角部屋が人気の理由を知りたい!デメリットはないの?気になる住み心地と中部屋との違いとは?

公開日:2022年04月01日   最終編集日:2022年06月29日

角部屋が人気の理由を知りたい!デメリットはないの?気になる住み心地と中部屋との違いとは?
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目次

角部屋と聞くと、隣人に挟まれていないことから、のびのびとした生活ができそうなイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?


中部屋よりも角部屋の方が、何となく良さそうという理由から賃貸物件を探すと後悔することになりかねません。角部屋や中部屋の特徴を学んだ上で、賃貸物件の部屋探しをすることが大切です。


今回は、角部屋のメリットやデメリット、中部屋との違いについて解説していきます。

1.マンションの角部屋と中部屋の違いとは?知っておきたいメリット・デメリットについて

マンションの角部屋と中部屋の違いとは?知っておきたいメリット・デメリットについて

マンションの角部屋と中部屋の大きな違いは、部屋が一面しか接していないか他の部屋と接しているかです。


マンションの角部屋は、隣の一面としか接していない特徴があり、部屋数に限りがありますが、中部屋は、他の部屋と接しており、部屋数が多いです。 賃貸物件は、中部屋よりも角部屋の方が住みやすいと言われがちですが、良い点ばかりではありません。人によっては、中部屋の方が向いている場合もあります。
角部屋や中部屋は建物内のどこに位置するかを具体的な例と共にご紹介します。

1.1 角部屋とは?中部屋とは?

角部屋とは、賃貸物件の角にある部屋のことです。 横一列に並んでいる賃貸物件の場合、一番左側と右側の部屋が角部屋になります。


中部屋は、両隣の部屋に挟まれている部屋のことです。 横一列の賃貸物件の場合、両端の部屋を除いた部屋が中部屋になります。


例えば、501号室から509号室の横一列に並んでいる賃貸物件の造りの場合、一面しか接していない一番左側の501号室と一番右側の509号室が角部屋です。その他の502号室から508号室が中部屋となります。 横一列に並んでいる賃貸物件に角部屋は、基本的に2つしかありませんが、タワーマンションなど大きな賃貸物件では角部屋が4つあるところも存在します。

1.2 角部屋が人気の理由(メリット)

角部屋が人気の理由は、

  1. 日当たりの良さ
  2. 換気の良さ
  3. 人の気配が感じにくい

角部屋は、窓を多く設置することができるため、日当たりが良い部屋が多いです。


例えば、東側が角部屋である賃貸物件は、ベランダが南向きとすると、もう片方の窓は東側に設計され、午前中から午後にかけて光が差し込みやすくなります。 西側が角部屋である賃貸物件は、ベランダが南向きとすると、もう片方の窓は西側に設計されているため、午後からの日差しが取り込みやすいです。 二方向から太陽の光を取り入れることができるため、長い時間日差しが室内に降り注ぎます。


角部屋は、窓が二つある場合、換気がしやすいメリットもあります。 日当たりが良く、風通しの良い部屋は、結露やカビの発生を抑えることが可能です。 日当たりが良い部屋は、日差しが強くなる傾向にあるため、日光アレルギーの方は注意が必要ですが、それ以外のアレルギーをお持ちの方には角部屋がおすすめです。


賃貸物件に住んでいると、外部の足音が気になる人もいることでしょう。 角部屋は、自分のドアの前を通る人が少ないため、人の気配を感じにくいです。 例えば、エレベーター付近にお住まいの方は、宅配や来客など自分に関係のない人が部屋の前を通りますが、角部屋の場合は、自分に関係のある人しか基本的に通りません。 人の気配があると落ち着かない人は、角部屋だと安心できるでしょう。


角部屋は、一面の部屋としか面していないことから、隣人トラブルの発生を軽減します。 両隣に挟まれている中部屋は、自分の生活音の音漏れを必要以上に気にしがちですが、角部屋の場合は、神経質にならなくて済みます。


角部屋には、住みやすい環境が整っているメリットがあるため、人気が高いです。 気になる賃貸物件の角部屋を見つけたら、早めに内見するようにしましょう。

1.3 角部屋にデメリットはないの?

角部屋は住環境が整っているため、メリットばかりなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、デメリットもあります。


角部屋のデメリットを詳しく解説します。

  1. 外からの影響を受けやすい
  2. 家賃が高い
  3. 家具の配置に困る

角部屋のデメリットの一つ目は、外からの影響を受けやすい点です。 窓が二つあることから、夏は暑く、冬は寒くなりやすい傾向にあります。


角部屋は、日当たりが良い特徴がありますが、夏になると長時間強い太陽光が部屋に差し込むため、室内温度が高くなります。 風が通りやすいことを活かして、夕方に換気をすると室内を涼しくすることができるでしょう。


冬は、窓から冷気が入ってきます。室内の暖かい空気を逃がさない工夫をすると快適な室内温度を保つことが可能です。 季節によって、室内温度が大幅に左右されることから、電気代がかかる点に注意してください。


