賃貸物件でのDIY注意点とアイディアを紹介!DIY可能なDIY賃貸とは?

公開日:2022年05月02日   最終編集日:2022年06月27日

賃貸物件でのDIY注意点とアイディアを紹介!DIY可能なDIY賃貸とは?
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目次

賃貸物件の部屋でDIYに取り組み、住みやすい空間を実現しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?


昨今は、テレワークや在宅の時間が増えたことからDIYに挑戦している人が増えています。
しかし、賃貸物件は壁に穴を開けることや傷つけることは許されていません。
賃貸物件に住んでいる場合、どこまでDIYをしても良いかを知ることで、DIYを楽しめる幅が広がります。


今回は、賃貸物件でDIYをするときの注意点やアイディアを解説します。

1.賃貸物件のDIY!どこまで可能なの?

賃貸物件のDIY!どこまで可能なの?

DIYとは、「Do It Yourself」の略で、専門業者ではない素人が収納を作ったり、修繕したりすることです。
賃貸物件の部屋でDIYに挑戦したいけれど、退去時に高額な費用を請求されないか心配に思われている方もいらっしゃるでしょう。


一般的な賃貸物件は、退去時に原状回復義務が求められることから、借主がリフォームや修繕を勝手に行うことは原則禁止です。
賃貸物件を退去するときに、DIYが原因でトラブルに発展するケースも相次いでいます。


賃貸物件はどこまでDIYをしても良いのかをご紹介します。

1.1 賃貸物件はDIYしていいのか

DIYに関するトラブルや原状回復義務の話を聞くと、DIYをすることを躊躇しがちですが、
賃貸物件はルールを守った上であれば、DIYをしても問題ありません。


どこまでDIYをしても良いかは賃貸物件によって異なります。
もし、自分が挑戦したいDIYが決まっている場合、大家さんや不動産会社に確認しておくとトラブルを避けることができるでしょう。

1.2 どこまでがOKなの?

賃貸物件でDIYを行うにあたって、どこまでが許されるのかを知っておくと安心して取り組むことができます。


賃貸物件でトラブルになる原因は、「クロスや壁を傷つける」「備え付けのものを破壊・処分してしまう」などが挙げられます。
テレビなどのメディアでは、クロスの張り替えや壁に棚を取り付けるなどDIYに関する番組が人気です。しかし、賃貸物件にお住まいの方は、クロスを傷つけてしまう可能性があることから注意する必要があります。


賃貸物件の退去時に原状回復が可能な範囲内であれば、DIYをしても問題にはならないため、原状回復しやすい商品を使用することがおすすめです。
DIYにも種類があり、「収納箱を作る」「机を作る」など賃貸物件の室内を傷つけずに取り組むことができるものもあります。
快適な生活を送るためにも、アイディアを活かしてDIYを楽しみましょう。

賃貸物件に画鋲はOK?代わりになるものは?原状回復義務とあわせて解説

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2.賃貸物件の部屋をDIYする際の注意点

賃貸物件の部屋をDIYする際の注意点

賃貸物件の部屋をDIYするときは、退去時に費用が発生しない範囲で行うことをおすすめいたします。
電動工具を使用するようなDIYに取り組む場合は、振動や音にも注意し、隣に住んでいる人の迷惑にならないようにしなくてはなりません。


賃貸物件の部屋をDIYするときに注意しなければならない点を解説します。

2.1 原状回復の規定を確認しておこう

賃貸物件の部屋をDIYするときの注意点は、原状回復の規定を確認することです。


原状回復義務とは、借主が通常の使用を超える損耗や毀損を入居したときの状態に復旧することです。
原状回復を行う際には、敷金が充てられます。
敷金とは、部屋を損傷したり、汚したりしたときに修繕費として活用され、入居時に借主が支払う費用です。


敷金は、賃貸物件の修繕などの費用を差し引いた分が借主に戻ってきます。
経年劣化による壁の汚れや色褪せは、原状回復の対象外となりますが、線引きが曖昧です。
敷金の返金に関するトラブルが多発したため、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が公表されました。


賃貸借契約書は、賃貸物件によって異なることから原状回復の規定も違ってきます。
賃貸物件の部屋をDIYするときは、退去時のトラブルを避けるためにも、原状回復義務について確かめておきましょう。

2.2 「内装制限」を理解しておこう

「内装制限」とは、火災が発生したときに建築物内部が燃えにくいよう、仕上げ材を不燃性のものとして安全を確保するための建築基準法に定められた制限です。


建物は、構造や規模、場所によって火の燃え上がるスピードが異なります。
例えば、浴室やトイレよりもキッチンの方が火に用心しなくてはなりません。
火災が発生したときに避難する時間を稼ぐことができるよう防火内装として、不燃材料や難燃材料を使用するルールが設けられています。


