中古マンションの値引き交渉のポイントとは!?値引き額の相場と交渉のタイミング

公開日:2023年01月18日   最終編集日:2023年01月18日

中古マンションの値引き交渉のポイントとは!?値引き額の相場と交渉のタイミング
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目次

中古マンションの値引き交渉をして、断られてしまったらどうしようと不安な方も多いです。交渉方法がわからない方もいるかもしれません。
今回は、値引き交渉をするときのタイミングや中古マンションの販売価格に対する値引き額の相場を解説します。
中古マンションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 中古マンションは値引きしてもらえるの?

中古マンションは値引きしてもらえるの?

中古マンションは、値引き交渉に応じてくれるものなのか疑問をお持ちの方もいるでしょう。中古マンションの購入は、金額が大きいので、少しでも費用を抑えたいものです。
中古マンションの購入費用を抑えることができたら、生活費に充てることも可能です。その他にも、中古マンションをリノベーションしたいとお考えの方もいるかもしれません。
値引きが可能か、どのタイミングで値引き交渉の話を持ち出すべきかを解説します。

1.1 中古マンションは値引きが可能

中古マンションは、値引きをすることが可能です。なぜなら、中古マンションは定価が決まっていないからです。
中古マンションの価格を決めるときは、不動産会社が同じエリアのマンションの相場を査定するなど売主と協力して行います。新築マンションには定価が定められていますが、中古マンションの金額を決める決定権を持つのは売主です。そのため、相場より高額に中古マンションを売ることも可能であり、逆に、安く売ることもできます。


中古マンションは、売主も買主も個人同士で売買が行われるケースが一般的です。以前の買主のライフスタイルが変化したことによって、売りに出されることが多いので、値引き交渉がしやすいでしょう。
中古マンションの売主が法人の場合もゼロではありません。そのような場合は、値引き交渉が難しいことを覚えておいてください。

1.2 値引き交渉のタイミングは「買付証明書を提出するとき」

値引き交渉をしたいけれど、タイミングがわからなくて難しいとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「買付証明書を提出するとき」に値引き交渉に取り組んでください。「買付証明書」とは、不動産物件を購入するときに売主に対して購入する意思表示を提示する書類のことであり、「購入申込書」とも呼ばれます。


希望する中古マンションを見つけたら、内覧を行い、実際に購入するかどうかを決めます。
「買付証明書」を提出する段階では、まだ購入には至りません。この段階で、売主と交渉をする権利を得たと認識すると良いでしょう。
買主は、「買付証明書」に署名や捺印など、必要な項目に記入し、希望する購入価格を記載します。売り出し価格を記載する必要はありません。購入希望価格と販売価格に差があれば、「買付証明書」の提出と共に値引き交渉を行います。

2. 中古マンションの値引きの相場と値引き率

中古マンションの値引きの相場と値引き率

中古マンションの値引きの相場と値引き率について学んでおくと、値引き交渉するときに役立ちます。
中古マンションの値引き交渉をするときに、いくらぐらいなら値引きしてくれるものか疑問に思われている方も多いでしょう。値引きしてくれる金額によっては、希望する中古マンションを諦めずに済みます。値引き交渉をするときは、相場内に抑えることが重要です。

2.1 中古マンションの値引き相場は販売価格の5%

中古マンションの値引き相場は販売価格の5%です。例えば、2000万円の中古マンションであれば、「2000万円×0.05」で計算すると100万円が値引き可能額となります。3000万円の物件なら150万円の値引きができるでしょう。


その他にも「端数カット」の値引きを依頼してみることもおすすめです。先述の通り、3500万円の物件の場合、値引き額の目安は、「3500万円×0.05」で175万円です。
中古マンションが3675万円の場合、端数カットの値引き交渉で3500万円にすることができるかもしれません。

2.2 中古マンション販売価格ごとの値引きの目安

中古マンション販売価格ごとの値引きの目安を表にまとめました。自分が購入しようとしている中古マンションの販売価格を確認し、値引きの目安として参考にしてみてください。

2.2 中古マンション販売価格ごとの値引きの目安

上記の表の通り、中古マンションの販売価格が高ければ高いほど、値引きできる金額も高くなる傾向にあります。

3. 中古マンションの値引き交渉のコツ

中古マンションの値引き交渉のコツ

中古マンションの購入を検討しており、値引き交渉を成功させるためには、どのように交渉したらよいか分からない方もいるかもしれません。交渉が得意ではない方もいるでしょう。
そのような方でも、事前に調べることで値引き交渉を成功させることができます。ぜひ参考にしてみてください。