外からの影響を受けることは、気温だけではありません。 賃貸物件の角部屋が位置する周辺環境によって、話し声や車の音が部屋の中まで響いてくる可能性があります。 商店街や飲食店が多い地域だと、けんかの怒号が響いてくることもあるため、静かな環境を希望する場合は、賃貸物件の周辺環境も確認しておきましょう。


二つ目は、家賃が高い点です。 やはり角部屋は人気が高いことにより、家賃も中部屋と比較して高くなる傾向にあります。 自身の生活が苦しくならないよう、家賃は月収の3分の1以内のところを探しましょう。


三点目は、家具の配置に困る点です。 角部屋は、梁や窓が多いため、どこにベッドや家具を置くか迷いがちです。 家具のサイズが分かっている場合は、内見時に置き場所に困らないかを確認しておきましょう。

1.4 中部屋のメリット・デメリット

中部屋は両隣の部屋と面していることから住み心地が悪いのではないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 中部屋は角部屋にはないメリットがあるため、角部屋を希望する方も参考にしてみてください。 中部屋のメリットは、「外気の影響を受けにくいこと」や「遮音性が高い」、「模様替えがしやすい」「防犯対策になる」ことが挙げられます。


中部屋の良い点は、窓が一つの方向しかないため、外気の影響を受けにくいことです。 そのため、結露が発生しにくく、寒い日でも角部屋よりも暖かく過ごすことができます。 中部屋は、冷暖房費も少額で済み、家賃も安い傾向にあるため、節約に繋がるでしょう。


大通りに面したところに建っている賃貸物件だったとしても、角部屋と比較して音が響きにくいです。中部屋は遮音性が高いことから、外の話し声や車の音などが聞こえにくい特徴を持っています。


模様替えが好きな方は、ベッドなどの家具の移動のしやすさは重要視したいポイントではないでしょうか? 中部屋は梁や窓が少ないことから、家具の配置がしやすいメリットがあります。


一人暮らしをしている方はプライバシーを気にする方もいるでしょう。 中部屋は、窓の数が少ないため、外部から覗かれる心配も軽減されます。


中部屋のデメリットを見ていきましょう。


中部屋の悪い点は、両隣の部屋に挟まれているため、騒音トラブルに注意する必要があるところです。 外からの音は、響きにくいですが、日常の生活音は気を付けなくてはなりません。 エレベーター付近の中部屋の場合、自分に関係のない来客が通るため、常に人の気配を感じることになります。


中部屋は、窓が一つの方向にしかないことから綺麗な眺望を望むことができません。また、通気性を良くするためには、換気扇を活用しなくてはなりません。


中部屋のメリット・デメリットについて解説してきました。人によって優先したい項目が異なるため、自分が理想とするライフスタイルに合わせて賃貸物件を選択しましょう。

1.5 角部屋が向いている人

角部屋が向いている人は、「人の気配が苦手な人」「住環境が整っているところに住みたい人」です。


先述のとおり、角部屋は隣の部屋の一面しか接していないため、隣人トラブルを避けることができます。 角部屋の場合、自分のドアの前を通る人は限られているため、人の足音が気になる人には角部屋がおすすめです。 また、隣人の生活音を必要以上に気にする必要がないため、在宅ワークなど長時間家にいる人にとっては角部屋が向いています。


日当たりが良く、通気性が良い部屋に住みたい人も角部屋だと快適に過ごすことが可能です。 カビが発生しにくい環境だとアレルギーなどの健康被害を防ぐことができます。 日光を浴びることは、セロトニンが増えることから、うつ病の改善に繋がるでしょう。 健康に不安をお持ちの方は、住環境が整っている角部屋を検討してみてください。

1.6 中部屋が向いている人

中部屋が向いている人は、「暑さや寒さが苦手な人」「家賃を下げたい人」「模様替えが好きな人」です。


中部屋は、部屋の温度が外に左右されにくいことから暑さや寒さが苦手な人には向いています。 冷暖房がかかりやすいこともポイントです。 中部屋は窓が一つしかないため、日光が当たる時間が限られており、日光アレルギーの方は、中部屋がおすすめです。


中部屋は角部屋と比較すると、家賃が低いため、家賃を下げたいと検討している人は中部屋を選択すると良いでしょう。 角部屋で快適な住環境を手に入れたとしても、金銭面で生活が苦しいと、心地が良い暮らしとはほど遠い状態になってしまいます。 節約を検討している人には、中部屋がおすすめです。


模様替えが好きな人も中部屋に向いています。 中部屋は、梁や窓が少ないため、ベッドなどの家具を希望通り配置することが可能です。 定期的に家具の配置を行う人は中部屋だとスムーズに行うことができるでしょう。 上記に該当する項目がある方は中部屋に住むことも検討してみてください。

