えします。

3.1 借主(申込者)の氏名・住所・連絡先

借主の個人情報が必要になります。氏名、住所、連絡先を申込書に記載していきましょう。

3.2 勤務先の名称・所在地・連絡先・収入

自分の勤務先の名称や所在地など審査に必要な情報が求められます。転職したばかりの人、新社会人、フリーランスは会社員とは異なり、なかなか収入が安定しにくいものです。大家さんの立場からしても、家賃を払ってくれる人に貸したいため審査が厳しくなる傾向にあります。転職したばかりの人、新社会人、学生の人は、給与明細や内定通知書を準備し、フリーランスや自営業の人は、確定申告書や納税証明書を提出できるように準備しておきましょう。

3.3 連帯保証人(緊急連絡先)の氏名・連絡先・勤務先など

賃貸物件の申し込みをするときは連帯保証人が必要です。連帯保証人の氏名、連絡先、勤務先、収入など契約者と同等の情報を記載する必要があります。しかし、近年では保証会社を利用するケースが増えており、保証会社を利用の場合は緊急連絡先という扱いとなるため、氏名・性別・続柄・生年月日・年齢・住所・勤務先のみの情報で問題ありません。

3.4 借主の身分証明書(運転免許証・保険証・学生証)

賃貸物件の申込書に記載している内容と一致しているかどうかを確認するために、身分証明書の提示を求められるため、申し込みの際は持参するようにしましょう。捺印が必要なケースもあるため印鑑(認印)も準備しておくと安心です。申し込みのときに必要な書類や情報は不動産会社や大家さんによって異なるため、事前に確認しておくようにしてください。

賃貸入居申込書のサンプル(個人契約用)

4.賃貸保証会社とは?連帯保証人が不要なケース

賃貸保証会社は、入居者が家賃を滞納した際に立て替える役割があります。従来の連帯保証人の役割を賃貸保証会社が果たしてくれるものです。親族がいない場合や連帯保証人を周囲の人に頼みにくい状況でも部屋を借りることができるため近年注目されています。

4.1 保証会社の仕組み

賃貸借契約で賃貸保証会社を利用する場合は入居者が毎月保証料を支払う必要があります。相場では、初年度は家賃の約半月分〜約1カ月分で2年目以降は毎年1万円です。あくまで目安のため、賃貸保証会社によって保証料が異なる点に注意してください。賃貸保証会社は大家さんにとって、家賃を滞納される可能性を減らせるための安心材料となります。保証会社の仕組みを利用するためには、必要書類を準備する必要があります。


1. 賃貸保証会社への申込書
2. 身分証明書
3. 収入の証明ができるもの


特に注意しなくてはならないのは過去の家賃滞納です。賃貸保証会社の業界間で家賃滞納情報が共有されている可能性があるため、そのような過去があると審査が厳しくなります。

4.2 保証会社によって審査基準は異なります

賃貸保証会社は申し込みをしたら誰でも受けられる訳ではありません。保証会社自体も存続していくためには利益を出す必要があります。賃貸保証会社によって難易度は異なりますが、基本的な審査基準項目を紹介します。
 
1. 全国賃貸保証協会にて家賃滞納履歴の確認
2. ローンやクレジットカードなど支払い遅延の有無
3. 反社会勢力に該当していない
4. 審査要件を満たしている


審査通過しやすくするためのポイントは、申込書を自筆で書き、貯金のある通帳を準備することです。連帯保証人を付けることができる点もアピールするとさらに通過しやすくなるでしょう。
もし、賃貸保証会社の審査に落ちてしまったとしても、他の賃貸保証会社を紹介してもらえるケースもあるため都度不動産会社に確認をしましょう。

賃貸保証会社(家賃保証会社)とは?審査基準と費用について詳しく解説|高級マンションのケースもご案内

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5.申し込みの番手とは?

「番手」とは不動産用語で使われ、一番最初に申込書が届いた人が「一番手」と呼ばれます。もし、他の人が先に申込書を提出していた場合は、「二番手」「三番手」となります。「一番手」をとれるかどうかはスピード勝負です。

5.1 原則的に入居申し込みは先着順

入居申し込みは原則的に先着順となっているため、「一番手」の人から審査に進みます。そのため、気に入った物件を見つけたらすぐに申し込みをすることがポイントです。「一番手」を獲得するためには一分一秒を争います。実際に申込書の到着がたった5分違うだけで「一番手」と「二番手」の差が付くこともあります。特に繁忙期は物件探しをしている人が多く、「一番手」の争奪戦が始まるため気に入った物件を見つけたら即行動するようにしましょう。


「一番手」を獲得することが出来なかったからと必ずしも諦める必要はありません。申込書の段階では、「一番手」の人がキャンセルする可能性もあり、「二番手」に順番が回ってくることもあります。他の物件を探しながら吉報を待つようにしましょう。

5.2 オーナーの判断により同時審査で選ぶケースも

物件によってはオーナーの判断で同時審査に進む場合があります。決められた期間中に申し込みがあった人を同時に審査し、大家さんが入居者を決定します。このような場合は、個人の年収や家族構成などによって入居者が決まるため信頼度や相性などが決め手となります。基本的には申し込みの先着順が多いですが、物件によっては同時審査になることがある点を覚えておきましょう。

6.申し込み後のキャンセルはできる?

申し込み後に急遽キャンセルしなくてはならない事情が発生した場合は、速やかに不動産会社に連絡してください。申し込み後のキャンセルと重要事項説明書の後のキャンセルは異なります。(契約後のキャンセルは解約扱いとなります。)今回は申し込み後のキャンセルについて詳しく解説していきます。

6.1 キャンセルは可能です

申し込み後にキャンセルすることは可能です。キャンセルするタイミングによってはキャンセル料が発生する可能性があります。基本的に契約は双方の合意によって行われ、署名や捺印をすることで成立します。しかし、不動産会社によっては入居を承諾した時点で諾成契約したものとみなすところもあるため、トラブルを避けるためにも事前にキャンセルについて確認しておくようにしましょう。

6.2 キャンセルにお金は掛かるのか?

