注目されるセカンドハウスとは?持つなら賃貸と購入はどちらがいい?それぞれの魅力と注意点を解説!

公開日:2022年10月04日   最終編集日:2023年03月08日

注目されるセカンドハウスとは?持つなら賃貸と購入はどちらがいい?それぞれの魅力と注意点を解説!
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目次

セカンドハウスとは、すでに自宅を所有している方が持つ第二の住まいのことです。この記事ではセカンドハウスの概要や別荘との違い、所有するメリットなどについて解説します。また、セカンドハウスを所有する際、賃貸と購入のどちらがいいのかといった点についても取り上げているため、セカンドハウスに興味のある方はぜひ参考にしてください。

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1. セカンドハウスとは?

 セカンドハウスとは?

ここではセカンドハウスがどのようなものなのか、その概要について解説します。セカンドハウスという言葉を耳にすることはあるものの、いまいちどのようなものなのかわからない方はぜひ参考にしてください。

1.1 セカンドハウスの定義

セカンドハウスは簡単にいうと第二の住まいのことです。すでに自宅を持っている人が、月に1回以上の頻度で利用する自宅以外の住居だと考えてください。セカンドハウスを利用する目的は人によって異なります。


例えば、平日は自宅で過ごして会社や学校に行き、週末をセカンドハウスでゆっくり過ごすというケースが考えられます。また、逆に会社の近くにセカンドハウスを持って、平日はセカンドハウスで暮らし、週末は自宅に帰るケースもあるでしょう。
セカンドハウスの利用目的はさまざまですが、どの目的の場合でも、セカンドハウス自体が日常生活に欠かせないものであることが特徴です。

1.2 セカンドハウスと別荘の違い

セカンドハウスを別荘と同じものと捉えている人もいますが、両者は異なるものです。セカンドハウスと別荘は、その利用頻度から区別されます。月に1回以上利用している場合はセカンドハウスとなり、それ以下の場合は別荘となります。


別荘とは、保養を目的として利用されるものであり、そこで定期的に暮らすことはありません。また、別荘は贅沢品の一つと扱われるケースが多く、主にリゾート地などに建てられています。また、休暇などに長期滞在することもありますが、月に1回以上の利用頻度とはなりません。
一方のセカンドハウスは、日常的な利用を目的としているものです。贅沢品となる別荘に対して、セカンドハウスは生活費需品と捉えることができます。学校や仕事の都合でセカンドハウスを持っている人も多く、利用頻度は月に1回以上となります。

1.3 賃貸物件は複数借りれるの?

セカンドハウスの利用を検討している人のなかには、「すでに賃貸している自宅があるのにさらに物件を借りられるの?」と気になっている人もいるかもしれません。しかし、この点に関しては問題なく、1人が複数の賃貸を借りることは可能です。
繰り返しの説明となりますが、仕事や学校の都合によりセカンドハウスを持つことは、決して珍しいことではなく一般的だといえます。賃貸物件の契約数に上限が設けられていることはありません。


ただし契約にあたっては、審査を受けて通過しなければならない点に注意してください。なぜ2件目の物件を借りるのか正当な理由が必要となるほか、セカンドハウスの家賃を支払えるだけの収入があるのかといった点はチェックされます。
1件目を賃貸で利用している、住宅ローンの支払いがまだ残っているといった場合、セカンドハウスを利用することで費用負担が大きくなります。支払えるだけの資金的な余裕があるのかどうか、契約を結ぶ前の段階でしっかりと計算しておきましょう。

2. セカンドハウスを持つメリット

セカンドハウスを持つメリット

セカンドハウスを持つことで利用者はさまざまなメリットを享受できます。ここでは具体的なメリットを紹介します。セカンドハウスを持つべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