2.どんな角部屋が良いの?角部屋を選ぶときに注意したいポイント5選

どんな角部屋が良いの?角部屋を選ぶときに注意したいポイント5選

角部屋は賃貸物件の立地条件によって、先述したメリット・デメリットが該当しないこともあります。 角部屋を選ぶときに注意したいポイントを紹介します。

2.1 ①周辺環境に騒音を発するものがないか

角部屋は、外の音が通りやすい傾向にあるため、周辺環境の確認は必ず行うようにしてください。


多くの人が利用する駐車場は話し合いの場所になってしまうことがあり、電車が通るところだと音がうるさくて生活に影響を及ぼす可能性があります。 せっかく静かな環境で過ごすために角部屋を選択したけれど、周辺環境が理由で不愉快な思いをすることは避けたいものです。 角部屋は、隣人の生活音が通りにくいですが、外からの音が気になりやすいため、昼間だけでなく、夜間の状態も調べておきましょう。


音に敏感な方は、閑静な住宅街に立地する賃貸物件を選択すると良いでしょう。

2.2 ②壁や窓の素材に防音や断熱対策が施されているか

角部屋は、窓が二つあり、外からの音が響きやすいことから、壁や窓の素材に防音や断熱対策が施されている賃貸物件だと安心です。 防音とは、その名のとおり音を防ぐことです。 外からの音や自分の生活音を防ぐことができるため、音が気になる人は防犯グッズを自分で取り付けることもできます。 断熱材を活用することによって、夏は涼しく、冬は暖かい部屋の状態を保つことが可能です。断熱対策が施されていると、冷暖房費の削減になります。 角部屋のデメリットである外気の影響を受けやすい状態を避けることができるため、暑さや寒さが苦手な人にもおすすめです。

2.3 ③1階よりも2階以上のお部屋を選ぶ

1階よりも2階以上の角部屋を選択するようにしてください。 1階の角部屋はセキュリティ面において脆弱になりがちです。
二面ある窓から覗かれることもあり、中の様子が知られてしまう可能性があります。 賃貸物件によっては、2階の中部屋よりも1階の角部屋の方が家賃が安いところがあります。
特に、女性の一人暮らしは犯罪に狙われるケースが多発しているため、家賃だけで賃貸物件を選択するのではなく、セキュリティ面を考慮することが大切です。
1階の角部屋よりも2階以上の角部屋を選択することで、犯罪に巻き込まれないよう注意してください。

2.4 ④家具の配置がしやすい間取りかどうか

角部屋は、窓が多く壁面割合が少なくなるため、中部屋よりも家具の配置に頭を悩ませることもあります。
間取り図を見ただけでは、家具の配置ができるか判断することは難しく、実際に部屋を見て見ないと実感できません。
角部屋を選択するときには、必ず内見を行い、自分が所有する家具の採寸を行いましょう。
自分が配置しようと思っていた家具が入らない場合は、他の賃貸物件を探した方が無難です。
妥協して部屋を契約してしまうと、後悔する可能性が高いため、家具の配置がしやすい間取りかどうかを確認した上で契約しましょう。

2.5 ⑤共有部分からの距離が離れ過ぎていないか

角部屋を選ぶときに注意したいポイントは、共有部分から距離が離れすぎていないかどうかを確認しておくことです。
角部屋は賃貸物件の中でも両端にあるパターンが多いため、比較的大きい賃貸物件だと外出するまでに体力や時間がかかることがあります。
エレベーターやゴミステーションなど、毎日のこととなると極端に離れている場合は不便に感じることもあります。
小さい規模の賃貸物件や大きい規模の賃貸物件でもエレベーターが2つある場合は、問題ありません。 賃貸物件によっては、各階にゴミステーションが設置されているケースもあります。
体力に自信がない方や足腰が丈夫ではない方は、共有部分からの距離を調べておきましょう。

3. 気になる角部屋の住み心地は?

気になる角部屋の住み心地は?

角部屋に住んだことがない人にとって、角部屋の住み心地がどうなのか気になるものです。


角部屋を希望する人が、想像どおりの生活ができたという人もいれば、違ったと後悔する人もいます。 実際のところ、どのような違いによって差が出てくるのかを解説します。

3.1 周辺環境や部屋の位置によって住み心地は大きく左右される

同じような角部屋の賃貸物件であったとしても、周辺環境や部屋の位置によって住み心地は大きく異なります。


駐車場や階段近くは防犯面に不安があり、大通りに面していたり1階や低層階の角部屋だと窓が多いためプライバシーや騒音の問題が発生します。 角部屋だからと安易に決めずに周辺環境や部屋の位置・設備もしっかり検討した上で決めることが快適に生活するために大切です。

4. まとめ

角部屋のメリット・デメリット、中部屋との違いについて解説してきました。


角部屋は人気がありますが、人によっては中部屋の方が向いていると感じた方もいることでしょう。
自分のライフスタイルや優先したい条件に合わせて、角部屋か中部屋を選択する必要があります。
角部屋へ入居を希望される方は、必ず内見し、周辺環境を確認してください。

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