なぜ買わないの?富裕層があえて高級賃貸マンションに住む理由とは

公開日:2022年08月13日   最終編集日:2023年01月17日

なぜ買わないの?富裕層があえて高級賃貸マンションに住む理由とは
Facebook Twitter Hatena Blog LINE Pinterest

目次

富裕層は、高級賃貸マンションに居住するよりも高級住宅街に一軒家を建てるイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以前は、高級賃貸マンションというと外資系の企業に勤める外国籍の方が多く住んでおり、外国語に対応したコンシェルジュが常駐していました。近年は、日本人の富裕層の方が増えており、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる高級賃貸マンションが注目を集めています。
今回は、富裕層があえて高級賃貸マンションに住む理由について詳しく解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。

シンシアの不動産仲介シンシアの不動産仲介

1. 高級賃貸マンションとは

 高級賃貸マンションとは

「高級賃貸マンション」と聞くと、豪華なロビーや広いエントランスなどハイグレードな生活をしている方がいるイメージをお持ちの方も多いです。
「高級賃貸マンション」は、どの物件が該当するのかの法的な根拠や定義はありません。しかし、立地条件が良いことや充実した設備が整っていることは間違いないでしょう。
高級賃貸マンションに住むにあたって、どれくらいの費用がかかるものなのか、広さや間取りについて詳しくお伝えします。

1.1 1ヶ月あたりの賃料が100~200万円を超える最高級ハイグレードマンション

「高級賃貸マンション」は、家賃が高額なところが多いです。1ヶ月あたりの賃料が100万円から200万円を超える最高級ハイグレードマンションが集中するエリアが青山や麻布など港区にあります。
その他にも、「六本木ヒルズレジデンス」や「東京ミッドタウン」など高級マンションが次々と建設され、今後も市場規模が拡大していくと予想されるでしょう。


最高級ハイグレードマンションには、最新の家具家電付きの部屋もあります。ホームパーティーを開催するときにも困りません。セキュリティ対策はもちろんのこと、共用設備も充実しているため、ハイグレードな生活を送ることができるでしょう。

1.2 初期費用は1000万円を超えることも!

初期費用は1000万円を超えることも珍しくありません。一般的に初期費用は家賃の5ヶ月分ぐらいと言われているため、家賃が高額になればなるほど初期費用も高くなる傾向にあります。初期費用の内訳や家賃が100万円、200万円だった場合の初期費用をご紹介します。

内訳 家賃100万円の場合 家賃200万円の場合
敷金 100万円から200万円 200万円から400万円
礼金 0円から400万円 0円から800万円
前家賃 100万円 200万円
仲介手数料 100万円 200万円
火災保険 2万円 2万円
保証料 50万円から100万円 100万円から200万円
管理費・共益費 5万円 5万円
その他(鍵交換費用) 1万円 1万円

「敷金」は、退去時の原状回復費用や家賃の滞納に備えて不動産会社に渡すもので、目安は家賃の1ヶ月から2ヶ月分です。
「礼金」は、不動産会社にお礼として支払う費用で、0円から2ヶ月分が目安となっています。
「前家賃」は、当月分の家賃を前の月に支払う仕組みのことです。
「仲介手数料」は、不動産会社に物件の案内や契約の手続きの手数料として支払うもので、目安は1ヶ月分です。


「火災保険」は、火災や水漏れトラブルに備えるもので、費用は2万円前後が一般的と言えます。
「保証料」は、家賃保証会社に支払うもので目安は家賃の0.5ヶ月から1ヶ月分です。
「管理費・共益費」は、共用部分を管理・維持するために必要で、家賃の5%から10%が相場です。
「その他」には、鍵交換費用や消毒費用で不動産会社によって費用は異なります。


初期費用の内訳や家賃が100万円、200万円だった場合の初期費用について解説しましたが、物件によって費用に大きな差があるため、一概には言えません。そのため、あくまで費用は目安であることを覚えておいてください。

1.3 気になる広さや間取りは?

高級賃貸マンションの気になる広さは、専有面積が200㎡から300㎡の物件が多いです。
LDKは約49㎡〜66㎡程度、子供用や来客用ベッドルームは約16㎡〜24㎡程度の部屋が2〜3室、マスターベッドルームが33㎡〜49㎡が主流の間取りです。それに加えて、バスルームやサービスルーム、ランドリールームが付いています。
高級賃貸マンションは日本人の富裕層だけでなく、海外の富裕層も住むことが想定されているため、ベッドルームやバスルームが家族の人数より多いという特徴があります。

2. 高級賃貸マンションの特徴と種類

高級賃貸マンションの特徴と種類

高級賃貸マンションは、物件によって種類が異なります。例えば、「高級分譲マンションが賃貸されるケース」や「賃貸専用マンション」、「ホテルブランデッドレジデンス」などの種類があります。
それぞれどのような特徴があるのかを詳しく見ていきましょう。

2.1 高級分譲マンションが賃貸されるケース

高級分譲マンションが賃貸されることによって、富裕層は高級賃貸マンションに住むことができるようになります。
分譲マンションとは、1住戸ごと販売しているマンションであり、1住戸が1億円以上で売買される分譲マンションを億ションと呼びます。
高級分譲マンションを購入した所有者が住むのではなく、オーナーとして高級賃貸マンションを貸し出すというケースが考えられるでしょう。