2.1 通勤時間の短縮

セカンドハウスを会社や学校の近くに持つことで、通勤・通学時間の短縮が可能です。自宅から職場や学校までの距離が遠いと、通勤・通学だけで1日数時間かかってしまうことは珍しくありません。通勤のために早起きして、夜は終電が早いので早めに帰るといった生活を何年も続けることは、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。


セカンドハウスを会社や学校の近くに持てれば、徒歩で通勤・通学することも可能です。朝も早起きをする必要がなくなり、睡眠時間を長く確保できます。また、週末の仕事終わりに会社の同僚と遅くまで飲みに行くといったこともできるでしょう。

2.2 一人の時間を作れる

生活拠点となる自宅とは別にセカンドハウスを持つことができれば、自分一人の時間を作れます。セカンドハウスは仕事や学校の都合だけのために借りるものではありません。例えば、普段は自宅で過ごし、趣味の活動をするときはセカンドハウスに行くといった使い方もできます。


このような使い方であれば、セカンドハウスを自分一人の空間にすることができます。趣味のものが多くなっても、誰からも文句を言われる心配もありません。
趣味以外にも、セカンドハウスを書斎やテレワーク時の作業スペースと活用することも可能です。家族がいる人の場合、セカンドハウスを一人の時間を作る空間として活用できます。

2.3 部屋のレイアウトを自由にできる

セカンドハウスを一人で利用する場合、部屋のレイアウトは自由に決められます。例えば、メインの自宅は落ち着いた雰囲気の部屋に、セカンドハウスは全く異なるテイストの部屋にするといったことが可能です。また、本やゲーム、フィギュアなど、自分が好きなものを好きなように置ける点もセカンドハウスの魅力です。

3. セカンドハウスを借りる際の注意点

セカンドハウスを借りる際の注意点

セカンドハウスの利用にあたっては、いくつかの点に注意しなければなりません。ここでは具体的な注意点を紹介します。基本的なポイントとなるため、セカンドハウスの利用を検討している人はチェックしておきましょう。

3.1 管理・維持に費用がかかる

セカンドハウスを所有すると、当然ながら管理費や維持費が発生します。費用は一時的なものではなく、所有し続ける限り発生し続けるものであるため、費用をちゃんと支払えるのか慎重に検討しなければなりません。


セカンドハウスが賃貸の場合は家賃、マンションを購入した場合家賃は発生しませんが住宅ローンの支払いや修繕積立金の支払いなど、毎月何かしらの費用を支払うこととなります。そのほかにも、週末のみなど、利用頻度が少ない場合、セキュリティー対策として防犯カメラを設置するなど、さらに費用がかかる可能性もあるでしょう。

3.2 オーナー・管理会社にセカンドハウスであることを伝える

先ほども説明しているように、すでに別の物件を持っていてもセカンドハウスとして新たに物件を購入する・借りることは可能です。ただし、利用にあたっては、建物のオーナーや管理会社にセカンドハウスとして利用する旨を必ず伝えておきましょう。「セカンドハウスって伝えると審査に落ちるのでは?」と不安になり嘘の情報を伝えるようなことはしてはいけません。嘘だとバレてしまうと、信頼を失い審査に落ちてしまう恐れがあります。
セカンドハウスとして利用すること、なぜセカンドハウスが必要なのか理由を明確に伝えることが大切です。

3.3 住民票はメインとなる住居に置く

家を2つ持つことになるため「住民票はどちらの家に置けばいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。セカンドハウスを持つ場合でも、基本的には住民票はメインとなる住居に置いてください。セカンドハウスのある地域に住民票を移す必要はありません。


ただし、自治体によっては住民票を移す必要はないものの、セカンドハウスに住んでいる旨を届け出なければならないケースもあります。そのため、セカンドハウスのある自治体に念のため確認しておくと安心です。
なお、メインとなる住まいよりもセカンドハウスの方が利用頻度が高い場合は、セカンドハウスのある自治体に住民票を移す必要があります。

3.4 セカンドハウスがある場所で住民税を払う必要がある

セカンドハウスを持つことで、セカンドハウスのある場所でも住民税が発生します。ただし、住民税は均等割のみの支払いとなり所得割の支払いはありません。
所得割は所得によって納税額が変わりますが、均等割は所得に関係なく一律です。課税額は以下のようになります。

  • 道府県民税1,500円+市区町村民税3,500円=5,000円

なお、自治体によって上記の金額は前後する可能性があるため、詳しくはセカンドハウスがある各自治体に確認してください。

4. セカンドハウスは賃貸と購入どちらがいい?

