「マンション・戸建て」資産価値が高いのは?それぞれの特徴を徹底比較!

公開日:2023年03月23日   最終編集日:2023年05月09日

「マンション・戸建て」資産価値が高いのは?それぞれの特徴を徹底比較!
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目次

家を購入することは人生でも大きなイベントの一つです。結婚や就職、子供の成長や進学など人生の節目となるタイミングでマイホームの購入を検討する人も多いのではないでしょうか。
多くの人は家の購入を考える際「マンションか戸建てか」の二択に頭を悩ますでしょう。
そこで、本記事ではマンションと戸建てそれぞれの特徴を解説していきます。また、住みやすさや資産価値などあらゆる観点から両者を徹底比較していきますので、是非参考にしてください。

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1.マンションのメリットとデメリット

マンションのメリットとデメリット

まず、マンションのメリット・デメリットをそれぞれ挙げていきます。
戸建てほど面積を必要としない方や、十分な設備や機能を求める人にとってはマンションが選択肢となる方も多いでしょう。
ただし、マンションと戸建てはあくまでも「どのような生活をしたいか」という点で大きく変わってきます。
以下に解説するポイントを読み、マンションのメリット・デメリットをしっかりと理解していきましょう。

1.1 マンションのメリット

マンションのメリットとして以下の4点が挙げられます。


①利便性の良い建物が多い
②共用施設や管理面が充実
③セキュリティが高い
④家事動線が良い


以下に解説をしていきます。


①利便性の良い建物が多い
マンションを購入する際、交通アクセスの良いところや周辺の環境を気にされる方は多いのではないでしょうか。最近ではDINKS世帯も増えており、ますますマンションの利便性は注目されています。
マンションは戸建てと比較して駅近に建設されることが多く、通勤や通学へのアクセスを重視している方におすすめです。
また、駅の近くは商業施設や買い物施設も充実していることが多いこともあり、日常生活に不便さを感じることは少ないでしょう。
上記に加え、近くに公共施設や自然があり、更に街の発展が期待できるエリアであれば、将来的に売却する際も高い資産価値を維持していることが想定されます。


②共用施設や管理面が充実
大規模なマンションであれば、共用施設が充実しているのも見逃せないポイントです。
共用施設の一例として、宅配BOXや、24時間ゴミ出しが可能なゴミステーションの存在は利用者にとってありがたいものです。その他、キッズルームやゲストルーム・スポーツジムなどを備えているマンションもあり、多彩な共用施設の存在は満足度の向上に繋がるでしょう。


また、マンションは、管理費や修繕費を毎月家賃とは別に徴収しています。そうすることで、日頃の清掃や管理などに手を煩わされることなく生活を送ることが可能です。
そして、設備などの修繕を行う際は、住民から積み立てられた修繕費を活用するため、自身で高額な出費を必要とすることもありません。


③セキュリティが高い
マンションは戸建てと比較し、セキュリティが高いのがメリットとなります。
例えば、高層階であれば、不審者の侵入や空き巣の危険性を排除できるのは大きなポイントです。
また、マンションのセキュリティとして、オートロックや有人管理、防犯カメラ等を備えていることも多く、不審者対策を万全に行えるのも安心できるのではないでしょうか。
最近ではトリプルセキュリティを採用しているマンションも多く見られます。セキュリティ面の充実は戸建てにはない大きなメリットと言えます。


④家事動線が良い
炊事・洗濯・掃除などの家事動線が優れているのもマンションの見逃せないメリットの一つです。
ワンフロアの間取りが多いマンションは、家事動線が良くコンパクトに収まるのはメリットと言えます。

1.2 マンションのデメリット

マンションにはメリットが多い反面、以下のようなデメリットも存在していることをしっかりと理解しましょう。


①費用面(管理費・修繕費)が高い
②上下階・隣人とトラブルになる可能性がある
③面積が狭い
④リフォーム等が柔軟に行えない


以下、順に解説をしていきます。


①費用面(管理費・修繕費)が高い
マンションの場合、毎月のローン返済額とは別に管理費・修繕費を支払います。
管理や修繕を一任できる点は大きなメリットですが、その反面毎月のランニングコストが高くなります。
自家用車を所有している場合には、駐車場代も別途徴収されるため毎月平均して3万円以上家賃とは別に支払うことになります。


また、マンション自体の購入費用が上がっていることも見逃せません。
地価の上昇や、建築費の高騰、大規模な金融緩和政策も相まってマンション価格は上昇の一途を辿っています。当然、利便性の高い地域は価格も非常に高くなる傾向があります。