2.2 富裕層向け高級賃貸マンション

富裕層向け高級賃貸マンションとは、分譲されていない賃貸専用のブランドマンションです。富裕層向け高級賃貸マンションは、「レジデンス」や「サービス・アパートメント」と呼ばれています。
例えば、「ラ・トゥールシリーズ」や「東京ミッドタウン」、「六本木ヒルズレジデンス」などが挙げられます。

2.3 ホテルブランデッドレジデンス

「ホテルブランデッドレジデンス」とは、世界的なブランドホテルに併設されたマンションのことです。
レジデンス部分に住みながら、ホテルの施設やサービスを利用できる特徴があります。日本での歴史はまだ浅く、2016年に三重県伊勢志摩国立公園内に三井不動産がアマンと共同で開業した「アマネム」が始まりと言われています。
「ホテルブランデッドレジデンス」は、観光地を中心とした別荘として利用されるだけでなく、都市部へ広がっていくと予想されるでしょう。

3. 高級賃貸マンションが富裕層に選ばれる理由

高級賃貸マンションが富裕層に選ばれる理由

高級賃貸マンションが富裕層に選ばれる理由として、一軒家を持つよりもメリットがあると考えているからです。富裕層が考える高級賃貸マンションに住む魅力をお伝えします。

3.1 経費計上できる

高級賃貸マンションが富裕層に選ばれる理由は、「経費計上できる」からです。
法人契約で社宅として経費計上することができ、税制上のメリットがあります。また、「住み続ける」ためにも事業を頑張ろうというモチベーションに繋がります。
一軒家と比較すると、住宅ローンの手続きや修繕費用などの手間がかからないため、高級賃貸マンションに住む方が、負担が少なく済むでしょう。

3.2 職住近接によるプライベートの充実

高級賃貸マンションの立地条件は、利便性が高いところが多く、職住近接を叶えることができます。職場と住んでいるところが近いと通勤時間の短縮に繋がり、通勤だけで疲れてしまう事態にも陥りません。結果的に空き時間が増え、プライベートを充実させることが可能です。

3.3 住宅に関する煩わしさがない

高級賃貸マンションに住んでいると、「住宅に関する煩わしさがない」点が魅力的と言えます。
例えば、高級分譲マンションを購入するとマンションの管理組合に入らなければならず、組合への参加が強制されます。理事や役員へ選出される可能性もあり、仕事に集中したい人にとっては負担です。


一軒家を購入すると、維持費や修繕費、固定資産税など手間がかかり、職場が遠くなったときに簡単に引っ越すことが難しくなります。
ライフスタイルに合わせて、住む場所を変えることができることもメリットと言えるでしょう。

3.4 予測不能な将来のリスクに対応しやすい

富裕層が高級賃貸マンションを選ぶ理由は、「予測不能な将来のリスクに対応しやすい」点が挙げられます。
高級分譲マンションを購入し、現在は経営状況が良かったとしても、10年後20年後はわかりません。管理費や修繕費が回収できないとなると、売却を検討しなければならなくなりますが、賃貸マンションだとそのような心配はありません。

3.5 マンションに活気がある

高級賃貸マンションは、高額な家賃を支払うことができている人が集まるため、ビジネスで成功している人たちばかりが住んでいます。
特に、新しくできたばかりの高級賃貸マンションや老舗のブランドの高級賃貸マンションは人気があるため、マンションにも活気があります。安定して稼ぎ続けることができている人たちは、高級賃貸マンションに空室が目立つようになったときでも、活気のあるマンションに住み替えることができる点も魅力的です。

4. どんな人が住んでいるの?高級賃貸マンションに住む人の特徴

どんな人が住んでいるの?高級賃貸マンションに住む人の特徴

高級賃貸マンションに住んでいる人たちは、毎月高額な家賃を支払い続けている富裕層が多いです。
どのような職業に就いている人たちなのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?高級賃貸マンションに住む人たちの特徴をご紹介します。

4.1 会社経営者や役員

高級賃貸マンションに住んでいる人は、「会社経営者や役員」です。特に、職住近接の高級賃貸マンションを選ぶ傾向にあります。
経営者は、大きなリスクを背負って企業をし、寝る間を惜しんで働いている人も少なくありません。職住近接だと、通勤時間の短縮になり、その分、仕事に集中することが可能になります。

4.2 外資系企業に勤める駐在員

外資系企業に勤める駐在員は、居住期間が数年と短いため、高級賃貸マンションを選択することが多いです。
高級賃貸マンションだと会社経費として計上として計上することができるため、優秀な人材を確保するためにも立地条件の良い高級賃貸マンションを選択します。

4.3 芸能人やプロスポーツ選手

人気の高い芸能人やプロスポーツ選手は、収入が不安定な面があります。そのため、一軒家や分譲マンションなど住宅ローンの融資を受けづらい傾向にあり、収入に応じて住み替えることができる高級賃貸マンションに居住する人が多いです。

5. まとめ

富裕層があえて高級賃貸マンションに住む理由について詳しく解説しました。
ライフスタイルによって臨機応変に対応ができる高級賃貸マンションは富裕層にとって魅力的なことがわかります。
高級賃貸マンションにするか、高級住宅街に一軒家を建設するか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

高級賃貸マンションを探す

RENT

高級賃貸物件を借りる

BUY

高級中古マンションを買う