セカンドハウスは賃貸と購入どちらがいい?

セカンドハウスを持つ場合、賃貸と購入のどちらがいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。ここでは、賃貸と購入のメリット・デメリットを紹介します。

4.1 賃貸メリット①手放しやすい

セカウンドハウスを賃貸で借りるメリットは、手放しやすい点にあります。マンションや戸建てを購入すると、手放す際の売却に労力を要することとなります。セカンドハウスということもあって、安さを優先する方も多いでしょう。


しかし、安さを優先するあまり、最寄駅から遠い、北向き、低層階などの条件の物件を選ぶと売却が難しくなります。一方で、賃貸であれば契約を解除するだけで済むためとても簡単です。

4.2 賃貸メリット②初期費用が安い

賃貸は、物件を購入するよりも初期費用を抑えられます。敷金や礼金、仲介手数料など、一定の初期費用こそ発生しますが、それでも数千万円単位の費用が必要となる可能性がある購入と比べると大幅に費用を抑えられるでしょう。
初期費用を抑えつつ、できるだけ早くセカンドハウスの利用を始めたい人にとって賃貸は魅力的だといえます。

4.3 賃貸デメリット①資産にならない

賃貸は、購入よりも手軽に利用できる点が魅力的ですが、資産性という点では購入よりも劣ります。いくら長く所有しても自身の資産にはなりません。購入であれば、セカンドハウスとして利用しなくなったら賃貸に出すことができますが、賃貸で利用するとそのような活用方法はできないため注意してください。

4.4 賃貸デメリット②自分好みのリフォームはできない

賃貸の場合、基本的に室内のリフォームはできません。一方で、物件を購入すれば基本的に自分の理想とする部屋にリフォームすることができます。賃貸だと、既存設備を踏まえたうえで自分の好みのレイアウトにすることしかできません。

4.5 購入メリット①資産になる

物件を購入すると、自身の資産にすることができます。例えば、セカンドハウスを担保にして金融機関から融資を受けることも可能です。また、セカンドハウスを利用しなくなったら賃貸にして家賃収入を得ることもできるでしょう。そのほかにも、物件の売却も選択肢となります。

4.6 購入メリット②税金が優遇される

セカンドハウスは、一定条件を満たすことで特例措置によって税金の優遇措置が適用され、固定資産税と都市計画税が減税されます。
固定資産税・都市計画税の基本税率は以下の通りです。

  • 固定資産税:固定資産税評価額× 1.4%(標準税率)
  • 都市計画税:固定資産税評価額× 0.3%(制限税率)

なお、上記の税率は自治体によって異なる可能性があるため注意してください。一方で、特例措置が適用されることでそれぞれの税率は以下のようになります。

固定資産税

  • 小規模住宅用地(200㎡までの部分):固定資産税評価額の1/6に減額
  • 一般住宅用地(200㎡超の部分):固定資産税評価額の1/3に減額

都市計画税

  • 小規模住宅用地:固定資産税評価額の1/3に減額
  • 一般住宅用地:固定資産税評価額の2/3に減額

セカンドハウスの優遇措置を受ける場合、セカンドハウスを取得してから60日以内に物件のある都道府県税事務所に申請しなければなりません。自治体によってセカンドハウスとして認めてもらう際の条件や申請方法が異なる可能性があるため、申請は時間に余裕を持って行うようにしましょう。

