タワーマンションの低層階に住むメリットと高層階との違いを解説!どんな人が低層階に向いている?

公開日:2023年02月09日   最終編集日:2023年02月09日

タワーマンションの低層階に住むメリットと高層階との違いを解説!どんな人が低層階に向いている?
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目次

この記事ではタワーマンションの低層階に住むメリット・デメリットについて解説します。タワーマンションと聞くと高層階をイメージする人も多いかもしれませんが、実は低層階だからこそ得られるメリットは少なくありません。
高層階と低層階の違いやどういった人が低層階に向いているのかといった点も取り上げているため、タワーマンションに興味のある人はぜひ参考にしてください。

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1 タワーマンションの低層階は何階まで?

タワーマンションの低層階は何階まで?

ここではそもそもタワーマンションとはどのようなものなのか紹介します。何階以上からがタワーマンションなのか、低層階とはどの階のことなのかと気になっている人も多いと思われるため、ぜひ参考にしてください。

1.1 タワーマンションの定義

タワーマンションには、実は明確な定義はありません。ただし、建築基準法では、高さが60m超の建物のことを「超高層建築物」としていることから、一般的には60mを超えるマンションのことをタワーマンションと呼んでいます。ちなみに、高さ60mのマンションはだいたい20階建てとなります。

以下の記事ではタワーマンションのメリットについて解説しています。タワーマンションの購入を検討している人は合わせてこちらもご覧ください。

1.2 タワーマンションの低層階とは?

タワーマンションの低層階に関しても、具体的な定義はありません。そのため、低層階が何階となるのかは、マンションによって異なります。
また、マンションによって具体的に低層階が区分されていないケースもあります。一方で、中には低層階用のエレベーターと高層階用のエレベーターに分かれているマンションなどもあるなど低層階の考え方はそれぞれです。
ただし、一般的には以下のような場合が低層階に該当すると考えられます。

一般的なマンション
・10階建のマンション:1〜3階くらいまで
・15階建のマンション:1〜5階くらいまで


タワーマンション
・20階建のマンション:1〜7階くらいまで
・40階建以上のマンション:14〜15階くらいまで

マンションの高さに比例して、低層階の扱いも高くなると考えておくといいでしょう。

2 タワーマンションの低層階に住むメリット

タワーマンションの低層階に住むメリット

「タワーマンションに住むなら高層階の方がいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、タワーマンションの低層階に住むことで得られるメリットは少なくありません。
ここでは、具体的なメリットをいくつか紹介します。高層階にするか低層階にするか迷っている方はぜひ参考にしてください。

2.1 高層階と比べて賃貸家賃・分譲価格が安い

タワーマンションの低層階は、同じマンションの高層階と比べると賃貸家賃や分譲価格が安くなります。例えば、分譲価格であれば500万円前後、家賃だと〜10万円ほど違いがあることも珍しくありません。また、低層階と高層階だと、階こそ異なりますが、広さや間取りが同じとなっているケースもあるため、より価格を抑えて住める点は大きなメリットといえるでしょう。


そのほかにも、タワーマンションには充実した共用設備やサービスなどがあり、それらは階に関係なく利用できるため、低層階であってもタワーマンションのメリットや魅力を十分に享受することができます。

2.2 外出しやすい

タワーマンションの低層階の場合、マンションの外に出るまでの時間がかからない点もメリットとなります。
タワーマンションの高層階に住んでいると、エレベーターの待ち時間が長くなり、外に出るだけでも時間がかかることが少なくありません。特に朝や夕方などはラッシュアワーとなり、長い時間待つこととなります。


場合によっては、エレベータの待ち時間を考慮して家を出なければならなくなります。そのため、高層階に住んでいると、ちょっとした外出をするだけでも面倒になってしまう人もいるでしょう。
もちろん、低層階でもエレベーターを使うのであれば同じようなことが起こる可能性がありますが、階段を使うこともできるため、待ち時間を回避することも可能です。

2.3 災害時に避難しやすい

低層階は、災害が発生した時に避難しやすい点もメリットです。
例えば、地震や停電などでエレベーターが止まったとしても階段が利用できるため、スムーズに地上に避難することができます。エレベーターが数日使えないとしても、階段が利用できれば食料や水なども持ち運びやすいでしょう。

2.3 1階・共用部の上の階の住戸は騒音を気にしなくて良い

低層階の中でも1階に住んでいる人や共用部の上の階に住んでいる人は、騒音を気にする必要がありません。これは自分の部屋の下に誰も住んでいないためです。
例えば、小さな子どもが室内を走り回ったり、大声で泣いたりしても下の階への配慮は特に必要ありません。そういった意味では、低層階は子育て中の世帯にも向いているといえるでしょう。

2.4 分譲マンションの場合、固定資産税が安い

分譲マンションの場合、低層階の方が高層階に比べて固定資産税が安くなります。これは、税制改正の影響によるものです。
以前までは、部屋の面積に基づいて税率が決まっていたため、低層階でも高層階でも税額に違いはありませんでした。しかし、税制改正に伴い平成29年以降に購入したタワーマンション(60m以上で新築)に関しては高層階と低層階で違いが出るようになりました。


なぜこのような税制改正が行われたのかというと、たとえ同じ広さの部屋であっても低層階と高層階では、眺望や日当たりが異なり、部屋の資産価値が異なるためです。
なお、この税制改正は平成29年以降の新築タワーマンションに適用されるもので、中古のタワーマンションには適用されません。