内装制限があるのは、壁と天井であり、床材の制限はありません。
キッチン周りに収納を創作するときは、燃えにくい素材を使用するなど内装制限を考慮した上でDIYを行いましょう。

2.3 部屋の安全性に配慮しよう

賃貸物件の部屋を住みやすい空間にしようとDIYをして、逆に住みにくくなってしまっては元も子もありません。


部屋の安全性を配慮した上でDIYに取り組まなくてはなりません。
例えば、画鋲で取り付けた棚に重たいものを置き、落下して床を傷つけてしまうケースが考えられまし、地震発生時には、棚に置いてあるものが凶器に変わる可能性もあります。
ガラス製品を置くことは避け、軽いものを置くなど、荷重には注意してください。

賃貸物件の部屋でDIYを行うときは、安全性を確認してから取り組みましょう。

2.4 退去時の費用

賃貸物件の部屋をDIYする際の注意点は、退去時の費用についてです。
先述のとおり、一般的な賃貸物件は、退去時に原状回復義務が発生します。
壁や床に傷を付けてしまうと、高額な費用を請求される可能性があるため、入居したばかりの状態に戻せる範囲内でDIYを行うようにしましょう。

3.キッチンや壁につける収納棚をDIYしたい!

キッチンや壁につける収納棚をDIYしたい!

賃貸物件に住んでおり、修繕費が不安で収納棚のDIYを諦めているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?


賃貸物件によっては、収納が少ない部屋もあります。オーナーや管理会社に確認を取ったうえで、収納棚を取り付けることができます。過ごしやすい環境を整えるためにも、キッチンや壁につける収納棚をDIYしたい方は注意点を守り、安心してDIYを楽しみましょう。
収納棚を取り付けるときに注意すべき点を見ていきます。

3.1 収納棚をDIYする際の注意点

収納棚をDIYする際の注意点は、石膏ボードまで穴が開かないようにすることです。
壁の構造は、クロスや壁紙の内側が石膏ボードとなっており、さらに石膏ボードの内側は間柱が立てられています。


クロスや壁紙の耐久年数は6年であり、リフォーム時に貼り変えることになります。
しかし、石膏ボードや間柱は新しく取り替えることはしないため、石膏ボードに穴が開いてしまった場合は、補修作業が必要です。


画鋲は、石膏ボードまではたどり着かないことから、賃貸物件での使用が認められていますが、釘やネジは石膏ボードを傷つける可能性もあるため、禁止されています。
収納棚を取り付けるときは、石膏ボードまで傷つけないよう気を付けましょう。

3.2 金具を使う場合

金具を取り付ける場合は、使い分けをしなければなりません。


DIY初心者は、L字金具を2本使用した上に棚板を置いた簡単なものがおすすめですが、賃貸物件でDIYを検討している方は原状回復しやすい商品を選択する必要があります。


金具を使う場合に注意するべき点は、棚板の上に乗せる荷重です。
金具の説明書に耐荷重について記載されているため、必ず守るようにしてください。


棚板をたわまずに綺麗な見た目にする方法は、2本の金具の間隔を60㎝以内にすることです。
壁紙やクロスから下地材の正確な位置を探すことは難しいため、下地材を探すツールも販売されています。下地材探しツールも活用してみてください。
賃貸物件の部屋で収納棚をDIYする場合は、金具ではなく、細いピンで取り付けが可能な収納棚をおすすめします。

4. 現状回復しやすいアイディアを紹介!

現状回復しやすいアイディアを紹介!

賃貸物件に住んでいるからDIYはできないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
賃貸物件のお部屋でDIYを行うための商品や、原状回復しやすい商品が販売されています。
どのような商品が売られているのかをご紹介します。

4.1 はがせる壁紙

原状回復しやすい商品は、「はがせる壁紙」です。


壁紙を変更すると、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
柄の壁紙を多用しすぎると、落ち着かない部屋になってしまう可能性があります。
ワンポイントだけ柄の壁紙を取り入れるなど、一カ所にとどめておくことがおすすめです。
「はがせるのり」や「はがせる両面テープ」を使用することで、貼り間違えをしても簡単にやり直しが可能です。
裏面が紙の壁紙よりもフリースの壁紙の方が原状回復しやすいため、はがせる壁紙をお探しの方は検討してみてください。

4.2 100均で購入できるマスキングテープやリメイクシート

「100均で購入できるマスキングテープやリメイクシート」は、ちょっとしたスペースのアクセントに向いており、原状回復しやすい商品です。
マスキングテープやリメイクシートの活用方法は、キッチンや洗面台など多岐に渡ります。
例えば、レンガ調のマスキングテープを使用すると、キッチンをカントリー風にすることができます。
ガラス専用のマスキングテープや水に強いタイプのリメイクシートも販売されており、洗面台やガラス窓をおしゃれな雰囲気にすることも可能です。
マスキングテープやリメイクシートには、本物のような大理石や木目柄などバリエーションが豊富なことから、自分のお気に入りの柄を探してみてください。
自分の気分や季節に合わせて、アレンジを楽しみましょう。