契約前であれば基本的にはキャンセルにお金が掛かりませんが、不動産会社によっては諾成契約により、キャンセル料が発生する場合があります。物件の申し込みをするときに「預り金」として不動産会社に払った金額がある場合はキャンセルすることによって返却されます。不動産会社によっては、返却を却下してくるかもしれませんが、宅地建物取引業法施行規則において禁止されているためしっかりと説明し返金してもらいましょう。

6.3 いつまでにキャンセルをすればいいか?

キャンセルをしなくてはならない状況に陥った場合は、早めに不動産会社に連絡してキャンセルしましょう。キャンセルする際には、正直に理由を話してどのように対応したら良いかの指示をもらいます。不動産会社もスムーズに入居できるように契約書や重要事項説明書の準備などを進めているため、迷惑がかからないようにしなくてはなりません。

7.賃貸物件の申し込み方法と申込書類一覧

賃貸物件の申込書の中には、聞き慣れない不動産用語もあるため、人によって解釈が異なる場合があります。申込書の中にわからない不動産用語が出てきた場合は、空欄にせず担当者に確認してください。賃貸物件の申し込み方法には、申込書に記載するケースとWebからフォームに入力するケースの2種類があります。賃貸物件の申し込み方法や申込書一覧について詳しく見ていきましょう。

7.1 申し込み用紙に記載するケース

入居申込書に記載するときは、印鑑(認印可)が必要です。入居申込書には、希望する物件名、駐車場、ペットの有無を記載します。契約予定日や入居予定日は大家さんによっては家賃が発生日と認識している場合があるため、事前に確認しておくようにしましょう。その他には、基本的な個人情報、会社の情報、連帯保証人の情報が求められます。保証会社申込書や個人情報取扱い同意書は、署名と印鑑(認印可)が必要です。

7.2 Webからフォームに入力するケース

申し込みをWebから入力できるケースは、インターネット環境が整っていれば、時間や場所を問わずに利用できる点が魅力的です。
身分証明書などを写真データでアップロード可能で不動産会社が発行したフォームに入力して送信することで審査が開始されます。申し込み用紙の場合と同様に入居審査が通れば、申し込み成立です。

8.家賃はいつから発生?

家賃は契約日(=入居予定日)から発生となります。家賃の発生日がいつなのかを確認することで二重家賃を支払わなくて済むようにしましょう。管理会社によっては、家賃発生日を遅らせることも可能なため相談してみることをおすすめします。

8.1 家賃交渉はいつできる?

家賃交渉は入居申し込み時に行う必要があります。家賃交渉だけでなく、敷金や礼金なども交渉することが可能な場合もあります。繁忙期以外で長期間空いている物件を狙って交渉してみましょう。

9.申し込み後の流れ

申込書の内容や記載方法について解説してきましたが、希望する物件に申し込んだあとはどのような流れで引っ越しに至るのかを具体的に見ていきます。

9.1 入居審査

住みたい物件を見つけたら申込書を記載して不動産会社に提出しましょう。その後、不動産会社や大家さんによって入居希望者が家賃を支払う能力があるのかなどの審査が行われ、入居するにあたり問題がないか確認します。入居審査は不動産会社によって異なりますが、基本的に2日から1週間ほどで結果が通知されるでしょう。

9.2 契約金入金

賃貸物件に住むためには、申込金や契約金を入金を支払うことになります。申込金は「手付金」や「予約金」と呼ばれ、敷金や礼金などの一部となることが多いです。契約金は、前払い家賃、敷金、礼金、保険料、賃貸保証料、仲介手数料などの費用が必要になります。申込金や契約金を合計すると、家賃の5カ月前後となるため、事前に準備しておきましょう。

9.3 契約

入居審査が通ったら契約です。契約のときに「重要事項説明」と「賃貸借契約書」の説明を受け署名捺印をします。重要事項説明は宅地建物取引士という専門の人が賃貸に関する契約内容や特約の説明をしてくれます。家賃の支払日、契約期間、禁止事項などトラブルになりそうな内容はしっかりと確認するようにしましょう。重要事項説明は専門用語が出てくるため、難しいイメージをお持ちの方は事前に重要事項説明書を貰って確認することもおすすめです。

9.4 引っ越し

契約が完了したら、いよいよ引っ越しです。賃貸物件の鍵を貰い、引っ越し日に合わせて準備しましょう。引っ越しのために荷物をまとめたり、住所変更の手続きをしたり忘れ物がないように時間に余裕をもって取り組むことをおすすめします。

10.高級賃貸の申し込みの際の注意点

高級賃貸では、家賃が30万円以上や50万円以上などと高額になるため初期費用もその分高額となります。初期費用の詳細な確認は必ずしておきましょう。
また高額な家賃を保証するために、保証会社と連帯保証人の両方が必須の場合があります。申し込みの際は必要書類が多くなる場合や審査基準も厳しくなりますので、あわせて確認が必要です。

11.まとめ

賃貸の申し込み手順や番手について解説してきました。気に入った物件を見つけたら早めに申し込みすることがポイントです。やむを得ずキャンセルすることになった場合は、関係者に迷惑をかけないためにもすぐに連絡をしましょう。不動産会社によって入居基準やキャンセル方法は異なるため、スムーズに賃貸物件の手続きができるように不動産会社にわからないところは事前に質問しておくことをおすすめします。

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