マンションの広さや間取りはどのくらい必要?住む人数によっても違う快適な広さの目安とは

公開日:2022年09月27日   最終編集日:2022年09月27日

マンションの広さや間取りはどのくらい必要?住む人数によっても違う快適な広さの目安とは
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目次

マンションの広さや間取りは住む人数によって部屋の広さは異なります。快適に過ごすためには、住む人数に合わせた広さの目安を参考にするとよいでしょう。
今回は、住む人数によって必要となる広さの目安について詳しく解説します。引っ越しのときや住み替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.快適に生活するために必要な広さの目安とは

快適に生活するために必要な広さの目安とは

快適に生活するために必要となる広さは、人によって異なりますが、国土交通省が「住生活基本計画における居住面積水準」を定めています。
国土交通省が定める居住面積の水準について詳しく見ていきましょう。

1.1 国土交通省が定める居住面積の水準

国土交通省が定める居住面積の水準には、「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」があります。快適に生活をするために必要となる広さは、ライフスタイルによっても違ってきます。
例えば、単身世帯の人が住む場合と子供がいる家庭が住む場合では、必要となる広さが異なるでしょう。それに加え、子供がいる家庭でも0歳の子がいる場合と10歳の子がいるケースでは、必要となる部屋の数も変わってきます。


国土交通省が定める居住面積の水準では、年齢に応じた算定式を用いて、必要となる広さの目安を出します。子供が3歳未満の場合、0.25人と換算し、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人です。
「最低居住面積水準」とは、どういう意味なのか、どのような計算方法となるのかを解説していきます。

1.2 「最低居住面積水準」

「最低居住面積水準」とは、健康で文化的な住生活を基本として、必要不可欠な住宅の面積に関する水準のことです。単身者の場合、最低居住面積は25㎡と定められています。
2人以上の世帯の「最低居住面積水準」の計算方法を見ていきましょう。「10㎡×世帯人数+10㎡」に当てはめて計算すると算出することが可能です。


先述の通り、子供がいる世帯では、年齢によって計算が変わります。例えば、大人2人と4歳児1人の合計3人の家族構成の場合の最低居住面積水準を計算してみましょう。3歳以上6歳未満は0.5人と換算するため、「10㎡×(2+0.5)+10㎡=35㎡」となります。
「誘導居住面積水準」とは、どういう意味なのか、どのような計算方法となるのかを解説していきましょう。

1.3 「誘導居住面積水準」

「誘導居住面積水準」とは、豊かな住生活を実現するために多様なライフスタイルを想定した場合、必要と考えられる住宅の面積に関する水準のことです。
都市や周辺の共同住宅居住を想定した「都市居住型」と郊外や都市部以外戸建住宅居住を想定した「一般型」に分類されます。
誘導居住面積水準において単身者の場合、「都市居住型」は40㎡、「一般型」は55㎡となっています。


2人以上の世帯の「誘導居住面積水準」の計算方法を見ていきましょう。
「都市居住型」のケースの公式は、「20㎡×世帯人数+15㎡」です。「一般型」は、「25㎡×世帯人数+25㎡」です。
例えば、大人2人と4歳児1人の合計3人の家族構成の場合の「都市居住型」と「一般型」をそれぞれ計算してみましょう。
3歳以上6歳未満は0.5人と換算するため、都市居住型の場合、「20㎡×(2+0.5)+15㎡=65㎡」となります。
一般型は、「25㎡×(2+0.5)+25㎡=87.5㎡」です。同じ条件下の元でも「都市居住型」と「一般型」では、22.5㎡差があります。

1.4 居住人数別の面積一覧表

居住人別の面積を表にまとめました。3人のケースは1歳児を1人と想定しています。


1.4 居住人数別の面積一覧表

※子供が3歳未満の場合、0.25人と換算しているため、「最低居住面積水準」は「5㎡×0.25人=1.25」が子供分の面積です。


その他、リビング等は、「2.5㎡×0.25人=0.625」が子供分の面積となっています。
「誘導居住面積水準(都市居住型)」も子供が3歳未満の場合、0.25人と換算し、「8.1㎡×0.25人=2.025」が子供分の面積です。

1.5 マンションで供給数が多い平米数ランキング

マンションで供給数が多い平米数ランキングは、リクルート住まいカンパニーによると、70平米から75平米未満が1位となっています。2位は、60平米から70平米未満です。
購入価格のランキングは、6000万円以上が1位で、5000万円から6000万円が2位となっており、5000万円以上が6割を占めています。

2. 目安の面積はあくまで参考値!実際に暮らすうえで快適性を損なわずに生活できる広さとは?