3.1 信頼できる不動産会社・担当者を探す

中古マンションの値引き交渉を成功させるためには、不動産会社と協力して行う必要があります。なぜなら、中古マンションの売却を売主が不動産会社に委託しているケースがあるからです。
そのような場合、値引き交渉は仲介業者である不動産会社を通じて売主に伝えられることになります。不動産会社の担当者によって、値引き交渉の金額が左右されると言っても過言ではありません。


値引き交渉に不慣れな不動産会社に依頼すると、売主を怒らせたり、売主に意向が伝わらないケースが考えられます。そのような事態を避けるためにも、不動産会社の選び方は重要です。
インターネットや口コミサイトなどで不動産会社を調べ、信頼できる不動産会社を探してから連絡を取ることをおすすめします。信頼できる不動産会社の担当者だと値引き交渉以外にも契約や引き渡しなどの手続きのときも安心です。

3.2 周辺の物件相場を把握しておく

中古マンションの値引き交渉を成功させるためには、周辺の物件相場を把握しておくことが欠かせません。
中古マンションは、築年数や立地など条件によって相場が異なります。自分が希望する中古マンションを探すときに、周辺の中古マンションの相場も確認することをおすすめします。
値引き交渉するまでには、必ず同じエリアの物件相場を確かめるようにしましょう。


値引き交渉するときには、同じ条件の物件と比較し、周辺相場の取引を提示した上で行うと成功しやすいです。逆に、周辺の中古マンションよりも販売価格が低い場合は値引き交渉が難しい可能性があります。
長い間、中古マンションが売れ残っている場合、理由があるかもしれません。あまりにも他の中古マンションよりも販売価格が低い場合は、何か問題があるのではないかと調べたり、質問をしたりしてみてもよいでしょう。

3.3 大幅な値下げ交渉はしない

値下げ金額が大きいほど、お得なので、大幅な値下げ交渉をしたくなる方もいるでしょう。
大幅な値引き交渉をしないように心がけてください。先述の通り、中古マンションの販売価格の決定権があるのは売主です。大幅な値引き交渉をしてしまうと、中古マンションを購入する前に断られてしまうケースもあります。


せっかく希望する中古マンションを見つけたとしても、値引き交渉のせいで売主に拒絶されてしまってはもったいないです値引き交渉をするときは、売主側に対して横柄な態度にならないように注意しましょう。

3.4 値引きが必要な理由を説明する

値引き交渉をするときには、売主が納得する理由があると話を進めやすいです。値引きが必要な理由を説明できると、売主に納得してもらえる可能性が高くなります。
特に、売主にとってメリットとなるような理由だと値引き交渉がしやすいです。例えば、「中古マンションの販売価格から値引きしてもらえるのならば、すぐに中古マンションを購入する」など理由をしっかりと説明できるようにしてください。事前に理由を考えておくことをおすすめします。


注意しなければならない点は、値引きが必要となる理由に悪口や不快になる内容を言わないことです。「内装が古いから、値下げしてほしい」など売主にとって売りたくないと思わせるような依頼はしないようにしてください。言葉選びに気を付けて値引き交渉を行うようにしましょう。

3.5 住宅ローンの事前審査を受けておく

中古マンションの購入を検討している方で、住宅ローンの事前審査を受けたことがない方もいらっしゃるでしょう。中古マンションや戸建住宅を購入するときは、住宅ローンを組む人が多いです。
住宅ローンの事前審査を受けておくことも中古マンションの値引き交渉を成功させるためのコツとなります。また、住宅ローンの事前審査に通過しておくと、実際に中古マンションを購入するときもスムーズに進む可能性が高いです。


一般的に中古マンションは、購入申込書を提出した順番に購入の権利が発生します。しかし、数時間で申込の締め切りを行うことは少なく、希望価格やローンなどから総合的に判断されます。
住宅ローンの事前審査に通過しておくと、中古マンションの売主も安心して売ることができるでしょう。中古マンションの購入希望者は、住宅ローンの事前審査を受けることをおすすめします。

4. 中古マンションの値引き交渉がしやすい物件とは?

中古マンションの値引き交渉がしやすい物件とは?