4.3 突っ張り式のアイテム

賃貸物件の部屋で釘や金具を使うことは難しいですが、突っ張り式のアイテムを活用することでDIYの幅が広がります。
突っ張り棒と聞くと、シンプルな棒を押し入れの奥で洋服掛けとして利用するイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
近年は、数多くの種類があり、色も豊富です。
例えば、ホワイトやブラック、木目調のデザインがあり、既存の家具に取り付けて使用するものや棚板が付いたタイプのものが人気です。
突っ張り式のアイテムの種類によっては、数十㎏の荷重に耐えられる商品もあります。
テレビを取り付けるための板壁を増設することや本やワインなど重量があるものを飾ることも可能です。

4.4 床を傷つけず元に戻せる床材

賃貸物件の2階にお住まいの方は、1階に足音が響くことは避けたいものです。
また、ライフスタイルが変化して子どもがいると床の素材を変えたいという方もいます。


床を傷つけずに元に戻せる床材には、さまざまな種類があるため、具体的にご紹介します。

  1. 床に敷くタイプ
  2. 床に置くタイプ
  3. 床に貼るタイプ

床を傷つけずに元に戻せる床材の一つ目は、床に敷くタイプの床材です。
カーペットを敷くことで、足音が響きにくくなります。


二つ目は、床に置くタイプのものです。
接着剤を使わずに模様替えができるという特徴があります。
部屋を和モダンにしたい方は、置き畳を敷くと雰囲気を変えることができるでしょう。


三つ目は、貼るタイプの床材です。
賃貸物件の部屋で使用する場合は、貼ってはがせるボンドを活用し、水回りにクッションフロアを敷くことも良いでしょう。


それぞれ用途や目的に合わせて、活用してみてください。

5. DIY可能な「DIY賃貸」とは?

DIY賃貸とは?

一般的な賃貸物件では、クロスに傷が付くようなDIYは、原状回復の観点からも避けるべきです。
しかし、DIYが可能な「DIY賃貸」が登場したことにより、住まい選びの選択肢が増えています。
「DIY賃貸」であれば、自分の好みに合わせてDIYをすることが可能ですが、どんなDIYをしても良い訳ではなく一定の制限もあります。
「DIY賃貸」とは、どのような物件なのか、注意すべき点を解説します。

5.1 DIY賃貸とは?

DIY賃貸とは、借主が賃貸物件の部屋をDIYして住みやすい空間にすることが認められる物件です。


貸主も借主もDIYを行うことに関してトラブルにならないよう国交省が賃貸借契約書以外のルールを設けています。
「DIY工事の申請書」「DIY工事の詳細な取り決めに関する合意書」「DIY工事の承諾書」を交わさなくてはなりません。


DIY賃貸は、築年数が古い物件が多い傾向にあります。
古い年数の賃貸物件は、空室リスクが上昇し、貸主もリフォーム費用を負担することが難しいことから、インテリアや内装にこだわる入居者とのニーズが一致しています。
DIYの許容範囲は、賃貸物件によって異なるため、事前に大家さんや不動産会社に確認しておきましょう。

5.2 DIY賃貸を借りたい場合は

DIY賃貸を借りるときの流れを見ていきましょう。


一般的な賃貸物件を探すときと同じように、住みたい地域の賃貸物件を検索します。
取り組みたいDIYが事前に決まっている場合は、そのDIYをしても問題がない物件か大家さんや不動産会社に相談しておきましょう。
希望する物件が見つかったら、賃貸借契約書を交わし、希望するDIY工事の内容が記載されている資料の承諾をもらいます。


退去時は、大家さんや不動産会社に部屋の立ち合いをしてもらい、必要に応じてDIY工事部分の費用精算を行います。
DIY賃貸を借りるときは、トラブルを避けるためにも、どのようなDIYを行うかについて、大家さんや不動産会社としっかり話し合いをしておきましょう。

5.3 DIY型賃貸での注意点

DIY型賃貸での注意点は、契約書です。


「本当に原状回復義務がないのか」「DIYの費用の負担者」「新たにDIYをしたくなったときの対応方法」を確認しておきましょう。
DIY型賃貸では、キッチンやお風呂場はDIY工事が禁止などルールを設けているところがあるため、事前に大家さんや不動産会社に相談してください。

6. まとめ

賃貸物件の部屋でDIYをするときの注意点やアイデアを解説してきました。


一般的な賃貸物件の壁に傷を付けてしまうと、退去時に高額な金額を請求されるなどのトラブルになる可能性があり、注意しなくてはなりません。
原状回復しやすい商品も数多く販売されているため、DIYをするときにはそれらを活用することをおすすめします。
また、DIY賃貸も増えてきていることから自分に合った物件を選び、DIYを楽しみましょう。

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