2.5 緑ある景色が楽しめる

マンションの低層階の場合、緑を楽しむこともできます。
例えば1階の部屋に関しては庭付きのケースもあるため、自宅でガーデニングをすることもできるでしょう。また、2階以上の場合でも、木々が見えやすいため、周囲に緑の多い環境であれば十分に楽しむことができます。

3 タワーマンションの低層階に住むデメリット

タワーマンションの低層階に住むデメリット

タワーマンションの低層階には、メリットの一方でデメリットも少なからず存在します。そこでここでは低層階に住むいくつかのデメリットを紹介します。

3.1 高層階と比べて眺望や日当たりの面で劣る

タワーマンションの魅力の1つとしてあげられるのが眺望や日当たりの良さですが、低層階はそういった点では劣ってしまいます。そのため、景色の良さや日当たりの良さを求める人には低層階は向いていません。


また、景色や日当たりは重視していないという場合でも、入居前には必ず内見を行い具体的にどのようになっているのか確認しておくことが大切です。特に日当たりに関しては洗濯物を干す時などにも影響するため注意してください。

3.2 虫が発生しやすい

低層階の場合、高層階よりも虫と遭遇しやすくなります。高層階であれば、エレベーターを経由するなど一部のケースをのぞいて虫が飛んでくることは基本的にありません。しかし、低層階は虫が届く範囲にあるため、夏場などは特に虫と遭遇するケースが増えるでしょう。


中でも1階の庭付きの部屋に住んでいる場合の遭遇率は高くなります。低層階に住むのであれば、網戸の設置や防虫スプレーなど、虫対策が必要不可欠です。

3.3 外からの騒音が聞こえる

低層階だと外からの騒音が聞こえやすくなります。もちろん高層階でも外の音が聞こえることがあったり、風の音が聞こえたりすることもありますが、低層階の方が騒音に悩む可能性は高いといえるでしょう。


例えば、車の音が聞こえる、近くに線路がある場合は電車の音が聞こえるといったことが考えられます。騒音だけは何としても避けたいといった場合は、駅近のタワーマンションや都心のタワーマンションなど立地のいい物件は回避した方がいいかもしれません。

3.4 資産価値が低い(リセールが悪い)

高層階に比べると低層階は人気が低いため、どうしても資産価値も低くなってしまい、リセールしにくくなります。売却の予定がない人であれば問題ありませんが、将来的な売却も検討している場合は買い手探しに苦労する可能性があることを覚えておきましょう。


ただし、近年では低層階が必ずしも不人気というわけではないため、今後は低層階でも買い手がすぐに見つかるようになる可能性もあるでしょう。

3.5 階数格差を感じる場合がある

こちらは必ず存在するというわけではありませんが、タワーマンションによっては低層階と高層階で格差を感じたり、高層階に住んでいる人から差別を受けていると感じたりするケースもあります。
例えば、高層階に住んでいる人とエレベーターで一緒になった時になんとなく恥ずかしい、低層階でエレベーターを降りるのが恥ずかしい、何階に住んでいるのか住民同士で話す時に言いにくなどです。


また、中にはマンションの管理組合において高層階に住んでいる人の方が発言権が大きいといったケースもあるようです。
ただし、このような格差はタワーマンションの問題というよりは、そこに住んでいる人や自分自身の捉え方の問題であるため、そういったことは気にならない人であれば特に問題ないでしょう。

4 タワーマンションの低層階がおすすめな人

タワーマンションの低層階がおすすめな人

ここまで紹介してきたように、タワーマンションにはメリットとデメリットの双方が存在します。それらを踏まえると、以下のような人にタワーマンションの低層階はおすすめです。

  • 立地や共用設備、サービスの充実具合が物件選びの優先事項である人
  • 階は特に気にしていない人
  • 日当たりの良さや眺望の良さを求めているわけではない人
  • できるだけ費用負担を抑えたい人
  • 災害に備えて避難しやすい部屋の方がいい人
  • 気軽に外出できる方がいい人
  • 高いところが苦手な人

タワーマンションというとどうしても高層階に注目してしまいがちですが、上記のような点に当てはまる人は、あえて低層階を選ぶといいでしょう。
先ほども説明しているように、低層階であっても、タワーマンションの設備やサービスは利用できるため、タワーマンションのメリットは十分に感じられるはずです。タワーマンションの購入を検討している人は、内見時に高層階だけでなく、低層階もチェックしておくといいでしょう。

以下の記事でも低層階のマンションについて解説しています。低層階のマンションについて詳しく知りたい方はこちらもぜひご覧ください。

5 まとめ

今回は、タワーマンションの定義や低層階に住むメリットやデメリットについて解説しました。
タワーマンションには明確な定義はありませんが、一般的には60mを超えるマンションのことをタワーマンションと呼びます。また、低層階の定義はマンションの高さにもよります。タワーマンション=高層階のイメージがあるかもしれませんが、低層階は価格が安い、外出がしやすい、災害時に避難しやすい、固定資産税が安いなどさまざまなメリットがあります。もちろんデメリットもあるため、それぞれを比較したうえで、それでも低層階の方が魅力的であれば、あえて低層階を選んでみてもいいでしょう。

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