1人暮らしの場合

市場を見てもファミリータイプは、60平米から70平米のマンションが多く、都心部においては資金面でも現実的ではないケースが多いです。
目安の面積は、あくまで参考値だということを覚えておきましょう。実際に暮らすうえで快適性を損なわずに生活ができる広さをお伝えします。

3. 1人暮らしの場合

1人暮らしの場合

1人暮らしの場合のライフスタイルは、仕事のために昼間は留守にすることが多く、部屋で過ごす時間が短い傾向にあります。
部屋が広いとその分掃除する面積も増え、移動するスペースも多くなります。1人暮らしするにはどれくらいの大きさがおすすめかを見ていきましょう。

3.1 1人暮らしにおすすめの広さと間取り

1人暮らしの誘導居住面積水準によると、都市居住型は40㎡、一般型は55㎡が理想とされています。一人暮らし用の賃貸マンションは、最適化されたマンションが増えています。
賃貸マンションの担当者から紹介してもらえる1人暮らし用のマンションの専有面積は、30㎡から45㎡が多いです。間取りは、1LDKか1DKが住みやすいでしょう。
生活に必要最低限のコンパクトなスペースを求める方は、1Rや1Kでも問題ありませんが、快適性を重視する場合は、1LDKか1DKがおすすめです。

3.2 購入の場合は30㎡以上!

1人暮らしの場合、最低居住面積水準は25㎡のマンションであり、コンパクトな物件が好きな方は、25㎡のお部屋を選択しようとするかもしれません。賃貸マンションに住む場合は心配ありませんが、購入する場合は慎重に考えてください。
物件を購入する場合は、賃貸マンションに住む場合と異なり、住宅ローンを活用する人が多いです。住宅ローンは、30㎡以上の物件を対象としており、下回ると金利が高い投資ローンとなってしまうため、注意しなければなりません。


物件を購入するときは、売りに出すことも一緒に考えるべきです。例えば、自分は一括で購入できる資金があったとしても、売りに出す場合、他の人が自分と同じように一括で購入できる訳ではありません。
売りに出したとしても購入できる人が限られてきてしまうため、物件を購入するときは30㎡以上にすることをおすすめします。

3.3 コンパクトマンション

「1人暮らしだけれど、広いマンションに住みたい」、「2人暮らしだけれど、コンパクトな物件に住みたい」と希望をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ファミリータイプだと広すぎるけれど、1人暮らし用だと狭すぎるとお困りの方におすすめなマンションが、「コンパクトマンション」です。
「コンパクトマンション」には、明確な定義がある訳ではありませんが、一般的に広さが30㎡から50㎡のマンションです。間取りは、1LDKや2LDKのマンションが多い傾向にあります。

3.4 収納スペースや配置したい家具を考慮した広さがポイント

1人暮らしの物件は、収納スペースや配置したい家具を考慮した広さがポイントとなっています。例えば、ベッドやテレビ、収納棚、テーブルなどが挙げられます。
必要最低限の持ち物だけで生活している人は、25㎡の広さがあれば十分家具を配置することができるでしょう。

4. 2人暮らしの場合

2人暮らしの場合

同棲を始めるにあたって、どれくらいの部屋の大きさにするか迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1人暮らしのときとは異なり、2人が求める条件を満たした物件を選択する必要があります。2人暮らしにおすすめの広さや間取りを見ていきましょう。

4.1 2人暮らしにおすすめの広さと間取り

2人暮らしにおすすめの広さは、誘導居住面積水準の都市居住型だと55㎡で、最低居住面積水準は30㎡となっています。
2人暮らしだとLDKが欲しいとお考えの方も多くいます。LDKが欲しい場合は、40㎡以上のお部屋だとLDKを設けることができるでしょう。