4.7 購入デメリット①ローンの審査が厳しい

セカンドハウスを購入する場合、多くの人は住宅ローンを利用することになると思いますが、ローンの審査が厳しくなる点に注意してください。
住宅ローンは基本的に一世帯1軒となっているため、セカンドハウスの購入に住宅ローンを利用できない可能性が高いです。金融機関によってはセカンドハウス向けの住宅ローンを提供しているケースもあります。


ただし、すでに住宅ローンを借り入れている場合、2つの住宅ローンを合わせた返済能力があるのかどうか審査されることとなるため、審査が厳しくなると考えてください。また、金利も通常の住宅ローンと比べると高い傾向にあります。
住宅金融支援機構が提供するフラット35は、一定の条件を満たした物件でなければ利用できませんが、セカンドハウスを購入する場合でも通常の住宅ローンと同じ金利でローンを組むことができます。

4.8 購入デメリット②初期費用・税金等の費用がかかる

セカンドハウスを購入する場合、賃貸よりも高額な初期費用や税金がかかります。例えば、土地代や建物の購入代、さらには手付金や印紙税、冬季費用などさまざまな費用を支払わなければなりません。初期費用だけで数千万円がかかる可能性もあるため、本当にそれだけの費用を支払えるのかしっかりと検討する必要があります。

5. こんな人はセカンドハウスがおすすめ!

こんな人はセカンドハウスがおすすめ!

セカンドハウスは全ての人におすすめできるものではありません。なかにはセカンドハウスを持つ必要がない人もいます。ここではどういった人にセカンドハウスが向いているのか解説します。

5.1 通勤に時間をかけたくない

セカンドハウスは通勤時間を短縮したい人におすすめです。会社の近くや学校の近くにセカンドハウスがあれば、通勤時間を大幅に短縮できます。徒歩圏内に物件を持つことができれば、満員電車に乗って通勤・通学をする必要もなくなり、ストレスも軽減されるでしょう。通勤時間が短くなった分、睡眠や趣味などに時間を充てることも可能です。

5.2 集中して仕事や趣味に費やす場所が欲しい

自宅に自分の部屋がない、部屋はあるものの、落ち着いて作業できないといった場合、セカンドハウスが選択肢となります。セカンドハウスといっても必ずしも大きな部屋を持つ必要はありません。ワンルームのアパートもセカンドハウスとして活用できます。そのような部屋に机や椅子を設置しておけば、静かな環境で仕事や趣味の作業に集中して取り組めるでしょう。

5.3 週末はゆっくり田舎暮らしをしたい

仕事のない週末は静かな田舎でゆっくりと生活したい、といった願望を持っている方にもセカンドハウスはおすすめです。メインとなる自宅は都心に持ち、セカンドハウスを郊外や田舎に持つことができれば、週末は都会の喧騒から離れてゆったりとした生活が送れるでしょう。庭付きのセカンドハウスであれば、家庭菜園に取り組むこともできます。

5.4 子どもを希望の学校へ通わせたい

子供に希望の学校に通わせたいが、現在の住居と進学先のエリアが異なるといった場合にもセカンドハウスがおすすめです。
平日はセカンドハウスから通学することで、通学にかかる時間や費用を抑えることができます。
〈都内の人気区立小・中学校エリアの物件を紹介〉

千代田区立番長中学校エリア

港区白金小学校エリア
千代田区麹町小学校エリア

〈区別の小学校エリア一覧〉

港区

千代田区
渋谷区
目黒区
中央区

6. まとめ

今回はセカンドハウスについて、その概要やメリット、賃貸と購入のどちらがいいのかといった点について解説しました。セカンドハウスは通勤時間を短縮したい人や趣味に取り組む自分だけの空間が欲しい人、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい人などにおすすめの住まいです。
セカンドハウスの所有形態は賃貸と購入があり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分がどのような暮らし方をしたいのか検討したうえで、自分にあった方法を選んでください。

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