中古マンションの中には値引き交渉がしやすい物件があるのはご存知でしょうか?値引き交渉をするときは、買主の話術やコミュニケーション能力に注目しがちですが、売主の心理も大きく影響しています。
値引き交渉がしやすい物件は、資産価値と深い関係があります。その他にも、売主に事情がある場合が多いです。
これからご紹介する内容を満たしている物件を選択することがおすすめです。

4.1 ①売り出しから一定の期間が経っている

売り出しから一定の期間が経っているケースは、売れ残っている物件と言えます。
売れ残っている物件は、売主も早く売却したいと思うものです。買主も売り出しから一定の期間が経っている物件は、何か理由があるのではないかと疑ってしまいます。
中古マンションを売り出してから、買われない日数が経てば経つほど売れ残り物件になりやすいです。


一定の期間とは、どれくらいの期間か気になる方もいるかもしれません。中古マンションが売りに出されてから、3ヶ月以上経っている物件を狙うと値引き交渉しやすいです。

4.2 ②築年数が経過している

マンションは、一般的に築年数が経てば経つほど物件の価値が低下します。
築年数が20年までは価値が低下し続ける傾向にありますが、20年を過ぎるとマンションの資産価値の低下は緩やかになります。30年以上経つと、新築時のマンションを比較して半分くらいの資産価値となるでしょう。
売り出したばかりの頃は、価格を高く設定していたとしても、築年数が5年を超えているマンションは資産価値を下げないためにも、値引き交渉の成功に期待できます。

4.3 ③売り主に売却理由がある

売主に売却理由がある場合も中古マンションで値引き交渉に応じてもらいやすい物件と言えます。
例えば、売主が住み替えを検討している場合が挙げられます。売主が新居を購入し、住み替えをする場合、住宅ローンを二重に支払わなくてはなりません。住んでいない中古マンションの金額を支払うことは家計の負担になるので避けたい売主も多いです。


他にも、海外への転勤や離婚などの事情がある売主は、早く売りたいと考えている人が多いので、値引き交渉がしやすいです。海外へ転勤するまでに中古マンションを売却したい、離婚するとマンションは共有資産になるので早く売却して現金化したいとお考えの売主もいるでしょう。
このように売主に売却理由がある場合は、積極的に値引き交渉をしてみると成功しやすいです。

5. 中古マンションの値下げ交渉しやすい時期

中古マンションの値下げ交渉しやすい時期

値下げ交渉のしやすさは時期によって異なります。中古マンションの売買が頻繁に行われる時期は、就職や進学などが多い春と異動が多い時期の秋です。この時期になると、中古マンションが売りやすい時期になるので、その時期を過ぎると逆に売れ残った中古マンションということになります。
中古マンションの値下げ交渉のしやすい時期について詳しく解説します。

5.1 不動産業界の閑散期(6〜8月)

不動産業界では、6月から8月が閑散期と言われ、中古マンションの値引き交渉をするときに狙い目の時期です。
先述の通り、中古マンションの需要が高まる時期は春と秋のため、その時期を過ぎると売れ残りになる可能性が高いです。そのため、不動産業界の閑散期に中古マンションの値下げ交渉をすると受け入れてもらいやすいでしょう。
中古マンションの売主が値下げをしようと検討するのは、なかなか売却できないときです。

5.2 年末や年度末

中古マンションの値下げ交渉がしやすい時期は、年末や年度末です。1月1日の時点で固定資産税を納める義務が発生するため、それまでに中古マンションを売却したい人がいるからです。
その他にも、新年度が始まる年度末も交渉がしやすいと言えます。繁忙期の後には閑散期がやってくるので、それまでに売却をしないと売れ残りになってしまうケースを避ける傾向にあります。交渉するタイミングも意識してみてください。

6. 中古マンションの値下げ交渉が失敗するケース

中古マンションの値下げ交渉が失敗するケース

中古マンションの値下げ交渉が必ず成功するとは限りません。値下げ交渉が失敗するケースもあります。
実際に中古マンションの値下げ交渉に失敗した経験をお持ちの方は、参考にしてみてください。

6.1 相場よりも低価格

相場よりも低価格で中古マンションを販売している場合は、値下げ交渉に失敗しやすいです。
一般的に中古マンションを販売するときに売主は高めの金額を設定しますが、売れ残り回避のために始めからギリギリまで値下げして販売しているところもあります。
値引き交渉に応じてくれるかどうか調べるときは、自分が希望する中古マンションのエリアで同じ条件の物件価格の相場を確認してみてください。

6.2 物件の購入が集中する時期

物件の購入が集中する時期は、競争率が高く、値下げ交渉を断られる可能性があります。
中古マンションの売主も値引き交渉をしてくる買主よりも、満額で購入する他の人に買ってほしいと思われるケースもあるので、注意してください。

7. まとめ

中古マンションの値引き額の相場と交渉のタイミングについてご紹介しました。
上記でご紹介した値引き額の相場を参考にし、値引き交渉をしやすい時期や物件を意識しながら値引き交渉をしてみてください。
金額に関わるお話は、デリケートな問題です。無理に値引き交渉をすると、売主に拒絶されてしまうケースもあるので、慎重に行いましょう。

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