②上下階・隣人とトラブルになる可能性がある
マンションの場合、他の住居と隣接していることから、音に関するトラブルが発生する可能性があります。
生活時間帯の違いや音の感じ方や聞こえ方が異なる人たちが共同生活をしているマンションでは騒音問題が多いのは事実です。


他者から影響を受けるだけでなく、自身の生活音が他者に悪影響を与えている可能性も否定できません。特にペットを飼っている方や小さな子供がいる家庭となると、声や足音等が知らず知らず影響を与えている可能性もあります。


③面積が狭い
マンションの場合、郊外に立つ戸建てと比較すると面積が狭いことが殆どです。
メリットにも挙げたように、家事動線がコンパクトとなるため、生活しやすい点は魅力ですが、戸建ての面積と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。


④リフォーム等が柔軟に行えない
マンションの場合、鍵の交換一つとっても管理組合の規約を確認した上で行わなければなりません。
専有部分だからといって自由にリフォームやリノベーションができるわけではなく「管理規約」に則って行う必要があります。
家族構成の変化等に柔軟に対応できないのはマンションのデメリットと言えます。

2.戸建てのメリットとデメリット

戸建てのメリットとデメリット

マンションのメリット・デメリットについて解説してきました。以下では戸建てのメリット・デメリットについても確認をしていきたいと思います。

2.1 戸建てのメリット

マンションと比較した場合、戸建てのメリットは以下の通りです。


①資金面が比較的安い
②隣人トラブルの可能性が少ない
③面積が広いことが多い
④リフォーム等柔軟に行える


順に解説をしていきます。


①資金面が比較的安い
戸建ての場合、広い面積とゆとりのある生活を求める方が多いです。そのため、駅近くではなく郊外に家を建てる方も一定数存在します。
都心駅近の土地に比べると、地価の上昇が緩やかである郊外の都市は、マンションと比較して安価に購入できることも多いことから、購入に係る初期費用を抑えることが出来ます。
また、マンションのように管理費・修繕費が徴収されることもない為、月々のランニングコストもマンションと比較すると安価となります。


②隣人トラブルの可能性が少ない
マンションのように上下・左右に隣接する住居がある場合、物音や生活音を気にする必要が出てきますが、戸建ての場合はその必要は殆どありません。
職業柄生活時間帯の異なる方や、小さいお子様を持つ家庭にとってはありがたいメリットと言えるでしょう。


③面積が広いことが多い
マンションと比較して建物面積が多いことは戸建ての大きなメリットと言えます。
都心部のマンションの平均専有面積は約70㎡程ですが、戸建ての場合、土地が広ければその分広い建物面積を確保することができます。マンションと比較してゆとりある生活を送ることができます。


④リフォーム等柔軟に行える
戸建ての場合、家族構成の変化や修繕の必要性を感じた際に迅速にリフォームを行うことが出来ます。
マンションと違い管理組合の規約に縛られることもないため、必要なタイミングで家族構成や生活の変化に対応できるのはメリットです。

2.2戸建てのデメリット

戸建てのデメリットとして、主に以下の点が挙げられます。


①修繕費用など全て自己管理が必要
②利便性が低い物件が多い
③家事動線が分断している
④セキュリティ面の不安


①修繕費用など全て自己管理が必要
戸建ての場合、突発的な故障や修繕の必要性を感じた際は、まとまった自己資金で修繕を行う必要があります。
水回りなど局所的な修繕であれば数十万円程で済みますが、建物自体のフルリノベーションを行う場合、一千万を超えた額が必要となることもあることから、常に修繕費用を自身で準備しておく必要があります。


②利便性が低い物件が多い
戸建てを購入する方の中には「広い家に住みたい」「庭付きの家が良い」などゆとりのある暮らしを求める方も一定数います。
ある程度の広さを持つ土地は、都心部の駅近くではなかなか手に入りづらく、どうしても郊外の都市や駅から離れたところとなってしまいます。買い物や公共施設に行く際にも車が必須となる場所もあるでしょう。


③家事動線が分断している
階数が分かれている戸建ての場合、炊事・洗濯・掃除の度に階段を使うなど家事動線が悪くなります。
ワンフロアで収まるマンションと比較して、家事動線が悪くなってしまうのは戸建てのデメリットです。


④セキュリティ面の不安
空き巣などに狙われやすいのが戸建てのデメリットと言えます。平屋である戸建ての場合、ドアや窓から侵入される可能性はゼロではありません。
また、マンションにおけるオートロックのような機能もないため、不審者等を完全に防ぐことは難しいと言えます。
戸建ての場合、セキュリティ対策についても費用が必要となります。住環境で防犯対策を重視する方はマンションの方が安心と言えるでしょう。

3.資産価値が高いのは戸建てとマンションどっち?