4.2 広々リビングなら1LDK

2人暮らしをするときに広々としたリビングを希望するなら1LDKがおすすめです。
40㎡以上のお部屋に多い間取りが、1LDKや2DKです。40㎡と聞いてもどれくらいの部屋かわからない方もいらっしゃるかもしれません。
40㎡は、約24畳です。トイレやキッチンなどの設備を除くと約16畳程となります。
LDK10畳と居室が6畳の間取りの物件は人気があります。LDKが居室よりも広いタイプで、家具の配置もしやすい特徴があります。

4.3 プライバシーを大切にしたいなら2LDK

2人暮らしをするときに、プライバシーを大切にしたい場合は、2LDKがおすすめです。
50㎡以上のお部屋だと、2LDKの物件も出てきます。50㎡の大きさは、約30畳です。トイレやキッチンなどの設備を除くと、約22畳となります。
LDKと居室が2つあると、自分のスペースと相手のスペースを分けることができるため、お互いが自分の部屋を設けることができます。

4.4 広すぎず狭すぎない!将来のライフプランを考慮した広さと間取りがポイント

お部屋は広すぎても落ち着かず、狭すぎると住みにくいものです。将来のライフプランを考慮した広さと間取りの物件を選ぶことがポイントです。
例えば、将来的に子供を迎える場合、2LDKの広さがあると安心です。2人暮らしの場合は、自分の希望だけでなく、相手の求める希望や条件を話し合い、物件を選ぶようにしましょう。

5. 3人家族の場合

3人家族の場合

3人家族の場合は、夫婦と子供1人と想定しておすすめの広さや間取りについてご紹介します。将来のライフプランによって、優先すべき内容は異なります。
例えば、「将来的に貯金をメインにしていきたい」、「もう1人子供が欲しい」などが挙げられます。希望する条件によっても間取りは異なるため、参考にしてみてください。

5.1 3人家族におすすめの広さと間取り

3人暮らしにおすすめの広さは、誘導居住面積水準の都市居住型だと32.5㎡で、最低居住面積水準は60㎡となっています。
先述の通り、子供の年齢によって誘導居住面積水準や最低居住面積水準は異なります。「仕事部屋は必要か」、「夫婦は同じ部屋にするか」など、賃貸物件を探す前に話し合っておくとスムーズに進めることができるでしょう。

5.2 2LDKは3人家族が選ぶ間取り人気No.1の王道スタイル!

2LDKは3人家族が選ぶ間取りで人気No.1の王道スタイルとなっています。
2LDKは3LDKの物件と比較しても、物件数が多いため、選べる選択肢が増えます。2LDKなら、夫婦の部屋と子供部屋を設けることができ、生活しやすい空間となるでしょう。

5.3 ライフスタイルや家族構成の変化に対応できるゆとりの3LDK

3LDKの物件だと、ライフスタイルや家族構成の変化にも柔軟に対応ができます。
3人家族で3LDKの場合、夫婦がそれぞれ自分の部屋を確保することが可能であり、子供の部屋も設けることができるため、ゆとりがあります。

5.4 将来の家族構成の変化や多様なライフスタイルに応じた広さと間取りがポイント

将来の家族構成の変化や多様なライフスタイルに応じた広さと間取りを選択することがポイントです。
例えば、将来の子供の数や持ち家を購入するかなどが挙げられます。家賃や部屋の広さなどを考慮しながら、選択すると良いでしょう。

6. 4人家族の場合

4人家族の場合

4人家族の場合、夫婦と子供2人という家族構成の場合、子供の成長によって、快適に過ごすことができる部屋の広さが異なります。
4人家族におすすめの広さと間取りを見ていきましょう。

6.1 4人家族におすすめの広さと間取り

4人家族におすすめの広さは、10歳以上のお子様が2人いらっしゃる場合、最低居住面積水準は50㎡で、誘導居住面積水準は都市居住型だと95㎡です。
子供が小さい頃は、目が行き届く1LDKや2LDKがおすすめですが、成長過程に合わせて3LDKが良いです。4LDKあると4人家族でも広々とした空間で過ごすことができるでしょう。