資産価値が高いのは戸建てとマンションどっち?

上記ではマンションと戸建てのメリット・デメリットをそれぞれ解説してきました。
一方にとってメリットとなるものは、もう一方から見ればデメリットとなるなど、表裏一体となっていることが多いのが現状です。
では、資産価値が高いのはどちらになるのでしょうか。以下に解説していきます。

3.1 耐用年数から考える

耐用年数とは、機械設備や建物等の固定資産を法的にいつまで利用できるか定めているものです。耐用年数を超えたものについては、耐久性に関わらず資産価値として反映されづらいとも言えます。
マンションなど鉄筋コンクリート造りは47年、戸建てなど木造建築は22年と耐用年数が定められています。


マンションの場合、戸建てと比較して2倍以上の耐用年数があることから、資産価値の下落は比較的緩やかなものとなります。
一方戸建ての場合、建築後20年まではマンションと比較すると資産価値の下落幅が大きく、20年を超えるとほぼ横ばいとなることが多いです。建物は減価償却しますが、土地の資産価値は残り続けることで上記のような傾向を示すことになります。

3.2 売りやすさから考える

建物ごとの耐用年数は、資産価値に大きな影響を与えます。また、不動産の価格を決めるのは需要と供給のバランスです。
築年数を経ていても「買いたい」と思う人が多くいるということは、高い資産価値があることを示します。耐用年数が長く、価値の下落が緩やかなマンションの方が買い手は見つかりやすい可能性があります。
また、マンションは駅近など利便性の高い場所に建てられることが多いため、マンションの方が価値を見出しやすいと同時に、売りやすいとも言えます。

4.マンションと戸建てを徹底比較!

マンションと戸建てを徹底比較!

マンションと戸建てでは、どちらが住みやすいか気になっている方も多いでしょう。
マンションも戸建てもどちらもメリットやデメリットがあります。そのため、自分が希望する条件を満たしている方を選択する必要があります。
メリット・デメリットの内容を踏まえた上でマンションと戸建てを徹底比較していきます。

4.1 住みやすさで比較

住みやすさの観点からマンションと戸建てを比較したものを表にまとめました。

住みやすさで比較

駅が近いなど立地となると、マンション>戸建てとなります。マンションは駅が近い場所に集中していますが、戸建ての場合は十分な土地がないことから、郊外に建てられるパターンが多いです。
また、防犯・防災の面で見てもマンションの方がセキュリティは高く、木造の戸建てに比較して耐震性や耐久性は優れていると言えます。


一方、戸建ての場合なんと言っても建物の広さはマンションよりも優れていることが多いでです。他者を気にすることなく生活ができる点や、広い面積を活用したガーデニングなど、ゆとりのある生活が送れる点は大きな魅力です。

4.2 物件価格で比較

マンションと戸建ての物件価格で比較したものを表にまとめました。

物件価格で比較

物件価格となると、マンション価格は新築・中古共に上昇をしており、特に新築マンションの購入価格は大きく上がっています。
ただし、戸建ての場合でも都心部に広い面積を求めるとなると、マンション以上の値段となる物件も多いことから、一概にマンションが高いとも言えません。
どのエリアにどれくらいの広さを求めるかによって、値段はそれぞれ変わってきます。

4.3維持費で比較

ランニングコストは戸建ての方が安く、コストパフォーマンスに優れていると言えそうです。ただし、物件に係る維持費には税金もかかってきます。税金面で比較するとどうなるでしょうか。
税金の面でも戸建ての方がコストパフォーマンスは良いと言えます。固定資産税で比較すると、マンションは耐用年数の関係から、47年間税金が掛かることになります。
戸建ての場合は22年の耐用年数で減価償却することに加えて、土地が広いことで軽減税率の適用を受けることもあり、マンションよりも安く税金が収まることが多いです。

5.まとめ

本記事ではマンションと戸建てのメリット・デメリットから、資産価値や費用面を含めてを比較してきました。
マンションと戸建てのメリット・デメリットは表裏一体となっていることも多く、簡単に決められるものではありません。
大切なのは、自身が「何を重視し、どこでどのように暮らしたいのか」をしっかりと考えることです。家の購入は人生で最も大きな買い物と言われることもあり、ライフプランや資金計画などを日頃からしっかりと考えることが大切です。


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