6.2 子供の成長に合わせて余すことなく部屋を使える無駄のない3LDK

3LDKは、リビングダイニングとキッチン、その他部屋が3つある間取りです。3LDKだと、子供の成長に合わせて余すことなく部屋を使えるため、無駄がありません。
先述の通り、子供の成長過程に合わせて部屋を使い分けることができ、子供にそれぞれ個人部屋を設けることができます。子供が小さいうちは、寝室にしたり、夫婦の趣味の部屋にしたりと多様な使い方が可能です。

6.3 書斎や趣味の部屋にしても良し!家族全員が個室を持てる余裕ある4LDK

家族全員が個室を持つことができるため、余裕のある空間を希望する方は4LDKがおすすめです。4LDKは、リビングダイニングとキッチンに加え、4つ部屋がある間取りのことです。
書斎や趣味の部屋、子供部屋などライフスタイルに合わせて家族それぞれが自由に使い分けすることができるでしょう。

6.4 家族4人分の荷物の量や子供部屋を考慮した広さと間取りがポイント

家族4人で快適に過ごすためには、荷物の量や子供部屋を考慮した広さと間取りがポイントです。荷物が少ない場合は、コンパクトな部屋で問題ありませんが、子供が成長するとプライバシーが保たれる間取りが良いため、ある程度の広さが必要でしょう。

7. 5人家族の場合

5人家族の場合

5人家族は夫婦と子供3人の家族構成が考えられます。5人家族におすすめの広さと間取りを見ていきましょう。

7.1 5人家族におすすめの広さと間取り

5人家族におすすめの広さは、最低居住面積水準は60㎡、誘導居住面積水準の都市居住型は115㎡です。子供が小さいうちは3LDKが向いており、成長に合わせて柔軟に部屋割りを検討することがポイントです。

7.2 子供の年齢差や性別によっては工夫次第で快適に過ごせる3LDK

3LDKは、子供の年齢差や性別など工夫することで快適に過ごすことが可能です。そのような場合、夫婦は同じ部屋というケースが多いでしょう。

7.3 子供にそれぞれ個室を用意できるプライバシー重視の4LDK

プライバシーを重視する場合は、4LDKがおすすめです。子供たちに個人部屋を設けることが可能で、将来子供が独立した場合は、夫婦がそれぞれ部屋を持つことができるでしょう。

7.4 子供が自立したあとのライフスタイルを考慮した広さと間取りがポイント

子供が自立したあとのライフスタイルを考慮しなければなりません。将来的に子供が独立した場合、夫婦2人で過ごす可能性があることを視野に入れながら広さや間取りを検討してください。

8. 自分が理想とする部屋の広さから平米数を割り出す方法

自分が理想とする部屋の広さから平米数を割り出す方法

自分が理想とする部屋の広さから平米数を割り出す方法をご紹介するので、参考にしてみてください。

8.1 1畳(帖)は1.62㎡以上

平米数や畳数に換算する計算方法が分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1畳(帖)は1.62㎡以上となっているため、6畳の部屋を計算したい場合は、6畳×1.62=9.72㎡となります。

8.2 水回り・玄関・廊下・収納スペースに使用される面積

水回りのスペースは約6畳、玄関や廊下は約3畳、収納スペースは約4畳あります。間取りや物件によって、広さには差があるため一概には言えませんが、実際に住むスペースと専有部分は異なることを覚えておきましょう。

8.3 【参考】「リビング20畳 + 主寝室8畳」の1LDKに必要な平米数

リビングが20畳と主寝室が8畳の平米数を見ていきましょう。
先述の通り、1畳は1.62㎡のため、リビングは32.4㎡、主寝室は12.96㎡になります。それに加えて、水回りや廊下などが約13畳とすると、21.06㎡となり、合計で66.42㎡という計算になります。

9.まとめ

住む人数によって必要となる広さの目安について詳しく解説しました。
快適に過ごせる空間はライフスタイルなど人によって異なるため、自分に合った物件を探すようにしましょう。

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